本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

NIKONのレンズで逆光に強いものはありますか?おすすめを教えてほしいです!

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  • 予算:画質等で妥協はしたくないので予算について制限はありませんが、高額レンズの場合、揃えるのに時間がかかるのでお手頃なレンズがあればそちらのレンズを購入したいです。
  • 撮りたいもの:山岳写真
  • 機材:GFX50S、X100V、Canon Eos6D
guten
guten

カメラを始めた頃からログカメラを拝見しており、この機会に是非機材相談したいと思い、連絡をしました。

 

風景撮影の延長で山岳写真にも興味が出て、登山をしながら撮影を楽しんでおります。

現在、富士フィルムのGFX50SにGF32-64、GF100-200の組み合わせで撮影しておりますが、機材が重いのと逆光耐性が弱いことに悩んでいます。

太陽を入れる構図で撮影をするとフレアやゴースト現象が発生するため、山用に別で機材を検討しております。  

ネットで調べるとニコンのレンズはフレアやゴーストが少ないということと、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの存在があるので機材軽量化もできるのではないかと考え、ニコンでの機材追加を考えております。  

そこでニコンで逆光耐性があり、おすすめのレンズがあれば知りたいです。 


なお、ボディに関しては最新のブログを拝見したのもあり、Z7で検討しておりますが、発売日が2018年なので、Zⅲが出るのを待つのも考えおります。

gutenさんこんにちは!ご相談ありがとうございます!

画質には妥協したくないものの、山岳写真では軽いのは正義ですよね。さらに今、現在フレアやゴーストにお悩みということです。

  • フレアやゴーストが少ない逆光に強いレンズがほしい
  • 山での撮影で軽量化がしたい

といったお悩みに答えられるようなレンズを探してみたいと思います。

現在お使いのレンズの焦点距離は35mm換算すると

  • GF32-64mmF4 R LM WR → 21-51mm
  • GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR → 79-165mm

標準ズームと中望遠ズームといったところですかね。

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Zマウントのレンズは逆光に強い

FマウントからZマウントに移行してから最もおどろいたことのひとつが、Zレンズの逆光性能の高さでした。

僕は太陽をバックに撮影するような構図がけっこう好きなんですが、Fマウント時代ではどうしても悩まされていたゴーストがZレンズではかなり軽減されており、構図づくりの選択肢がかなり増えました。

また、Fマウントでは広角レンズが逆光に弱かったのですが、Zマウントになってからは逆に広角レンズのほうが逆光に強いレンズが多い気がしています。むしろ、標準〜望遠のほうがゴーストが出やすい印象です。ただ、ゴーストは画角がせまいほど構図の外に逃がしやすいので、こちらも構図づくりでなんとかなるというレベルですね。

ということで、現在僕が所有しているレンズの中で特に逆光に強いなと思うものを紹介してみます。

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

砥峰高原 ススキ

圧倒的な逆光性能を持つのがこちらNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S。

後述するNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも非常に逆光に強いレンズでたまげたのですが、後に購入したこちらのレンズがやすやすとその上をいってしまったので、初めて使ったときに笑ってしまったくらいです。

ごらんのとおり、太陽が真正面にあるというかなりいやらしいシチュエーションですが気になるゴーストはほとんどありません。全く出ないというわけではありませんが、それでもゴーストを構図にいれるほうが難しいくらいには抑えてくれています。

また、絞りを絞ったときの光条も非常にきれいで、積極的に太陽を入れた構図を作っていきたくなります。

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NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも非常に逆光に強いレンズです。

太陽のような強い光源があると、そのまわりにうっすらとゴーストが現れることがありますが、それでもほどんど気にならないくらいには抑えられています。

また、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sと比べると、30mmまで撮影できたり、より小型軽量だったりと14-24mmにはない魅力もあるレンズ。

14-24mmも出目金レンズでなくなったことによりフィルターがつけられるようにはなったのですが、専用のフードが必要だったり112mmのものが必要だったりと、なんだかんだで取り回しがしにくい。

一方、14-30mmは82mmのフィルターを使えるのでフィルターワークもしやすく、14-24mmといい感じに使い分けられるものとなっています。

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NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sもかなり逆光性能に優れたレンズです。

こちらも太陽を真正面にとらえたシチュエーションで撮影。先述の2本の広角レンズと比べると少しゴーストが見えますが、まあこんなシチュエーションゴーストが出てあたりまえで、さっきの広角レンズ2本がちょっと異常なくらい出ないだけなのです。

こちらはf4通しながら、広角から中望遠までいける5倍ズーム。レンズ自体も軽量で、僕は最近の登山ではこのレンズを持って登ることが多くなりました。

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NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sも逆光に強いレンズの1本。

とはいえ、シチュエーションや構図によってはそれなりにゴーストが発生してしまいます。

ただ、やはり24-70mmという使いやすい画角とf2.8通しの明るいレンズなのであらゆる場面で使用することができるという強みがあります。

僕が持っているラインナップの中でも圧倒的に使用率の高い1本です。

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24mm・20mmも逆光に強い

以前、NIKONさんのスペシャルコンテンツで使わせてもらった24mmや、デジタルカメラマガジンさんでレビュー記事を書かせてもらった20mmも非常に逆光に強いレンズでした。単焦点を使いたい場合はこれらもおすすめです。20mmなら天の川なんかも撮りやすいですしね。

ログカメラ的おすすめレンズ

今回は

  • 逆光に強いレンズ
  • 撮りたいのは山岳写真

というご質問でしたので、それらを加味してログカメラ的おすすめレンズを選んでみたいと思います。

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S ✕ NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

今回ご提案するのは

  • NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
  • NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

この2本のレンズの組み合わせです。というか、僕が最近登山に持っていっているまんまのラインナップなんですが。

これらは逆光にも非常に強く、太陽を入れた構図もバッチリと撮影できますし、なんといっても軽いのが最高です。

以前は24-70mmを持っていっていたのですが、やっぱりもうちょい望遠側に寄ったのも撮りたい場面があったので、120mmまで使えるのは優秀ですし、24-70mmよりも軽量化できます。

14-24mmを14-30mmにするとさらに軽量かできるのですが、僕は夜に星を撮ったりすることも多いので、やっぱりf2.8くらいの明るいレンズも1本入れておきたいということで14-24mmをチョイスしています。もっと星メインの方ならこれを20mmf1.8に置き換えるのもいいですね。

ボディはZ7を使用。以前は一眼レフでめちゃくちゃ重かったのですが、かなり軽量化できてとても楽に山を登れるようになりました。どんなにいいカメラやレンズを持っていっても、それを持っていく自分のほうがバテてしまって、結局シャッターチャンスを逃してしまった、という経験も少なくありません。軽いは正義ですね。

Z7Ⅲのウワサもあるけれど…

そろそろZ7Ⅲが出るんじゃないか?といったウワサもあるのですが、あくまでウワサレベルですので、とりあえずZ7あたりを中古でいっといてもいいんじゃないかなと思っています。

僕自身、まだまだメインで使っているカメラですし、山岳写真のような動かないものならしっかりと仕事してくれるはずです。

【カメラのキタムラ】Z7 ボディ

まとめ

NIKONのZレンズ、とりわけ広角レンズはどのレンズも逆光に強く、構図づくりの幅を広げてくれます。

中判カメラは僕が使ったことがないのでなかなか比べることができないのですが、フルサイズは取り回しの良さもメリットのひとつかと思っています。風景、山岳、動体、はては水中写真まで、いろんな場面に対応できるのは魅力的です。

この記事が参考になれば嬉しいです。