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全国1億3千万人の雲台マニヤのみなさまこんにちは。お元気ですか?
僕はといえば、非常に素晴らしい雲台ライフを過ごしており、最近では茶器を集める感覚で雲台を買っております。
雲台の良さや素晴らしさをもっとこの世に伝えたいので今日はあなたにぴったりのおすすめの雲台の選び方を書いてみます。
雲台(うんだい)とは
そもそも雲台(うんだい)とはいったいなにかというところから説明していきます。
三脚とセットになって売っていることが多いので知らない人もいるかもしれませんが、下の3本の足の部分を三脚、上のカメラを載せ自由に動かせる部分を雲台と呼びます。
この2つはそれぞれ取り外すことが可能です。
これが三脚だけ
雲台を外すとこんな感じ。
狙いたい被写体やシチュエーションによって雲台と三脚を組み替える
なぜこのようになっているかというと、狙いたい被写体やシチュエーションによって三脚と雲台の組み合わせをいろいろと選べるほうが便利なのです。
雲台にも三脚にも大きさや種類がたくさんあり、人によって欲しい機能も変わってくるからです。
初心者の場合は三脚にセットになっている雲台をまず使ってみる
雲台と三脚を別々に選べて、自分の撮りたいものに合わせた選択ができるのが大きなメリットではあるのですが、初心者のうちは雲台と三脚がセットになって売ってるものを選んでみるといいと思います。
なぜかというと、最初のうちは実際に自分にとってどんなものが必要かというのがイマイチ分からないからです。分からないままに、別売りになっているようなちょっと高い雲台に手を出してもそれがあなたにとって必要でなかったりするかもしれないから。
三脚に関しても同じなので、初心者のあなたはまずはちょっと安めで雲台セットになっている三脚を買ってみて一通り試してみるのがいいかなと最近は思っています。
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フルサイズなどのちょっと重い機材を使っているひとは少し注意
1万円くらいあればそれなりの三脚が買えるのですが、最近は初心者でもフルサイズを選ぶ人もいるかもしれません。個人的には初心者からフルサイズでも全然アリだと思います。回り道にならないし、フルサイズのほうが手っ取り早くいい写真が撮れるので。
ただ、ちょっと注意したいのがフルサイズカメラになると、カメラもレンズもかなり重量級のものになります。1万円くらいの三脚だと少し心細いこともあると思うのでもうちょい高いのを買いましょう。
セットになっている三脚を買う時、選ぶ雲台は3wayか自由雲台
雲台とセットになっているという三脚といってもたくさんの種類があるのでけっこう悩ましいですね。今回は雲台の選び方なので割愛します。三脚側の選び方は以前にも書いているのでこちらも参考にしてみてください。
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んでもって、雲台の選び方なんですが初心者のあなたは
- 3way雲台
- 自由雲台
この2つのどちらかの種類を選ぶようにしましょう。他にもいろんな雲台があるのですが、まあこの2つが無難なわけです。無難って大事ですよね。
3Wayか自由雲台か?
ではこの2つの雲台についてちょっと解説してみたいと思います。
3Way雲台
まずは3Way雲台。
これはその名の通り3つの方向に別々に動かせるようになっています。
矢印で示した部分にそれぞれハンドルが付いており、そこを緩めると動き、締めると固定します。
ちょっと安い雲台では回転方向と縦の方向のハンドルがまとめてあるものもあります。一応これも3Way雲台と呼びますね。
3Way雲台のメリット
3方向を別々に動かすことができるため細かく構図の調整をすることができます。風景写真など水平をしっかり出すのは基本なんですがけっこう難しかったりします。
3Way雲台なら細かい調整が可能なので水平もしっかり取りやすいです。
3Way雲台のデメリット
3方向に調整できるようハンドルがついているのですが、これがけっこうかさばります。さらにハンドルが3つあるのですばやく構図を決めるのは構造上ちょっとむずかしいですね。
またハンドルがついているせいで構図を制限されることがあります。
このよう上を向ける場合ハンドルがひっかかってしまいます。星などを撮るときにはこれがけっこうやっかいです。
このようにカメラを逆方向につけることで真上まで狙うことができることはできるんですが、かなり操作性悪くなるのであまり実用的ではありません。
上に角度をつける被写体を撮ることが多い人は後述する自由雲台のほうが使いやすいかもしれません。
自由雲台
自由雲台はボールを自由に動かして構図を決める雲台。構図が決まれば横についているハンドルを締めることで雲台を固定します。
ボールを固定しない間は自由に動かすことができるのでかなり自由度の高い雲台です。
自由雲台のメリット
ボールが自由に動くので自分の思った構図をすぐに決めることができます。また3Wayのようなハンドルはついていないので雲台自体もコンパクトです。
溝がほってあり真上を狙うような構図でも簡単に狙うことができます。
自由雲台のデメリット
すばやく構図を決めることはできるんですが、微調整は苦手なので水平垂直などをしっかり出そうと思うと逆に時間がかかります。
構造上、締め付けたときに若干構図がズレることがあります。
直付けか、クイックシュータイプか?
雲台にカメラを固定するときも、大きくわけて2つの方法があります。
直付け
雲台のネジをカメラの底部にきってあるネジ穴に直接つけるのが直付けタイプです。直接カメラを雲台に固定するので、しっかりと固定することができます。
しかし、カメラを着脱する際、いちいちネジをまわなさいといけないのでけっこうめんどくさいです。
クイックシュータイプ
三脚たててずっと待っとけばいいような場合は直付けタイプでも問題ないんですが、やっぱりカメラを雲台から外していろいろ構図の工夫をしてみたいものです。
そんなときに便利なのがこのクイックシュータイプ。
カメラの底部にあるネジ穴にクイックシューと呼ばれるプレートをつけます。このクイックシューは雲台側とワンタッチで装着することができます。
ただ、雲台とカメラの間にクイックシューという余計なものを挟む上、装着部分はガタツキの原因にもなりかねないのであまり安いような雲台のクイックシュータイプのものは注意が必要です。
アルカスイス互換
ここ数年、界隈でものすごく流行っているのがアルカスイス互換。
これはクイックシュータイプの取り付け方式のひとつなんですが、溝がほってあるクイックシューを雲台側の同じカタチの溝のクランプで締め付けることでガチガチに固定できるようにしているものです。
既存のクイックシュータイプのものよりかなりしっかりしているので、最近いろんなメーカーからこのスタイルのものが発売されています。
アルカスイス互換については以前詳しく書いてるのでこちらも参考にしてみてください。
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雲台の選び方
初心者のかたは前述したとおり、最初に買う三脚についてくる雲台をしっかりと使いこんでもらうといいでしょう。
手に入れやすい価格の三脚についている雲台は3Wayと自由雲台がほとんどになるのでお好みで選びましょう。直付けやクイックシュータイプのものも、こちらもお好みで。
カメラの重量が重くなってきたら新しい雲台を検討してみよう
フルサイズの一眼レフカメラやちょっと眺めの望遠レンズなどを購入すると、最初に買った三脚ではちょっと物足りなくなるようになります。
カメラやレンズのサイズが大きくなることで重くなりバランスが悪くなるんですね。そういったときに初めて雲台を検討するくらいでいいと思います。
撮りたいものをあらためて考える
新しい雲台を検討するとき、あらためてあなたが「どんなものを撮りたいのか?どんなふうに撮りたいのか?」というのをちょっと考えてみると後悔のない雲台選びができると思います。
風景を撮るのか、星をとるのか、飛行機や電車など動くものを撮るのか、はたまたマクロ撮影なのか。
そして、それを撮りに行くときどんな手段で撮影地におもむくのか。車?電車?それとも歩いていきますか?
もちろん写真なんていろんなものを撮りにいくものなのですが、それでもあなたが雲台を買い替えたくなる動機となるような被写体があるはずです。それがどんなものなのかしっかりイメージしてみましょう。
まずは三脚から選ぶ
カメラやレンズが重くなってきたから買い替えを検討することになるので、まずはそれに見合った三脚を選ぶことから始めましょう。
いままで使ってきた三脚や雲台の不満点がありますよね?
それまで使ってきたことであなたに必要な三脚というのがなんとなく見当がつくようになっていると思います。せっかく機材を一新するのですから、自分の使いやすい三脚を探してみましょう。
撮りたいものもしっかりとイメージすることで三脚選びもやりやすくなります。
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三脚にあった雲台を選ぶ
なぜ三脚から選ぶかというと、三脚によっては雲台がマッチしないことがあるんですよね。
例えばこれは雲台が大きい例。この上にさらに重たいカメラをつけるとなると重心が上になって転倒の危険性が出てきます。
逆にこれは雲台が小さい例。雲台が小さいだけならいいんですが、雲台のレバーが三脚に干渉してしまうこともあります。
雲台は三脚とあった大きさのものを選ぶ。これけっこう大事だと思うので覚えておきましょう。
自由雲台か3Wayかを選び、三脚にあった大きさの雲台を探す
自分が撮りたい被写体に応じて、3Wayか自由雲台を選びます。クイックシューやアルカスイス互換が使いたいかどうかも考えてみましょう。
そこから三脚にあった大きさの雲台を考えるとかなり絞られてくると思います。
雲台を選ぶときのポイント
ここでは雲台を選ぶときに気をつけるべきポイントを書いてみたいと思います。
いい雲台はめちゃくちゃ高い。安い雲台はそれなり、というのをしっかり理解しておく
雲台選びの真理なのですが、なめらかに動きしっかりと止まるという理想の雲台というのはやはりそれなりの価格がしてきます。
最高品質の雲台からあなたがどれくらい予算をかけらるのか、どれくらい妥協できるのかというポイントを探していくことになると思います。
今から書いていくポイントも高い雲台にしたがって精度があがっていくのです。
しっかり止まる
ある程度の大きさのある雲台ならだいたいしっかり止まってくれますが、ちょっと小さめの雲台だと力を入れると動く場合があります。
乗せる機材の重さで必要な固定力は変わってくるので、自分が乗せる機材でしっかり試してみるといいと思います。わからない場合はスペックに書いてある積載量を参考にしましょう。
ただ、この積載量は特に基準があるわけではなくメーカーによってまちまちな場合があるので気をつけておきましょう。
なめらかに動く
シャッターチャンスというのは非常に短いもの。自分の考える構図にカメラを構える作業はなるべく早く終わらせたいものです。
なので、雲台がなめらかに動くというのはけっこう重要なポイントになってきます。自由雲台のほうがすばやく構図が合わせられる気がしますが、細かく水平垂直をあわせるときなどは、かえって3Wayのほうが早いなんてこともあります。
また、雲台を完全に緩めてしまうと手を離してしまえばカメラがガクーンとお辞儀してしまい危険です。ですので、軽く緩めた状態、少し摩擦(フリクション)がかかる状態で動かすことが多いんですが、このときの滑らかさも雲台によって違うのでいろいろ試してみましょう。
自由雲台の中にはこのフリクションをコントロールできるものがあり、カックンとお辞儀してしまうのを防ぐことができます。
締めたあとにズレない
雲台の中には構図を決めたあとに少しズレてしまうものがあります。
これけっこう高い雲台でもずれてしまいがちなので気をつけたいところなんですが、できれば締めたあとにしっかりズレないものを選びたいですよね。
逆に安い雲台は締めたあとかなりズレることがあるので、逆に癖をしっかりつかんでおいてズレる前提で構図を決めるというのが必要になってきます。
まとめ
雲台も高いものになるとウン万円もするものがあります。写真をはじめたばかりの頃はこんなものにウン万も払えるかと思っていたのですが、カメラをしっかり止めるというのはやはりとても大事なことです。
ぜひともすばらしい雲台と出会えることを願っています。