カメラを落として壊したなんて経験あるでしょうか。
自分だけはそんなことしないと思っていたのに、やはり思わぬトラブルなんてことがあります。僕も以前、三脚に止めていたと思っていたのにうまく固定できておらず大事なカメラとレンズがマウントごとポッキリといったことがあります。
Twitterなどを見ていてもちょくちょくいろんなものを落とした、壊したなんてツイートがあがってきます。特に角型のNDフィルターは鬼門のようです。
僕も以前壊した時は修理費用だけでけっこうかかったので、今後のために保険にはいっておこうと考えいろいろと探してみることにしました。
カメラの保険は携行品損害保険
今回取り上げたいのは「カメラや機材が壊れたときのためにかけられる保険」なんですが、保険っていうのはいろんな形態や種類があってまあややこしいですね。
なるべくがんばって調べてみているんですが、保険ってわざとややこしく作ってあると思うので、間違いとかあったら優しく教えてくれると嬉しいです。
特約の形態でつけられていることが多い
カメラの保険っていうものは無く、外出した際の持ち物全般的にかけられる「携行品損害保険」というのが今回お話する保険です。これに入っておけばカメラだけでなく荷物を紛失したり破損させたときなど保険の対象になります。
この携行品損害なんですが、特約という形態で加入できるものが多いのです。
クレジットカードではおなじみ
1番よくあるのが「クレジットカードの付帯保険」。あなたの持っているカードにもきっとついていることでしょう。
クレジットカードでの付帯保険の形態として多いのは「海外を旅行している場合に適用される携行品損害保険」
海外では荷物の紛失、盗難、故障といったトラブルに合いやすいものです。クレジットカード、特に年会費の高いようなものを1枚もっておくとわざわざ保険に加入しなくても携行品損害保険がついている場合が多いでしょう。
しかし、日本国内では保険の対象にならないものがほとんどなので、普段の撮影でのカメラや機材の保険は別途考える必要があります。
おすすめの携行品損害保険は?
ということで、いろいろと調べてみたところカメラや機材につける携行品損害保険でサクッと安価に入れるものは以下の3つ。
- 楽天銀行「少額あんしん保険」
- Rakuten超かんたん保険「持ち物サポートプラン」
- Yahoo!保険「もちもの安心プラン」
これらの保険、月々数百円の保険料で加入できるのですが、やっぱり特約っぽい仕様となっています。
保険料を払うだけで加入、ではなくそれぞれのサービスを利用することで携行品損害保険に入ることができるわけです。
条件としてはそれぞれ以下のとおり
- 「楽天銀行少額あんしん保険」ー楽天銀行に口座がある
- 「Rakuten超かんたん保険」ー楽天会員で楽天ペイを利用
- 「Yahoo!保険」ーYahoo!ウォレットに登録している
なので、すでにこれらのどれかを利用しているかたはそこから保険に入ると手っ取り早いでしょう。
とりあえずザクッとした比較表を置いておきます。まずはこれを見て「あれがいい、これがいい」と考えてみましょう。
少額あんしん保険 | 持ち物サポートプラン | もちもの安心プラン | |
---|---|---|---|
楽天銀行 | Rakuten超かんたん保険 | PayPayほけん | |
保険料:携行品損害10万円・本人のみ | 120円 | 140円 | 120円 |
保険料:携行品損害20万円・本人のみ | 180円 | 170円 | |
保険料:携行品損害30万円・本人のみ | 250円 | 240円 | |
保険料:携行品損害10万円・夫婦型 | 170円 | ||
保険料:携行品損害20万円・夫婦型 | 230円 | 220円 | |
保険料:携行品損害30万円・夫婦型 | 300円 | ||
保険料:携行品損害10万円・家族型 | 330円 | 270円 | |
保険料:携行品損害20万円・家族型 | 340円 | 400円 | 330円 |
保険料:携行品損害30万円・家族型 | 500円 | 440円 | |
免責金額 |
覚えておきたい単語
今から各保険の特徴とか書いていって、比較してみようと思うのですがその前に覚えておきたい単語がいくつかあります。
保険の仕組みってわざとややこしくしてあるので、なるべく分かりやすく書いてみます。
携行品損害保険金額
いちばん気になるのがこの携行品損害保険金額。さきほどの表では10〜30万円のあいだで設定されています。
カメラやレンズは非常に高価なもの。機種によっては30万円を超えるものもザラでしょう。なので、この補償金額が多いものを選びたいところですがちょっと注意が必要です。
この金額なんですが実は「1個あたりは10万円までの制限」があるのです。ちょっと言ってる意味わかんないでしょう?
例えばYahoo!のもちもの安心プランならこんな感じ。
Q.携行品損害とは
A.
・損害額は、1個、1組または1対のものについて10万円を限度とします。ただし、通貨・乗車券等については一回の事故につき5万円を限度とします。
・保険期間を通じ、携行品損害保険金額がお支払いの限度になります。
・損害による価値の下落(格落損)はお支払いの対象になりません。
・免責金額は被害物の損害額の10%もしくは5,000円のいずれか高い額となります。
例えば「30万円までの携行品損害保険」に入っている場合カメラリュックを高いところからおっことして15万のカメラと10万のレンズを壊した。
といった場合、15+10=25万円なので補償の対象になりますが15万円のカメラは10万までしか補償されない、ということです。
なので100万もするような大砲レンズや50万するような中判カメラなど、10万を余裕で超えるような機材をお持ちのかたはちょっと注意が必要です。
逆にNisiのフィルターをケースごと落として中のフィルター7枚が全部割れた、なんてかたには安心できる補償になりそうですね。
1つあたりは10万円までしか補償されないので注意!
免責金額(自己負担額)
各保険によって免責金額(自己負担額)が設定されています。は?自己負担額なにそれ?って思うじゃないですか。
なぜか、保険料満額ではなく一部自己負担しないといけない額があります。意味がわかりませんが、そういうシステムになっているのでおとなしく従うしかないのでしょう。
まあ、あんまりこまごましたものまでいちいち保険適用されても困るからというのがあるのかもしれません。
- 楽天銀行「少額あんしん保険」ー1回の事故につき3000円
- RAKUTEN超かんたん保険「持ち物サポートプラン」ー1回の事故につき3000円
- Yahoo!保険「もちもの安心プラン」ー損害物の10%もしくは5000円のいずれか高い額
カメラとレンズを落とした、なんてのは1回の事故になりますね。今日はフィルター割って翌日はレンズも壊したなんてことになったら別の事故になります。
Yahoo!では損害物の10%なので10万のレンズ壊したら自己負担額は1万円になります。
再調達価額
再調達価額とはおなじものを再購入する際に必要な金額のこと。経年数や仕様による損傷などは差し引かれないんですね。
それぞれの保険の特徴
なんとなく、保険のルールや仕組みがわかってきたところでそれぞれの保険の特徴を見ていきましょう。
楽天銀行「少額あんしん保険・携行品プラン」
via:携行品プラン | 楽天銀行のお客さま専用少額あんしん保険 – 月140円~の楽天銀行口座保有者さま限定オプションサービス
- 楽天銀行で簡単に保険料が払える
- 楽天スーパーポイントで保険料が払える
- 月々120円!
- 本人のみの場合、10万円までのプランにしか加入できない
- 夫婦型・家族型でも20万円まで
楽天銀行に口座をもっている方が加入できる特約。楽天はこの楽天銀行をはじめいろんなサービスを利用するとポイントがガンガン増えるので、現在よく楽天を利用するかたにおすすめです。
本人のみの保険料は月120円と非常に安いのに加え、楽天のポイントで保険料が支払えるので楽天利用者ならへたしたら一切お金を払うことなく保険に加入できるようになるのではないでしょうか。
ただ、いまいちな点としては本人のみは保険金額が10万円まで。夫婦・家族型でも20万円までと他の携行品損害保険が30万円までカバーしていることを考えるとあんまり高い機材がある場合ちょっと不安です。
自己負担額は1事故3千円。
Rakuten超かんたん保険「持ち物サポートプラン」
via:【楽天市場】持ち物サポートプラン:楽天超かんたん保険
月払い280円のコースなら携行品損害保険金額が30万円
楽天銀行のプランよりちょっと高い
Rakutenが提供するRakuten超かんたん保険の商品のひとつ。加入後は楽天ペイを通して料金を支払うことになります。
同じ楽天のなかで似たような保険サービスしてるのはおもしろいですね。
楽天銀行のほうは携行品損害保険金額が最大20万円まででしたがこちらは30万円までカバーしています。しかも楽天銀行のほうは本人だけだと10万円まででしたが、このプランなら本人だけでも30万円までいけます。
いっぽうで、月々にかかる保険金額は楽天銀行のものよりちょっと高めです。
こちらも自己負担額は1事故3千円。
Yahoo!保険「もちもの安心プラン」
via:もちもの安心プラン – ちょこっと保険 – Yahoo!保険
- 月240円のコースで携行品損害保険金額が30万円
- 月々120円からのコースもある
- 携行品だけでなく、他の保険も組み合わせることができる
自己負担額が損害額の10%もしくは5000円のいずれか高い額
月々の保険料もお手頃で携行品損害保険金も最大で30万円まであるのがYahoo!Japan保険の「もちもの安心プラン」
Yahoo!ウォレットに登録していう人限定で加入できる「ちょこっと保険」の中のプランのひとつ。
この、ちょこっと保険なんですが携行品の他にも「山大好きプラン」とか「国内旅行プラン」などがあり、それらをいろいろと組み合わせることもできます。
山に写真を撮りに行く、なんて場合にもあれこれ保険に入らなくてもいいのでよさそうですね。
自己負担額が損害額の10%もしくは5000円のいずれか高い額、と今回紹介している保険のなかでは高め。ちょっといいカメラやレンズを壊した場合、10%なら1万円も自己負担することになります。
ということで、Rakuten超かんたん保険「持ち物サポートプラン」に入ってみた
とうことで、今回いろいろ選んでみました。
カメラやらレンズやら考えるとやっぱり30万までの補償に入っておきたいということで、RakutenかYahoo!の2択になったのですが、Yahoo!のほうは何かあったときの自己負担額がけっこう大きい。
ということで、今回ボクはRakuten超かんたん保険「持ち物サポートプラン」に入ることにしました。
これが正解というわけではなく、人によっていろいろと選択肢あると思うのであなたにあったものを選んでみるといいと思うぜ。
まとめ
これでようやくNDフィルターを落として割る恐怖から解放されました。
月々缶コーヒー2本くらいの金額でこんな補償が受けられるとはおもいませんでした。さっさと入っておけばよかったです。