本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

Z7を使い始めて4年たったのだけどマジでいいカメラなので感想を書いてみる!

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涸沢 Z7

全国1億3千万人のNikonファンのみなさまこんにちは。

さてさて。Nikon初のフルサイズミラーレスであるZ7が発売されて約5ヶ月立ちました。撮影の回数は少ないのですが、フィールドとしては登山を中心にわりといろんな特徴的な場所に連れ出しいろいろと撮ってきたので一度感想を書いてみようと思います。

ファーストインプレッションはこちらから。

[blogcard url=”https://logcamera.com/z7/″]
おすすめポイント
  • 4575万画素という高画素で細かいものまで鮮明に写し出す
  • Zレンズの進化が目まぐるしい
  • EVFがとにかくキレイ
  • 小さいは正義、軽いは正義

Z7を使ってみての感想!

高画素機のセンサーにメロメロになっております

石鎚山 正面 紅葉

メロメロになっております。

実際ですね。僕は今まで高画素機の必要性をいっさい感じておりませんでした。基本的な理屈として、高画素機というのは例えば大きなスクリーンで撮影するとか、プリントするときに大きく伸ばすためのものです。

僕が自分の写真を鑑賞するのはPCやスマホ上であることがほとんど。スマホの小さい画面ならそんなに大きな画素のデータはいりませんし、4Kに対応したスクリーンでも800万画素で事足りるわけです。

なので、でっかいポスターとかつくるわけでもないし2400万画素のD750くらいのカメラが一番取り回ししやすいでしょう。

そう思っていた時期がオレにもありました。

いやね、もうねメロメロになっております。高画素センサーに。最高です

解像感なんてのはレンズ側に依存するものでセンサーなんて関係ないと思っていたんですが、ぜんぜん思い違いをしておりました。

これは高画素機のセンサーだからこそローパスフィルターレスにすることができて、解像感が増しているのではないかと素人考えをしておりますがどうなんでしょう。

しかも、最近新しいMacに買い替えたのです。5Kのやつ。なので解像感マシマシの写真がさらに美しく見ることができて、もう自分の写真見てるだけでビール3杯飲めるくらいです。

[blogcard url=”https://logcamera.com/imac27/″]

この石鎚山の写真なんかもなんてことのないドアップのつまらない構図ではあるのですが、等倍で鑑賞しても葉の1枚1枚が分離して見えるくらい解像しておりましてほんとすごいわけです。

石鎚山 アップ

等倍のスクショを撮ってみました。これレンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを使っております。

1本しか持っていけないなら間違いなく選ぶレンズ!AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDとD750は最強のタッグ! – ログカメラ

大三元と言っても結局はズームレンズ。しかも標準ズームである24-70mmは他の大三元に比べてちょっと描写が眠い。こういった木々の葉っぱがのっぺりとしてしまう傾向を感じておりました。

しかし、まあZ7につけてみたらとんでもなかったわけです。これおんなじレンズ?と思うほど解像感がマシマシに。D750はローパスついているので、この辺もローパスフィルターレスのおかげなのではないかと思っております。

まあ、まとめると高画素機のセンサー最高なわけです。

EVFがとにかくキレイ

Z7のEVF

まあとにかくきれい。ミラーレス機にする懸念のひとつがEVFだったのです。

ちょっと前ののミラーレス機のEVFなんてのはほんと見れたものではなかったんですよね。あきらかにデジデジした感じです、こんなんで写真なんて撮れるかてやんでえ!みたいな感じがあったのですが。

いやまあ、技術の進歩はものすごい。

もはやファインダーを覗いているじゃないの?と思うくらいEVFがめちゃくちゃキレイなわけです。

さらに言えば、このファインダーで見るといいことずくめでして。

結果が事前にわかる

ホワイトバランスや露出など、最終的な写真がどういうふうになるか事前にわかるんですよね。一眼レフだと撮ってみてから調整しないといけなかったものが事前にわかるってこれまあ、ものすごく便利なわけです。

拡大できる

FNボタン カスタマーレビュー

Fnボタンとかにわりふっておけば、一発で等倍に拡大できます。僕はFnボタンのここに拡大をわりふってるんですが、まあめちゃくちゃ便利です。

ピントがあってるのがすぐに確認できる。ピントってけっこうあってない時多いですからね。

α7Ⅲにも拡大ボタンがあるんですが、ちょっとイマイチ野暮ったい挙動をするんですよね。

すぐに指が届くボタンに拡大ボタンをわりふれるのでこれ地味にすごく便利です。

太陽を見てもまぶしくない

燕岳 イルカ岩

5年後くらいには、なぜレンズの光で増幅された太陽をミラーに反射させて見ていたのか不思議になるのではないかと思うほどナンセンスなこと。

ミラーレスってね、太陽見てもまぶしくないんですよ。すごいですよね。

最近は光条の出た写真が好きなのですが、あれ一眼レフで撮るのってまぶしくてやってられないのですがZ7にしたらかなり捗りそうです。

バッテリーは前評判よりもぜんぜん使える

Z7 バッテリー

発表当時はやたらと批判をうけてた感があるバッテリーライフ。いやね、ぜんぜん使えるから。

そもそもね、なんかちょっとおかしいぞと思ってたんですよ。Z7のバッテリーってD750と同じものを使用するんです、「EN-EL15」っていうやつなんですがね。

これ、D750で使ってるときでもかなり長時間使用できるんです。

なのでね、なんか当初「Z7はバッテリーもたない」みたいなことを言ってるのでなんかおかしいなあと思っていたんですが、まあね。ぜんぜん持ちます

たしかにD750で撮影したときと比べると、ミラーレスであれこれ電気使うぶん減りは早いですが、一回の撮影でそうそうバッテリーを交換するような場面はありません。

6時間とかぶっつづけで星回すとかならあれですが、寒冷地で撮影していてもそこまで激減することもなく使えました。

小さいは正義、軽いは正義

涸沢 紅葉

「いい写真のためなら重い機材を持ってどこでもいきます(キリッ!」

そう思っていた時期がオレにもありました。

いやね。もうね。

小さいは正義、軽いは正義ですよ。こないだね、テント泊の登山にもっていったんですが、体力の減少具合があきらかに違う。

アホかと。デカいカメラ持って山に登っていた去年の自分、アホかと。しかもバテていい光の時間に間に合わないとかアホかと。

シャッターチャンスをいかに逃さないかって、写真をやるうえでかなり重要なファクターだと思うのです。これを逃さないために我々はデカくて高いカメラを買うのですが、軽いからこそ、小さいからこそ、得られるシャッターチャンスというのがあるのです。

僕ね、こないだ長野の涸沢いったんですよ。

[blogcard url=”https://logcamera.com/karasawa2018/″]

ここってね、すり鉢状になっているので3時くらいになるとすでに山の向こうに日が沈むんですよ。

んで、登山口にバスで行けるのが7時前くらい。ここまでのコースタイムが6時間くらいなんですが、そうなると13時でギリなんですよね。

けどね、テントにカメラに諸々かついでコースタイムどおりに着けるかっていうんですよ。ということで、前に登ったときは見事にバテてしまって写真どころじゃありませんでした。

こないだは、Z7をはじめ機材の軽量化をできたことでかなり楽ちんに登ることができ1時間くらい短縮することができたんです。

もうね、こういうとこでも軽量化の恩恵をうけることができるわけなんです。小さいは正義、軽いは正義ですよ。

堅牢性とか使用感について

寒冷地で使えるのか?

オーロラ イエローナイフ

ということでオーロラを撮ってきました。

[blogcard url=”https://logcamera.com/aurora/″]

これを撮影したのはマイナス30度のイエローナイフ。おまえらはね、寒冷地で使えるのか?みたいな議論でわいわいしますけどね、実際マイナス30度でZ7を使ってみて僕は言いたい。

ガチで寒いところではカメラよりも撮影している人間のほうが先にギブアップするということを。

Z7はまだまだいけまっせ!って言ってるのに僕のほうが寒くてやってられないので撮影をきりあげました。

かなり寒いところでは、どうしても背面液晶に支障がでてきます。撮影した写真のチェックをするのにも、なんだかスローモーションのようになります。

それ以外の部分ではまったくなんの支障もなく撮影できました。レリーズが凍ってぶっ壊れたくらいですね。

ジュエリーアイス

北海道でも撮影してきました。このときはだいたいマイナス20度くらいでしたが、余裕のよっちゃん。

バッテリーもそんなにシビアになることもなく、わざわざ4つくらい買い足していったのが無駄になりました。

やっぱりNIKONの操作感は最高

NIKON Z7 持った感じ

これは個人によってぜんぜん違うので僕がこうだからあなたはどうだというつもりはないのですが、まあやっぱりNIKONの操作感は最高なわけです。

カメラっつうのはね、スペックだレンズだいいますがね、もうフィーリングだと思うんですよ、僕。

持ってみた感じがしっくりくる、シャッターを押した感じがしっくりくる。そういうフィーリングの部分がほんと大事。

んでもって、いろんなカメラ触ってみましたが僕のなかでは最高にバチコンくるのがNIKONなわけですよ。最高です。

ボタンの配置、細かい部分の操作感、そういう「スペックに現れない部分」の作りがとてもいいのです。もちろんZ7の操作感は最高です。グリップ感とかもほんといいのです。

XQDがひとつしか入らないということ

Z7 XQDカードスロット

XQDのワンスロットだからバックアップがとれないという意見もよくわかります。僕もスロットひとつしかないと聞いたときには買うか悩んだのですが、まあ、ちょっと見てくださいよ。

もうね、無理なんですよ。XQDを2枚も入れる場所がないんすよ

じゃあ、これね、XQD2枚入れる仕様にしてたとしましょうよ。そしたら今度は「ミラーレスなのにデカいじゃないか!」党がデモをはじめるでしょ。

んもう、めんどくさいな、じゃあXQDとSDだ!ってやってたら「XQD入れてるのにSDとのダブルスロットだとXQD入れている意味ないじゃないか!」党がデモをはじめるでしょ。

んもう、めんどくさいな、じゃあSDダブルスロットだ!ってやってたら「D5やD850でもXQD採用できたのになんでSDなんだ!」党がデモをはじめるわけですよ。

んんんんもう!!!!めんど!!!!くさい!!!!!

という、会議を経たのではないでしょうかね。

んで、とりあえず小さいほうがいいんじゃね?みたいな結論になって、高画素機でも連写させたいからやっぱXQDじゃね?今後XQDダブルスロットはオリンピックの前にだしてとりまワンスロットでいいんじゃね?

みたいな議事録に決済のハンコが押されたんじゃないですかね。

個人的な感想といたしましては、これまでデータをふっとばした経験はフラッシュメモリの不具合よりヒューマンエラー

PCに取り込む前にビールを飲み過ぎてそのまま忘れてフォーマットしたという経験のほうが0−3で多いので、まあダブルスロットだといいけど、XQDワンスロットでもいいんじゃね?という気持ちです。

なぜならいくらダブルスロットでも使うほうがフォーマットするポンコツなので。

今後NIKONさんがSDやるのかXQDやるのかですが、忖度しすぎてXQD+SDにするんであればワンスロットでもぜんぜんありだと思ってます。

ちなみに僕は「XQD入れてるのにSDとのダブルスロットだとXQD入れている意味ないじゃないか!」党です。

瞳AFがないとか言ってたらついた

おまえらが瞳AFがない、瞳AFがないと大騒ぎしていた結果、ファームアップでつきましたね

もちろん、SONYさんは動物にまで瞳AFできるようになったので日進月歩感はあるのですが。

まあね、問いたいのはおまえらそんなに瞳AFすんの?ということ。え?すんの?まじで?

こちとらここしばらく無機物しか撮ってないからよくわかんないんだけど、僕も瞳AFがないから!って憤りたいので君の瞳にAFさせてくれない?

レンズがすごいことになるだろうという話

狭いマウントと長いフランジバックという制約から解き放たれたNIKONの開発陣のストレス発散具合がすごいと思う件

zマウントロードマップ

via:NIKKOR Zレンズロードマップ

レンズがね、どれもこれもやばいんですよ。

これ、まあ僕くらいになるとね、すごいことになるだろうと言ってたんですが、まあ現実味を帯びてきてそら見たことかという気分で気持ちがいいのですが。

フラストレーションが溜まってたんだと思うんですよ、NIKONの中の人。

技術もある、積み重ねてきた歴史もある。けど、50年も続くFマウントとかいう小せえマウント径のせいでレンズが作れねえ!みたいな。

へたに長い歴史があるもんだからいまさら切れないユーザーがわんさか。

だから、マウント径変える!ってなったとき、マジで英断だと思ったんです。おお、切るんだ、NIKONさん。と。

もしかしたらこのタイミングで某SONY社に流れるという懸念もあったかと思います。不安だったかと思うのです。

けどね、変えてよかったですね。と肩を揉みたいくらいすごいレンズがぼっこぼこ出てきてます。

キットレンズである24−70mmf4なんて、キットレンズなのにギャンギャンに解像するみたいだし、14−30mmなのに出目金じゃないレンズとか出てるし、あ、これ予約しました。

[blogcard url=”https://logcamera.com/14-30z/″]

さらには伝説のノクトの名を冠したf値0.95とかいう、ちょおまえ値段ナンボつけんねんというレンズも出そうですし。さらには14−24f2.8ですら出目金ではないのではないかとざわざわしています。

すでに発売済みの35mm、50mmもいい評判ばかりですし、もうこれからほんと恐ろしいくらいの性能のレンズ群が揃ってきそうです。

センサーなどのメカの部分はSONYさんの後塵を拝しているところがあるかもしれません。なので、そこで勝負せずレンズのとこに力入れているの本当に好感を持っています。これからどんなすばらしいレンズが出るのか非常にワクワクしています。

イマイチなところ

とここまでべた褒めしてきましたが、もちろんイマイチなところもあります。ちょっと気になるところも語ってみましょう。

背面液晶がもろい

Z7 背面液晶がもろい

背面液晶がやわらかいのか、撮影一発目なのにさっそく傷が入りました。

2〜3回持っていった時点で背面液晶を縦断するような傷にまで。さっそく修理センター送りに。

これ写真では見えませんが、けっこう細かいキズがいくつか入っています。

いままでD750をかなり雑に使ってきたので、まさかこんなことで傷が入ると思いもしませんでした。堅牢性に信頼がおけるからNIKONを使っているわけですよ。なのに、ちょっとこれはないなあ。なしよりのなしだなあ、と思っています。

どっかにぶつけた、とかでなくカバンに入れて普通に使っただけでこれだったので、とりあえず修理から帰ってきたら保護フィルム貼っておきました。

後玉が結露する

石鎚山 登山道

湿度が高いところで撮影していたところ、後玉が結露しました。たまたまかなと思っていたのですが、別の場所でも結露したのでちょっと不安感があります。

これもD750を使っていた時にはなかった症状なのですね。

マウントアダプターを使用しているせいなのか、はたまたミラーレスでセンサー部分と近いからなのか、変に熱をもってしまうのか。

理由はさだかではありませんが、後玉の結露はけっこうやっかいなのです。前玉なら拭けばいいんですが、後玉だとそうもいかないので。

このへんもまたしばらく使ってみて様子をみたいと思います。

高感度は弱い

このへんは高画素機ならではですね。D850と似たセンサーを積んでいるということで覚悟はしていたのですが、まあ弱い。

もともとD750を使っていたのでその差にちょっとびっくりしています。ISO800あたりでもうノイズが気になりはじめます。へたしたらISO400とかでもノイズ出てるときありますね

きちんと理解してあとでうまいこと処理できるよう撮影したいと思います。

マウントアダプターと相性の悪いレンズがある

このへんはZマウントのレンズに移行していけば解消される悩みではありますが、マウントアダプターと相性が悪いレンズがあります。

14−24mmがそうなんですが、たまに絞りがコントロールできなくなったりします。

まとめ

ということでしばらく使ってみての感想ですが、まあすばらしいカメラに出会えたなと思っています。レンズ類もこれからさらに充実してきそうで、わくわくがとまりません。

何よりもNIKON初のフルサイズミラーレス機という歴史に触れるという経験ができているのがすばらしい。10年後のカメラキッズたちにうんちくを語る日が楽しみです。