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カメラにはミラーレスと一眼レフの2種類あります。
それぞれのメリット・デメリットを見比べながら、あなたにとってのおすすめを考えてみましょう。
特にこだわりがないならミラーレス
まずは結論から。あなたが初心者で、特にこだわりがないならミラーレスカメラを選びましょう。
もちろん一眼レフには、ミラーレスにないメリットがたくさんあります。しかし、今なにも持ってないまっさらな状態でカメラを選ぶのなら、ミラーレスのほうが個人的にはおすすめです。
一眼レフとミラーレスの違い
一眼レフとミラーレスの違いはなかに「ミラー(鏡)が入ってるか、いないか」です。
ミラーがないからミラーレスカメラ。わかりやすいですね。
こちらが一眼レフとミラーレスの簡単な構造です。
ここからはなぜ僕、saizou(@saizou4)がミラーレスをおすすめするか、そのメリットについてお話していきます。
ミラーレスがおすすめな理由
1.どこのメーカーも、ミラーレスに注力している
カメラは日本が大きなシェアを持っています。そんな日本のカメラメーカーでレンズ交換式のカメラを作っている有名どころが、一眼レフとミラーレスどちらを作っているか表にまとめてみました。
一眼レフ | ミラーレス | |
CANON | ◯ | ◯ |
Nikon | ◯ | ◯ |
SONY | ✕ | ◯ |
PENTAX | ◯ | ✕ |
FUJIFILM | ✕ | ◯ |
オリンパス | ✕ | ◯ |
パナソニック | ✕ | ◯ |
7社中、4社がミラーレスオンリー。一眼レフだけ作っているのはPENTAXのみ。
CANONとNikonはミラーレスと一眼レフ、どちらも作っていますが、最近はミラーレスに注力している印象があります。
ということで、いまやほとんどのメーカーがミラーレスカメラに注力しているといった状況なのです。
2.ミラーレスのほうがレンズ設計の幅が広がる
一眼レフは鏡を入れないといけないので、そこの空間まで計算して、レンズの光学設計をしないといけませんでした。
一方でミラーレスカメラはそのミラーの部分を考慮しなくてもよくなりました。そのおかげで一眼レフよりも設計の幅が広がったのです。
これまで一眼レフでは制約があってできなかったレンズがミラーレスになったおかげで作れるようになったりもしています。
3.写真のできあがりを確認しながら撮影できる
一眼レフでは入ってきた光がそのままファインダーに届くので、実際の光景を見ながらの撮影になります。
それは一眼レフのメリットである一方、実際の写真の仕上がりは撮影してみるまで分かりません。
ミラーレスであれば電子ファインダーや背面液晶で実際の露出やホワイトバランス、ピクチャーコントロールなどを確認しながらの撮影が可能。設定の変更もリアルタイムで適用されるので、
撮影して確認→設定しなおす→再度、撮影
といった手間が省けるのです。
4.ミラーがないためミラーショックがない
一眼レフでは普段はこのようにセンサーの前にミラーがあり、レンズがら入った光をファインダーに届けています。
シャッターをきるとそのミラーが上がり、レンズからの光はセンサーへと届き、写真が記録されます。
このとき、微細な振動がおこることをミラーショックと呼びます。影響がないことがほとんどですが、それでも高画素機などはそんな微細な振動でもわずかなブレが発生してしまうことがあります。
ミラーレスは発生源であるミラーがないのでミラーショックが起こることがありません。
5.カメラがコンパクトになる
ミラーを入れておく部分がなくなるため、一眼レフに比べてカメラをコンパクトにすることができます。
上の写真では左がミラーレスのZ7、右が一眼レフのD750です。
カメラのサイズは中にあるセンサーの大きさにも左右されるので、なんもかんも小さい、というわけではありませんが、それでも同じグレードのカメラでもは小型・軽量になってるものが多いです。
ある程度大きさがあるほうがグリップしやすかったり、操作しやすいこともあるのでハイエンドのカメラではあえて大きく作っているものもあります。
なんでミラーが必要なの?
さて、ここまで見てくるとミラーがないほうがメリットあるように思えますが、そもそもなんでカメラの中にミラーを入れないといけなかったのでしょう?
ちょっとカメラの歴史を遡ってみます。
昔はセンサーの代わりにフィルムをつかっていた
カメラ内部にある、このセンサーの部分。これが昔はフィルムだったんです。レンズから入ってきた光はフィルムに焼き付けられます。
このフィルムの前に鏡を取り付け、さらに内部で反射させることで、ファインダーの部分で、実際にフィルムに焼き付けられる光景を確認できるようにしたのです。その後、フィルムはセンサーにとって変わられます。
その名残でデジタルの一眼レフになっても長い間、中にミラーが入る構造になっていました。
デジタルセンサーになったのでミラーがいらなくなった
フィルムからデジタルカメラに移行していくと、そのフィルムの部分はセンサーになります。
このセンサーに写っている部分はデジタルのデータなので、そのまま液晶モニターや電子ファインダーに写すことが可能になります。
そうなると、わざわざ中にミラーを入れておく必要がなくなったのですね。これがミラーレスカメラです。
それでも一眼レフが根強く残った理由
フィルムからデジタルのセンサーになった!やったー、もうミラーはいらない!ってなると思うじゃないですか?
けれど、一眼レフからミラーレスへの移行は簡単ではなく、それなりに時間を要し、デジタルカメラでもしばらくは一眼レフがシェアを占めていました。
光学ファインダーのほうがリアルに被写体を見れる
レンズからミラーを通して見るファインダーを光学ファインダーと呼びます。これはその名の通り、レンズから入ってくる光を見ていることになります。
一方で電子ファインダーは一度、デジタルデータになってからファインダーに映し出されるのでどうしてもわずかな遅延が発生してしまいました。
スポーツや動物写真など一瞬のシャッターチャンスを捉えるような被写体ではそのわずかな遅延がネックとなってしまいます。
最近ではその遅延もかなり改善されており、光学ファインダーに近い見え方をするカメラも増えてきました。
一眼レフのほうがオートフォーカスに優位性がある
オートフォーカスの性能は一眼レフの方が高いものが多いです。
これはフォーカス方式の違いによるもの。
- 一眼レフ・・・位相差AF
- ミラーレス・・・像面位相差AF/コントラストAF
こちらもスポーツや動物撮影など、素早くピントを合わせることができないと撮影にならないので、長らく一眼レフが使われてきました。
しかし、ミラーレスのフォーカス性能もかなりよくなってきています。
ミラーレスのデメリット
ミラーレスのデメリットについても見ていきましょう。
光学ファインダーがない
そのまんまなんですが、ミラーレスには光学ファインダーがありません。
光をそのまま見ることができる光学ファインダーと違い、電子ファインダーなのでわずかな遅延が発生したりするものもあります。デジタルで映されているものを見ていると感じる人もいるでしょう。
どれだけデジタルで便利になろうが、いまだにフィルムで撮影している愛好家がいるように、光学ファインダーだからこそカメラで写真を撮っていると実感できる人も少なくないでしょう。
一眼レフに比べるとAFが弱い
先ほども述べましたがフォーカス方式の違いにより、どうしても一眼レフと比べるとAFの精度に劣ってしまうことがあります。
しかし、ミラーレス機はどのメーカーも注力して開発しているので一眼レフに負けないフォーカスセンサーがいろんなカメラに搭載されてぬると思います。
バッテリーの消費が大きい
鏡を使って見ることができる光学ファインダーと違いミラーレスでは電子ファインダーで映像を映し続けるため、その分電力を消費してしまいます。
そのため同じクラスの一眼レフと比べるとバッテリーのもちが悪くなってしまいます。
レンズがまだ少ない
これまで連綿と続いてきた一眼レフに比べ、ミラーレスの歴史はまだ浅く、そのレンズの数も一眼レフに及びません。
特に、Canonや Nikonのミラーレスへの参入は遅かったので必要な焦点距離のレンズがまだ不足しています。
急ピッチで開発されてはいますし、マウントアダプターを使って一眼レフ時代のレンズを使うこともできますが使いたい焦点距離のレンズがある場合は注意が必要です。
センサーがむき出しなのでゴミがつきやすい
ミラーレスのレンズを外すとこのようにセンサーがむき出しになっています。
一眼レフではこの部分にミラーがあるのですが、ミラーレスにはないためゴミがつきやすくなってしまいます。
最近ではZ9などのように電源をオフにしたときセンサーに蓋をするような機種も出てきています。
メリット・デメリットを理解して自分にあったものを
ではここで一度、ミラーレスと一眼レフそれぞれののメリット・デメリットをまとめてみましょう。
ミラーレスカメラ
メリット
- 各メーカーが注力して開発している
- ミラーがないぶんレンズ設計がしやすい
- 写真のできあがりを確認しながら撮影できる
- ミラーショックがない
- 小型・軽量なものが多い
デメリット
- 光学ファインダーがない
- AFが弱い
- バッテリーの消費が大きい
- レンズが少ない
- センサーがむき出しなのでゴミがつきやすい
一眼レフカメラ
メリット
- 光学ファインダーがある
- AFが強い
- レンズラインアップがしっかりしている
デメリット
- ミラーレスに比べて大型になる
- 写真の仕上がりを撮影前に確認できない
- ミラーショックがある
- 今後、新機種が出るのが少なくなってくる
- レンズ設計に成約がある
細かいメリット・デメリットはあるものの、やはりミラーレスを初心者のかたにおすすめする最大の理由は将来性です。
ミラーがないぶん、レンズの設計に余裕があるため、今は数は少ないかもしれませんが今後も次々と素晴らしいレンズが発表されていくでしょう。
各メーカーもミラーレスメインで開発を進めていっているので、現在一眼レフに劣っている部分も改良され、一眼レフに引けをとらないミラーレスが出てくることでしょう。
一度、そのカメラやレンズを買ってしまうと、それを買い替えるのはけっこう大変です。今は一眼レフを購入してもたくさんレンズがあったり新機種が出ていても、将来今のペースで開発・販売されるかというと個人的にはちょっとずつミラーレスに移行していくのではないかと思っています。
saizou的には今からカメラを始めるならミラーレスがおすすめです
まとめ
ミラーレスにするか一眼レフにするかけっこう悩ましいのですが、なにかの参考になれば幸いです。
もちろん一眼レフもいいところたくさんあるので、きちんと理解して購入されるのであればぜんぜんありだと思います。