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姉さん事件です。
2021年10月28日に発表されましたNikonの望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR S」ですが、私saizou、このレンズのスチル撮影を担当するという大役を仰せつかることができました。
思いもかけない僥倖にまるで夢心地で、実際発表があるまでは夢かと思っていたのですが、どうやら夢ではなかったようなのでちょっとこの新しいレンズについて語ってみます。
超望遠レンズ「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR S」
今回、いよいよみんなが待ちわびたNikonのミラーレスフラッグシップモデル「Z9」の発売が発表されました。
もう、これフラッグシップという名に恥じることのないど真ん中のフラッグシップがやってきておりまして、まあ興奮冷めやらぬとはこのことで、あまりにも浮かれすぎて金策も考えずにすでに予約することにしました、こんにちはみなさん元気ですか。
んでもって同時に発表されましたのがこちらNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR S。やはり高速連写機であるZ9には超望遠レンズでしょ、というわけですね。
んで、冒頭でも言いましたが、今回なんとこのNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sのスチル撮影を私、saizouが不肖ながらも担当させていただきました。一生懸命がんばりました。
ということで、いち早くこのレンズに触らせていただいておりますので、少し魅力を語らせていただければなと思います。
全域に渡ってシャープな、ぬかりのない描写
超望遠レンズ、さらには100-400mmのような焦点距離というのはけっこう難しい焦点距離でして。望遠で、さらには4倍もズームできるとなるとどうしても描写が犠牲になるようなものがあったりしました。いわゆる便利ズームというやつですね。
しかし、今回そんなイメージを根底から覆されるという経験ができました。
このレンズ、ゆるさなんて感じない全域に渡って非常にシャープなレンズに仕上がっております。ぶっちゃけこの性能のレンズを出しておいてヨンニッパってどう差別化させるのか心配になるレベルで解像します。
開放でも非常によく解像するため、どの焦点距離、どの絞りでもぬかりなく使っていくことができるでしょう。
ボケがキレイでテレマクロもいけちゃう
望遠レンズというのは寄れないレンズというのがけっこう多いです。被写体を夢中で追いかけていたら近寄りすぎてピントが合わなくなったなんて経験ありませんか?
この100-400mmの旧モデルにあたるのはFマウントの80-400mmになるのですが、こちらの最短撮影距離はなんと1.75m。かなり離れた位置からじゃないと撮影できないレンズでした。
そんな中、今回のNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sの最短撮影距離はなんと0.75m(焦点距離100mm)。最短撮影距離がめちゃくちゃ改善されております。
最短撮影距離が短くなる、被写体に寄れるようになる、ということは望遠レンズでなんちゃってマクロっぽい撮影ができるわけです。
ギャンギャンに接写するにはマイクロレンズが必要ですが、個人的には花なんかをいい感じに撮るには望遠レンズでのなんちゃってマクロ、テレマクロ撮影のほうがしっくりくることが多いと思っています。
ボケも非常になめらかで美しいため今までできなかった表現ができます。この手のレンズで前ボケまで美しく作れるというのはけっこう衝撃的でした。
Nikonらしい操作性の良さ
カメラやレンズのスペックはどうしても数値できるもののほうが分かりやすくなってしまうので、いつもこの操作性の良さをうまく伝えることができず歯がゆい思いをするのですが、けれどやっぱり素晴らしい操作性。
撮影期間はとても短かったのですが、今までずっと使いこなしてきたかのようにスッと手に馴染み振り回すことができました。
いろんな機能を割り当てられるL-fnボタンの位置が絶妙なところにあり、フォーカスポイントを被写体に重ね、100%に拡大しながらピントをオートフォーカスで合わせるとか、Fマウントのときにはできなかったような撮影ができたりします。
ピントリングやフォーカスリングも絶妙な場所にあり、さらには指1本でも微細に動かすことのできる絶妙なトルク感。
僕はあまり動体の撮影の経験は少ないのですが、今回雷鳥の撮影をはじめ何度か動物を撮影しました。そんな僕でもしっかりとピントを合わせて撮れる非常に素晴らしい操作性のレンズでした。
最近、ほんとよく思うんですが、どんなにスペックが良くてもシャッターチャンスを逃してしまえばなんにもならないということ。
一瞬の光、一瞬の羽ばたき、一瞬の偶然。そんな刹那を切り取るためにはまるで自分の手足のようにカメラやレンズを操作する必要があるのですが、Nikonの機材というのはここがほんとによく作ってある。
Z9もどうやったって操作性は素晴らしいと思うので、このレンズを合わせて撮影するのが非常に楽しみです。
今回の撮影にあたって
さてさて。
NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sに関しては、実際に自分でも購入する予定なのでさらに細かいレビューに関しては購入後にまた行おうかと思うのでこのへんで。
そんでですね、ちょっと今回の撮影の感想を少し。
もうね、あれなんですよ。Nikonってね、僕が初めて買ってずっと愛用しているカメラメーカーでございまして。
あれはどこだったかなぁ。ちょっと都会の家電量販店に行ってはガラスケースに入れられたフラッグシップや大三元レンズを張り付くように見ていた時期が僕にもあったわけです。
それこそ、クリスマスの日、貧しくて買えないキラキラの楽器をガラス越しに子供が見ている描写の物語ってあるじゃないですか。あんな感じでずっとずっと憧れて見ていたのですよ。
初めて買ったのはD5100っていうAPS-Cのカメラでしてね。
10万という、当時の僕からしたら清水の舞台から飛び降りる思いで大枚はたいて購入したんですけど。
その家電量販店のガラスケースに入っているレンズたちが軒並み20万とかしていたので、こんなの買う人がいるのだろいうか、どうかしてるぜなどと思ったのを昨日のことのように覚えています。いつのまにか自分自身がそんなどうかしてる大人になるとは。人生ってわからないものですね。
そんなNikonのですよ、レンズのスチル撮影をする日が来るなんて、もう夢にも思いませんでした。D5100を手にウキウキでレジに向かっている僕に教えてあげたい。腰抜かすんじゃないかな。そのうち、そのメーカーの写真撮る日が来るよって。
未だに夢の中にいるようでふわふわしてるのですが、ようやく発表という日になってああ、本当なんだなと思うことができました。
Nikonへの感謝
本当にふとしたきっかけでした。あ、一眼レフカメラ買おうかなと。
たまたま売り場にいた店員さんがNikonユーザーで、その店員さんがすごく楽しそうにカメラの性能を語ってくれるんで、見るだけのつもりがダブルズームレンズキット買ってかえってしまったのですが、あの日があってよかったと心底思っています。
休日は寝ているだけだった僕が、まるでNikonのカメラに誘い出されるように撮影に出かけるようになりました。はじめは近所だったのが気がついたら日本全国いたるところに、果ては海外にまで飛びだしていました。
それは写真の楽しさはもちろん、Nikonというカメラを手にしてシャッターを切るのがただただ楽しかったからというのがとても大きい。
手に持ったときにしっくりくる感じがとても好きで、旅には欠かせない相棒のようになっていました。
Nikonじゃなかったらこんなに写真が楽しくなかっただろうし、Nikonじゃなかったらこんなに長く写真をやっていなかったと思う。
そんな素晴らしい製品を作ってくれるNikonさんに、あらためてこの場を借りて感謝させていただきたいです。ほんといつもありがとうございます。未熟ながらも一生懸命撮影してきたので、たくさんあたえてもらったものを少しでも返せていたらいいなと思います。
ブログをご覧の皆さんやSNSで応援してくれる方々へ
そして、なにより。
この拙いブログをずっとご覧いただいているあなた。そして、下手くそな写真をSNSでいつも褒めてくれるあなたへ。本当にありがとうございます。
僕は写真を撮ったからといって誰かに見てもらうことって実はあんまりなくて。周りは写真を撮ってるって知らない人ばかりだったりします(笑)
なので、僕が撮った写真を見てくれるのって今日ここに来てくれているような方々だけなのです。そして、そんなあなたが今までずっとずっと応援してくれ、褒めてくれたおかげで、調子に乗りやすい僕は飽きもせずに今日まで楽しく写真を撮り続けることができました。
そしたら、Nikonの写真を撮ることになっちゃったよ。
こんな日が来るなんて思わなかったけど、けどこんな日が来たのってあなたがいてくれたからですよ、だからほんとありがとう。
ずっとみんなに喜んでもらいたくて、このブログを書いてますが、あらためてみんなにお礼を返していけるよう、今後もなにか少しでも役にたてるようなことをやっていきますので今後ともよろしくおねがいします。
まとめ
ということでいろいろと嬉しいニュースとなりました。今回の記事の写真もすべてNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sで撮影したものになっています。
レンズも、もうバッチリ最高に仕上がっているのでみんなもぜひ使ってみてくださいね。
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