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三脚に正解はない。
今までそう思って生きてまいりました。どんな三脚でもあらゆる場面や状況に対応できることはできません。重い、軽い、持ち運びしやすい、しにくい。
なので我々三脚マニヤはこぞって何本も三脚を買い集めるのです。
しかし、こと登山用、旅行用、ならばひとつの答えが出たのではないか?そう思っているのが今回購入したReally Right Stuff(リアリーライトスタッフ)のカーボン三脚「TFE-14 Mk2」であります。
RRS TFC-14 Mk2
僕は登山での撮影をよく行なうのですが、そのときにはいつもGITZO(ジッツオ)のマウンテニア2型を持っていっていました。
登山に持っていくということを考えるとけっこう長くて重たいのですが、それでも山で使うとはいえこれ以下の剛性のものはちょっと不安だなというのが理由です。
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また、もっと荷物を軽くしたいとき。例えば海外に行くときにカバンの中に収納できるくらいコンパクトな三脚として同じくGITZOのトラベラー1型を使用しています。
[blogcard url=”https://logcamera.com/gt1545/″]
この2本を兼用しながら、これまではまあまあうまいことやってきたわけです。
ただ、登山用にマウンテニア2型はちょっと重い
山で写真を撮る、というのはけっこう大変でして。
テント泊の荷物にカメラ機材一式詰め込んで歩いていると途中で「僕はなんでこんなことをやっているんだろう」という自問自答とともに、そのへんに荷物ぶち撒けて泣いて帰りたい衝動にちょくちょく襲われるわけです。
できるならもうちょっと荷物を軽くしたい。それは山でカメラを使うかたの共通認識ではないでしょうか。
山でアイレベルまで上げることがあんまりない
また、最近の僕の撮影スタイルがだいぶ変わってきており山で三脚の足を目一杯伸ばしてアイレベルで撮る、ということが少なくなってきました。
わりとローアングルでの撮影が多いですし、山は風なども強いし、山の狭い空間で足を目一杯伸ばしているのも邪魔な気がして三脚の足の長さがそんなに必要ない。
マウンテニアの2型はしっかりアイレベルまで出るような三脚なので、僕が山で使うにはちょっと無駄な長さがあったわけです。
なので、トラベラーの2型あたりを追加しようか、マウンテニアと入れ替えようか…などと考えていたそのときに教えてもらったのが今回購入したRRSのTFC-14Mk2なわけです。
登山用として、自分にとってめちゃくちゃ『ちょうどよかった』
三脚の剛性はけっきょく足の太さがものを言います。このTFC-14 Mk2なんですが、GITZOのマウンテニア2型の脚径よりちょっと細いかな?というくらい。
マウンテニア2型自体がけっこう太いので、このTFC-14 Mk2もかなりしっかりしています。
トラベラー1型と比べてみる
せっかくなのでトラベラーの1型と比べてみましょう。左がRRS、右がトラベラー。
どちらも4段の三脚ですが、足をすべて収納したときの長さはTFC-14 Mk2のほうがコンパクトです。
上がトラベラー、したがTFC-14 Mk2。
GITZOのトラベラーは脚を180度回転して収納することでさらにコンパクトにすることができます。なので、完全に収納した状態ではトラベラーのほうがコンパクト。とはいえ、TFC-14 Mk2のほうもかなり短いですね。
脚径はごらんのとおり、あきらかにTFC-14 Mk2のほうが太いですね。コンパクトでありながら剛性がありそうなのがよくおわかりいただけると思います。
重量自体も
- TFC-14 Mk2 1058g
- トラベラー1型4段 1055g
とほとんど遜色ないです。とはいえ、トラベラーのほうは「センターポール込の重量」なので、単純な比較はできません。
全伸高
左がTFC-14 Mk2、右がトラベラー1型。
脚を全て伸ばしてみたときの様子です。トラベラーがしっかりアイレベルまで出るのに対し、TFC-14 Mk2は少しかがまないといけません。
このあたりで、人によって必要性がかわってくると思います。背の高い人や、アイレベルでしっかりファインダーを覗きたいという人にはTFC-14 Mk2はあまりむかないかもしれません。
さらにトラベラーにはセンターポールもついているので、もしも高さが足りないときにさらにセンターポールも伸ばすことができます。
実際にどのくらいの高さになるか写真を撮ってみました。
僕は170cmなのですが雲台込で胸のあたりの高さ。これにカメラをつけるので若干かがまないとファインダーは覗けません。
僕は基本的に三脚で撮影する場合はすべてライブビューで行うのでファインダーがアイレベルにある、というのはそこまで必須条件ではなかったりします。
また、アイレベルまで伸ばしたとき、トラベラーは脚の一番先はかなり細くなっておりかなりたわみます。TFC-14 Mk2のほうはそれなりに細くなるもののそこまでのたわみはありません。
FIXタイプなので剛性が高い
RRSのこの三脚、じつはTFC-14 Mk2というのとTQC-14 Mk2という種類があります。「F」と「Q」の違い、これ一体なんなんでしょう?
これ三脚の頂点の仕様の違いでして、今回僕が購入した「F」のほうはFIXED APEXというバージョン。FIXのFですね。日本語に直訳すると「固定された頂点」。
三脚の頂点が見てわかるとおりガチッと固定されています。
一方の「Q」はQuick column(クイックカラム)の略。RRSではクイックカラムと呼ぶようですが、センターポールのことですね。
FIXはクイックカラムがない代わりに、その穴などを排除し、余計な部品が少なくなっている分、剛性が増しています。
すべて脚を伸ばすと、一番先の部分はそれなりに細いのですが、それでもあまりたわみを感じないのはこのFIXタイプなのが健闘しているのではないかと思っています。
雲台はBH-40でもぴったり
RRSのHPにはBH-30にぴったりになるようにデザインされている、みたいなことを書いてありますがBH-40でも十分にいけました。
Z1などの大型雲台だとちょっとバランス悪いかもしれませんね。
[blogcard url=”https://logcamera.com/bh-40lr2/″]
観光地などの柵があるとちょっと微妙かもしれない
マウンテニアなどに比べて高さなく、センターポールもないので、例えば観光地の展望台など柵があるような場所ではもしかしたら高さが足らない場合がでてくるかもしれません。
実際先日訪れた展望台では高さが足らずどうしようもなかったです。このあたりは何を優先するかなのですね。
えげつないくらい高い
あと、まあお値段なんですが、けっこうえげつないです。ただ、帯に短し襷に長しの三脚界隈において、マストな1本を手に入れられるならプライスレスなわけでしょう?そうでしょう?
まとめ
というわけで、今まで正解の三脚など無いと思っていたのですが、登山だったり軽快に動きたい撮影の場合にはピッタリの三脚が見つかりました。
実際に先日登山に持っていったんですが、三脚が軽く、取り回しがしやすかったのでむせび泣いております。
最近は機動性をかなり重視しているのでかなり活躍してくれそうです。
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