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休日前。
仕事帰りの同僚が一杯目のビールを注文するころ、僕は車のエンジンをかける。
真っ暗な夜をヘッドライトが照らす高速道路。目的地までは延々7時間。途中、なんどか休憩をはさみながらも、その長い旅路を考えるとウンザリする。
目的は滋賀県のおにゅう峠。雲海と紅葉が美しいと言われる場所。
人より鹿のほうが多いんじゃないかと思うような場所。携帯の電波はいつの間にやら圏外だ。離合も困難な悪路をひた走る。
4匹目の鹿の姿を確認したところで、ようやくその場所にたどり着く。夜の1時。少し仮眠をとり、じっと朝を待つが残念ながら雲海は出ない。今日もまたスカだ。
美しい朝焼けに心を奪われるも、頭の中で描いていたお目当ての絵は撮れなかった。
すこしばかり残念な気持ちと、また来年ここへ来ることができる理由が見つかった喜びを感じながら、踵を返し島根へ車を走らせる。
最高の1枚はなかなか届かないところにある。だからおもしろいし、それを探しに今日も僕は旅にでるのだ。