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春に咲き誇る花々の蜜を吸いにやってくる小さくてかわゆい鳥がいますね。そう、メジロです。梅との組み合わせなどはウメジローなどと呼ばれその緑色が淡い花の色に非常にマッチします。
メジロはいろんな撮り方ができると思うんですが、今年はメジロが羽ばたいているところを撮影したいと思っており、うまいこと撮れたんでちょっと備忘録的なものを書いてみたいと思います。
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メジロの撮り方
どこにいるの?
メジロは全長12cm、羽根を広げて18cmくらいの小さな鳥。花の蜜が大好物なので、春に咲く梅や河津桜、桜の側でよく見られます。
たくさん花が咲いているような場所に行くと、わりと高確率でその緑色の姿を見つけることができるでしょう。つがいで行動していることも多く、2匹で飛び回っていることもよくあります。
今までの経験だと、朝早め、日が高くなりすぎないうちによくちょろちょろしてる気がします。
必要な機材
花の蜜を吸っているのに夢中になっていると、撮影するのはそんなに難しくないんですが、羽ばたきの一瞬を捉えるとなるとけっこう難しかったりします。
となると、できるかぎり動き物に強い装備が欲しくなってきますね。
高速連写のできるカメラ
メジロが飛び立つのってほんと一瞬です。連写が高速なカメラのほうが、その少ないチャンスを捉えられる確率があがるでしょう。また、カメラのバッファのしっかりあるもののほうがいいですね。連写をしていてるとすぐにバッファが切れてしまいます。
望遠レンズ
ちょっと大きめに撮っておいてあとでトリミングするか、はなから大きく狙うか、二通りの方法があります。が、やっぱりちょっと長めの望遠レンズがあるといいと思います。
メジロは体長12cmと非常に小さいのですくなくても35mm換算で200mm以上のレンズが欲しいところです。今回は150−600mmでとりました。
ドアップ狙うなら600mmくらいあってもいいんですが、アップすぎると、羽ばたいた瞬間ファインダーから消えてしまいます。400mmくらいまであれば十分ではないでしょうか。
容量の大きいSDカード
メジロの羽ばたきを撮るのはとにかく連写するのが一番なので、撮って撮って撮りまくります。SDカードなんかもあっという間に容量なくなってしまうので、余裕のあるものを用意しましょう。
また、バッファが切れたあとはSDカードの書き込み速度だよりになります。こちらもなるべく書き込みの早いものを使いたいものです。僕はSanDiskの金色のやつを使っています。
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一脚
ずっと望遠レンズを手持ちで撮ってるとけっこうすぐに疲れてしまいます。手ブレを軽減することができるので一脚があってもいいなと思いました。ガチムチマッチョなら手持ちでいきましょう。
SSDのパソコン
今回、かなり大量の撮影をしたんですが、そこからセレクトをするのに非常に難儀をしました。僕のMacはHDDなんですが、いちいち読み込む時間がかかってしまいます。SSDのパソコンならもっとサクサクセレクトできるのでよさそうだなと思いました。
撮影するときの設定
とにかく羽ばたきを撮りたいので、設定にも気を付けてみます。
オートフォーカスは親指フォーカス
動き物を撮るならやっぱり親指フォーカスが便利ですね。AFロックのボタンにフォーカスボタンを割り当てます。シャッターは切りまくるだけ。
フォーカスモードはコンティニュアスAFサーボ(AF−C)
オートフォーカスで追いかけ続けながら、シャッターを着れるコンティニュアスAFサーボで撮影。とにかく追いかけ続け連写しまくります。
撮影モードはS ISOはオート
メジロの羽ばたきはかなり素早いです。ちょっとやそっとのシャッタースピードだとすぐにブレてしまうでしょう。今回は1/3200で撮影。このへんは実際に撮ってみてベストなシャッタースピードを試してみるといいでしょう。
羽根が止まるくらいのシャッタースピードに設定しSモードで撮るといいかと思います。
使用したレンズは150−600mmなんですが、これは開放でf5、焦点距離によってはf6.3と、けっこう暗いレンズ。撮影した日はわりと天気がよかったんですが、それでも1/3200のシャッタースピードを稼ぐのは難しいです。
なので、ISOに関しては完全にオートで撮影しました。ノイズは乗りますが、一番欲しいのは羽根が止まった絵なのであとのノイズ処理でがんばります。
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ファイルサイズはjpgのMサイズ
とにもかくにも連写。僕のD750だとRAWでは10枚くらいですぐにバッファが詰まってしまい、撮影どころじゃありません。現像時のマージンは減りますが、jpgで撮影することに。
とはいえ、jpgのLサイズでもやっぱりすぐにバッファ切れに。延々連写しようと思うとMサイズくらいまで落とさないといけませんでした。このへんはカメラによって違います。延々連写しても弾切れしない設定にしてみましょう。
メジロを撮影するときに気をつけること
あとは延々SDカードが切れるまで連写するだけなんですが、無駄打ちしないためにもちょっと気を付けたいことを
ちょっと広めに撮る
メジロの動きはかなり素早いので、望遠レンズでめいっぱい寄っていると、あっという間にファインダーの外へと動いてしまいます。どの方向に行くかも予測なんてできないので、メジロを中心にとらえておいて、ちょっと広めに撮影しておくといいかと思います。
jpgのMサイズからトリミングするのはけっこう勇気がいりますが、それでもアップすぎて歩留まりの悪い写真を連発するよりはいいと思います。連写に強いカメラであれば、もうちょっと画素数を温存しながら撮れるので大胆なトリミングができるかと思います。
アイキャッチのこの写真なんかも
これくらい切っています。このへんはお好みですが、やっぱりメジロをメインに持っていきたいので、がっつりきっちゃっていいかと。
メジロと息を合わせる
飛んだ!と思った瞬間シャッターを切っていては、すでにフォーカスアウトした写真しか撮れないでしょう。基本的には飛ぶ前から連写を始めているのがいいかと思います。
ただ、望遠レンズをつけた重いカメラを延々連写しながら飛ぶのを待つというのはけっこう苦痛です。たくさん撮ってくると、なんとなく、ほんとなんとなく飛びそうな雰囲気がわかったようなわからないような気分になってきます(笑)
とにかくメジロと息を合わせるつもりで、飛び立つちょっと前から連写を始められると歩留まりがいいでしょう。
逆光や背景の色に気をつける
メジロと梅の色をキレイにだすには、背景や光にも気を付けたいところです。太陽が後ろにある逆光では明暗差がですぎてしまい、メジロがキレイに写せません。また、背景に梅だけにするのか、緑色を入れるかでけっこう雰囲気が変わってきます。
このへんの背景はメジロの気分しだいなのですが、それでもちゃんと足をつかってきれいな背景で撮れるようポジションどりしましょう。
あとは心が折れるまで連写
何度もいいますが、ちょろっと撮ってささっと羽ばたきが撮れるほど、僕の持っている機材はいいものではないし、そんな腕もありません。なので、あとはもうとにかく連写です。
今回は5000枚以上撮影して、好みの羽ばたきが4〜6枚あったかな、というくらいの歩留まりの悪さ。このへんは経験と機材の向上でもっと精度が挙げられるんでしょうが、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるの精神で撮影しましょう。
ちなみに、撮るのはまだ楽しいですが、その後のセレクトなんかも心が折れそうになるのでご注意を。
羽ばたいているからといって、いい写真というわけでもない
あと、ここ気を付けたいんですが、羽ばたきの写真はレア感があっていいんですが、作品としてすばらしいか、というと必ずしもいい写真というわけではないと思います。構図の決めやすさ、背景の美しいチョイスなどはやっぱり止まっている時のほうがやりやすかったりしますよね。あまりにもメジロの羽ばたきに固執しすぎるのも注意したいです。
まとめ
ということで、今回はずっと狙っていたメジロのきれいな羽ばたきが、まあそれなりに撮れたのでその備忘録として書いてみました。
来年は連写が強いカメラとかでまたチャレンジしてみたいなと思います(*´∀`*)ウメジローはほんとに絵になるのでぜひ撮影してみてくださいね。