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シン・仮面ライダーを見てきました。
もともとエヴァンゲリオンが大好きなので、庵野監督が描く仮面ライダーの世界はどうなんだろうという興味がすごくあったので行ってきました。
仮面ライダー自体は幼い頃に再放送でやってた仮面ライダーV3を夕方に見てたような見てなかったような、そんな曖昧な記憶しかない仮面ライダーにわかがお送りいたします。
2023/7/23追記
シン仮面ライダーがAmazon primeビデオでの配信がスタートしました!
冒頭の血飛沫
唐突にショッカーのアジトから救い出されたぐらいから始まります。
クモ男を中心に仮面ライダーである本郷猛を追い詰めるも、仮面ライダーとして覚醒した本郷猛はショッカーの戦闘員をフルボッコにします。
めちゃくちゃ強いので、ぶん殴るとショッカーの戦闘員たちはトマトを潰したようにものすごい血飛沫を上げて次々と死んでいきます。
ああ、なるほど、これは強い力を手に入れてしまった仮面ライダーの悲哀を描いていくのだな、などと思っていたのですが、そう思わされたのは冒頭だけで、あとはそうでもありませんでした。
途中、仮面ライダーである本郷猛が優しすぎる、みたいなことを言う場面が何度かありますが、とくにそれが本作のテーマになるわけではなく、猛は邪魔なやつはそれなりにぶん殴って物事を解決していきます。猛…。
とにかくかわいい浜辺美波
うちにはテレビがないので、最近の女優さんとかがよく分からなかったのですが、今回ヒロイン役で出ている女優さんは浜辺美波さんだそうです。
なんか、ネットとかで断片的にしか見たことなかった浜辺美波さんですが、今作ではえげつないくらいかわいかったので、ぶっちゃけシン・仮面ライダーの見どころの85%は浜辺美波がかわいいところといっていいくらいえげつないくらいかわいかったです。
あらためて調べてみたら22歳なんですね。30歳くらいといわれてもわかんないくらい演技もうまかったです。
浜辺美波さん演じる緑川ルリ子はずっと無表情なんですが、その無表情さの中にもそれぞれに感情の機微を感じることができてすごいなと思いました。
あと、革のコートをずっと着てるんですが、それもめちゃくちゃカッコよくてよかったです。
物語が進行してくるにつれ、ルリ子ずっとおんなじコート着てるなあという思いにもかられるのですが、それも作中で「おまえずっとおんなじコート着てんな」とメタ的にいじられる場面があります。
そのときのルリ子もめちゃくちゃかわいいので必見です。
このシン・仮面ライダー、ルリ子のアップがとにかくたくさんあるんですが、そんなアップに耐えれる浜辺美波はすごいなと思うわけです。鼻の穴のドアップでも美しい女優、魚眼レンズ表現でも耐えられる美しさは日本でも限られるのではないでしょうか。
延々と淡々とした物語の進行
ルリ子もずっと無表情ですすんでいくんですが、他の登場人物も基本的に感情が乏しいというか。
これ、シン・ウルトラマンのときにも感じたんで、庵野監督があえてやってるんだろうなとは思うんですが、個人的にはなにがおもしろいのかよく分からないくらい、淡々とすすんでいきます。
主人公である本郷猛にいたっては、もうずっと棒読みみたいなことしか言わないので、途中からすべってるマヂカルラブリーの野田クリスタルにしか見えなくなってきます。
仮面ライダーの本郷猛と、猛をショッカーのアジトから助け出したのが緑川博士とその娘、緑川ルリ子。とりあえず、猛もルリ子も無表情です。
ショッカーと敵対している日本の人たち代表で竹野内豊と斎藤工が出てくるのですが、こいつらも基本淡々としています。斎藤工にいたってはシン・ウルトラマンのときと雰囲気がまったく一緒でした。
まあ、こういう雰囲気でやりたいんだろうなというのは分かったのですが、これのなにがいいのかはいまいちよく分かりませんでした。シン・ウルトラマンのときもこんな感じになったので、このノリが分かんない人はシン・シリーズはあんまりおすすめではないかもしれませんね。
謎に使い捨てられる長澤まさみ
物語が始まって早々に、旧作の怪人にあたるオーグはあと4人しかいないとネタバレされるのに、長澤まさみ扮するサソリオーグはものの数分で竹野内豊、斎藤工率いる人間に雑にぶっ殺されていました。
え、なんで出てきた長澤まさみ…?
いや、めちゃくちゃいい感じで出てくるですよ、長澤まさみ。怪人としての破天荒なキャラを持ちながらも、人間側に冷徹に殺されていく感じとか、ご飯3杯はいけそうなエピソードを持ちながらもあっという間に雑に終わります。つら…。
その後の蜂女のエピソードで微妙に伏線が回収されるんですが、伏線が浅すぎて「あ、ふーん」みたいな感じでしかないのが、さらに長澤まさみのかわいそうさを増長させます。
シン・ウルトラマンのときも長澤まさみの扱いけっこう雑だったなあと思うので、庵野監督がものすごい長澤まさみ好きか、長澤まさみ嫌いかどちらかだとは思うのですが、今作にいたってはほんとかわいそうだなと思いましたまる。
途中から出てきた変な脇役2号
柄本佑演じる仮面ライダー2号ですが、キャラの良さもあり途中から出てきたのにも関わらず、おそらく主役である本郷猛を食いまくってしまいます。
本郷猛はずっと滑っているマジラブ野田みたいな役しかしてないのにも関わらず、仮面ライダー2号は生気のあるキャラとして描かれます。
設定的には一匹狼なタイプみたいに言ってるのですが、無表情なのがデフォルトな登場人物のなかでは、感情の起伏も激しくものすごく生き生きと舞台を駆け回ります。
ただ、僕くらいの年齢の人だと分かると思うんですが、ライダー2号を演じる柄本佑さんは柄本明にしか見えず、俳優本来のキャラクターからすると、ちょっとチグハグな印象を受けてしまいました。
本郷猛のキャラがもうちょっと濃ければ、2号もこんなにチグハグしなくてもよかったのではないかと思う次第であります。
マスク被ってるせいか、なんか聞こえづらい
あと、全体的になんですが、マスク被っている人のセリフがこもっていて聞きづらかった。
あとからでもセリフを取り直せることを考えると、あえてこのこもった感じをやっているんでしょうが、プラーナだとかよく分からない単語がもりもり出てくるのに、その説明の半分くらいがこごまった仮面どものセリフになってしまって「は?なんて??」みたいになることが多々ありました。
ショッカーの親玉どこいった
けっこう最初のほうに出てきた、ショッカーの親分らしきやつは、結局どこにいったか分からないまま終わります。親分の直属の手下らしきやつも、なんかよく分からないまま胸ポケットに白い花を差して、どこにいったかよく分からないまま終わります。
ですので、結局、この作品はなにがしたいのかよく分からないまま終わります。
次回作があるものならいいんでしょうが、今作で終わるとは思えないくらい消化不良で終わります。
どこまで仮面ライダーリスペクトなのかよく分からない
シン・ウルトラマンのときも思ったのですが、初見だとリスペクトなのかなんなのかよく分からないんですね。
もちろん、シン、と銘打っているので旧作があってのシン・仮面ライダーなのかもしれませんが、旧作なんて小さい頃の再放送くらいでしか見たこと無い勢からすると、なにがリスペクトなのかよく分からないわけです。
もちろん、旧作も知っていて、今作を見たらニヤリとする演出があるのもいいと思うのですが、旧作見ている前提でストーリーを進められると何がなんだかよく分からないという結果に。
いろんな考察やら元ネタ、メタ云々かんぬんあるんでしょうが、これだけ見たところでまったく分かりません。
個人的には旧作も、ストーリーなんかはよく覚えてなくて、変身するのがかっこいい、変身した後のライダーがかっこいい、カッコいいライダーが怪人をやっつけるのが痛快、みたいないなところがあるので、物語の深い意味とかテーマとか出されてもイマイチわからないんですよね。
ということで、全体的にはよく分からないけど浜辺美波がかわいい映画
物語の盛り上がり部分も、結末部分も全体的にはよく分かりませんでしたし、本郷猛はなんのキャラも立てることができずに死んでしまいましたし、知らない間にポッと出てきたライダー2号が今後やっていきますみたいな感じになるし、ショッカーの親玉はちょっと出てきてよく分からないままおわってしまうシン・仮面ライダー。
なので、この作品の最大の見どころは浜辺美波がかっこよくてかわいいところを愛でる部分かと思います。そして、今作の最大の失敗はそんなかっこかわいい浜辺美波がストーリーの3/4あたりで死んでいなくなるところです。そこからは一気に苦行になりますが、美波かわいかったなあと反芻しながら残りの物語を見終えたらいいと思います。
まとめ
というわけで、浜辺美波演じる緑川ルリ子がすごくかわいい映画の感想でした。