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全国1億3千万人のログカメラファンのみなさまこんにちは。saizouです。
私ですね、死ぬまでにやりたいことをリストにしているのですが、そのなかに「ニュージーランドの星とツチボタルが撮りたい」というのがありました。
んでもって今回めでたく、その撮影をすることができたので私のニュージーランド撮影記にお付き合いいただきたいと思います。
成田からニュージーランドへ
ニュージーランドへ行くのに今回はニュージーランド航空を利用しました。ニュージーランド航空は成田からの発着になります。

成田空港で1万円分、ニュージーランドドルに両替。とはいえ、NZはほとんどカードで支払いができたので現金まったく使うことなく、最後に空港で無理やりおみやげを買うぐらいでした。これから行かれるかたはほんと小銭程度を両替しておけばいいと思います。

ただ、お札は右っかわが透明になっていてめちゃくちゃかっこいいので、記念にとっておくのもいいと思います。

僕は田舎にすんでいるので、成田まで行くのにも大仕事なわけです。羽田まで飛行機に乗り、そこからリムジンバスで1.5時間。
ニュージーランドへの便は夜の20時発。とういうことで、それまでビールでも飲んで過ごす算段であります。
ニュージーランドは実は北島、南島に分かれております。みんなが星を撮ったり、風景を撮ったりしているのは南島なんですが、今回の目的の一つであるツチボタルというのは北島で見ることができます。
ということで、今回の旅程は
- 1日目:羽田〜成田〜NZ
- 2日目:北島着、飛行機乗り換えて南島〜そこからテカポで星撮影
- 3日目:テカポで星撮影おかわり
- 4日目:南島を撮り歩きながら空港〜北島へ
- 5日目:ツチボタル撮影、ホビット村
- 6日目:帰国
という、けっこう慌ただしい日程となりました。
1日目オークランド空港〜クイーンズタウン空港

さっそく機内食です。ニュージーランドの国際空港は北島にあるオークランド空港。まずはそこを目指します。

さっきビールを飲んだばかりですが、機内でも提供されるということでもちろんいただきます。このあとワインまで飲み干したところでだいぶ気持ち悪くなり、あんまり寝られませんでした。ぐう、無能。

さして睡眠もできないまま「おら!朝飯だ!」と叩き起こされ朝の機内食にありつきます。NZ航空の機内食はけっこううまかったです。
映画なども見られたりもしたのですが、飲みすぎてしんどくてまったく見ませんでした。

ということで、ニュージーランドの玄関口、オークランド空港に到着。

さらにそこからクイーンズタウンへの飛行機に乗り継ぎます。だんだん、ニュージーランドっぽい光景が見えてきました。
星とツチボタルくらいしか調べずにきたんですがこのへんから気づき始めます「あれ、ニュージーランドってめっちゃ風景きれいなんじゃねえ?」と。
このあと、いろいろ写真をあげていくのですが、そう、ニュージーランドってじつはめちゃくちゃ風景きれいでした。
もう、どこを切り取っても絶景。北海道っぽい風景が広がりますが、さらにそれを広くしてような感じです。

日本のように木々がもさもさ生えておらず、湿度が低めなのか非常の空気が澄んでおり、遠くまでスコンと抜けた絶景を見渡すことができるのでどこで何をとっても絵になるような光景が広がり続けました。
このへんでニュージーランドこれやばいぞと思い始めております。ニュージーランドは予想以上にニュージーランドだった。
レンタカーを借りて移動

ニュージーランドではレンタカーを借りて移動しました。
海外でレンタカーなんて大丈夫かしらん…などと不安だったのですが、案ずるより産むが易し、めちゃくちゃ快適に移動することができました。
国際免許証さえとっておけばNZでレンタカーを借りる事が可能です。国際免許証も近くの免許センターに行って手続きすれば当日に発行できるのでお手軽。
日本と同じで左車線を運転、運転席は右側、なんならレンタカーも日本車が豊富と、ほぼ日本と同じような感覚で運転することができます。
日本と違うのは
- 南島は信号が皆無
- 街と街の間が離れており、街の中は50km、郊外は全部100km
- 信号がない代わりに交差点はラウンドアバウト方式
- とはいえ、交差点なんて南島はほとんどない延々とまっすぐ
といったところです。
北島と南島でまたちょっと違うのですが、南島はほんとうに広大な土地に点々と街がある感じ。ドラクエみたいに荒野が広がっていてところどころ街があって、そんなかに入っていくじゃないですか?まじであんな感じでした。
なので、街の中にザッザッザッと入っていくと、その中では制限速度は50km、そこから出ればずっと直進の道が続くのですがそこは全部100km。道もけっこう状況がいいので気持ちのいいドライブがずっとできます。

クイーンズタウンのような都市部には交差点がありますが、信号ではなくラウンドアバウト方式といって、交差点がドーナツ状になっています。
けっこう慣れが必要で、僕はけっきょく最後までおっかなびっくりでしたが、交通量がそこまで多くないので必要以上に待たされることがないのは良かったです。

「ここはクロムウェルの街よ」とNPCが言っています。

小腹がすいたのでハンバーガーをコーヒーを。現地ではニュージーランドドル。だいたい1ニュージーランドドルが85〜87円くらいの為替でした。
現地ではNZ$で表示されているのであまりピンときませんが、この記事を書くにあたって明細見てみるとこれで882円だそうです。ニュージーランドの物価おそるべし…。
テカポ湖で星空撮影

ということで、いきなり最高の星空ですね。いかがお過ごしですかこんばんわ。
ニュージーランド最初の目的地がテカポ湖。
南島中央部に位置するテカポ湖、そしてその周辺に人口500人ほどの集落が築かれています。
南島自体が人も少なく見渡すかぎりの大自然なんですが、さらにその中央部ということで光害が非常に少なく世界有数の星空を鑑賞できることで知られています。
この写真に写っているのは善き羊飼いの教会と呼ばれ非常に印象的な建物で、テカポ湖の星と合わせて撮影されることが多い場所です。僕は定番構図大好きマンなのでもちろんこちらで撮影いたします。
とはいえ、こちらのテカポ湖、そして善き羊飼いの教会は有名な撮影スポットなので観光客もバンバンきます。
近くに駐車場があるのでそこに停める車のヘッドライトだったり、観光客の持っている懐中電灯、はたまたこの教会をライトアップしたりストロボを焚いたりする人もけっこうたくさんいて、撮影環境自体はあまりいいとはいえません。
できれば深夜に訪れるのがおすすめです。

ただ、星自体は本当にすばらしく肉眼でもはっきりと天の川が見えており、日本でもなかなかお目にかかれないような空を見ることができました。
スマホも撮ってみましたが、しっかり天の川が写っていますね。

また、日本では沖縄などの一部でしか見ることができない南十字星もバッチリ見ることができました。南半球なので日本では時計回りに立ち上がっていく天の川ですが、こちらでは反時計回りに沈んでいくのでなんだか不思議な気分で撮影していました。
TLV Restaurant & Barで晩御飯

天気次第の部分がある星空撮影。到着したときは雲が出ていたのでどうなることかと思いましたがなんとか星をカメラに収めることができました。安心したらなんだかお腹が減ってきましたね!
ということでTLV Restaurant & Barで晩御飯にしたいと思います。

テカポってけっこうな田舎になるんですが、だからといって寂れている感じはなくおしゃれな店がたくさんでした。やっぱり観光客が多いのもあるんでしょうね。
このお店もクソおしゃでした。

僕は英語が堪能なのでスラスラメニューを見てスマートに注文します。

ラムチョップを頼んだつもりが、思ってたんと若干違うんが来たんですけど、まあ想定内です。ラム肉のスネをローストしたものだそうです。
ラムというと臭いイメージがありますが、独特の香りはすれど嫌いな匂いではなく、おいしくいただくことができました。

撮影に大勝利したのでビールがうまいですナァ!

あと、ニュージーランドはとにかくワインがうまかったです。このお店以外でも飲んだんですがどこのもめちゃくちゃうまかった。
治安について

んで、初日にクイーンズタウンからテカポまで長時間の移動で到着が夜になったり、撮影も夜中だったり、外でアルコールを飲んだりとできているのをご覧いただいてわかるとおり、治安はけっこういいようです。
この日だけでなく、ホテルへの到着が夜になることになる予定だったので、最初はちょっと不安だったんですが、24時間営業しているガソリンスタンドがけっこうあったりと夜に出歩いてもそこまで危ないという感じはありませんでした。
もちろん、深夜のひとり歩き、なんてのはやめといたほうがいいとは思うのですが、全体的には危なそうな場所や人もそんなに見ることはありませんでした。

テカポでの宿泊はこちらのスリー リバーズ ロッジ。善き羊飼いの教会から車で5分くらい。おおきな窓からテカポ湖を見渡せるいい立地のロッジに泊まりました。
3日目 マウントクックへ

テカポ湖の朝。
ニュージーランドは湿度が低いのか霞がなくはるか遠くの山々まではっきり見えます。調子のいいときの立山のような雰囲気。遮るものもないので、モルゲンロートが街からも見えるという素晴らしい朝でした。

そのへんの風景が写真映えするので撮影ポイントに困ることがありません。

この日はニュージーランドの最高峰であるマウントクック方面まで足を伸ばします。
とはいえ、そのへんが全部絶景なのでちょいちょい車を停めながら撮影しつつ移動。

駐車場から撮影。この道の先に見えるのがマウントクックです。めっちゃかっこいいですね!!
ニュージーランドの街から街へはかなりの距離があるんですが、その間にちょいちょい休憩できるような駐車場と併設されたトイレがあります。トイレも不安だったのですがこれまた便利でした。
んで、湿度が低いせいなのか、なんでかわかりませんがトイレが全然くさくなかったのが印象的でした。さらには清掃もこまめにされているのかとてもきれいなトイレばかり。田舎の小さな公衆トイレなんてけっこう汚い印象ありますが、ニュージーランドではそんなことがいっさいありませんでした。いい国だなあ。

いたるところで絶景です。これも適当に車を停めて撮った写真。
海外のフォトグラファーの撮る写真って、色相やらをいじって雰囲気出しているのかなと思っていたんですが、そもそもこんな色しているんですね。日本では見ることのできないような色の組み合わせの風景が続いていました。
タスマン氷河展望所

タスマン氷河という氷河が見える展望所があるということで登っていきます。
片道20分くらい、めちゃくちゃしんどいような登山道でもなくハイキングっぽい感じでいけました。

こちらがタスマン氷河を見て浮かれている成人男性の様子を撮影した写真です。楽しそうでよかったですね。
9月に訪れたのですが、ニュージーランドの季節的には冬から春へと向かうくらいの時期。高い山々にはまだ雪がたくさんあって非常に眺めがよかったです。
ヘリコプターで空撮

タスマン氷河展望所への道中、なんだかヘリコプターがちらほら飛んでいるのを見かけました。
なんだありゃ?ということで調べてみるとマウントクック空港という場所から、遊覧飛行に乗れるとのこと。
なにそれ行きたい!あたし、空から撮りたい!!となりまして、ぜんぜん予定にもなかったんですがマウントクック空港に突撃してみるとちょうど45分のフライトが空いているとのこと。
ということで急遽ヘリコプターに乗ることになったわけですが、これがもうめちゃくちゃよかったです。

この赤くてイカすヘリコプターに乗り込んでいきます。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?という名作がありましたが、絶景は上から見るのが正解ですね。
ただでさえの絶景が高度を増して絶景マシマシになっておりました。
しかも、ぜんぜん調べてなかったんでびっくりなんですがこのヘリコプターツアー、なんと雪山の上に着陸してくれます。

これは雪山にヘリコプターで到着できた浮かれた成人男性を撮影した様子です。

はるか先にはマウントクック。こればっかりは写真よりも目で見たほうが素晴らしかった。無力さを感じずにはいられない…。

帰りの道中も絶景&絶景です。今回、ドローンを買ってくればよかったなあ、などと思っていたのですが図らずも空撮ができたので非常の満足している1枚です。

気に入っているので縦構図もどうぞ。

さっき見てた氷河だ!と思いがらヘリコプターにのっていました。

45分間という短い時間でしたがめちゃくちゃ満足のいくアクティビティとなりました。料金は3万円くらいでしたが、東京でヘリに乗って夜景を見ようと思うと似たような料金になるので、これはけっこうお得かなと思いました。
High Country Salmonで昼食

絶景を堪能したらお腹が減ってきました。ここはHigh Country Salmonという鮭を養殖しているところ。
この写真は顔ハメパネルがあったので浮かれて写真をとっている成人男性の様子です。

ここで養殖された鮭をいただきます。こちらはSASHIMIというメニュー名でした。

これはソフトシェルクラブやらムール貝やらが入っているスープ。思ってたんとちょっと違うのが来て、英語って難しいなと思った次第でした。
テカポ湖に帰ってきた

この日はもう一晩テカポで宿をとっていたので、戻って参りました。お昼の善き羊飼いの教会。観光客がめちゃくちゃいましたが、なんとか見えないように撮るという天才ぶりです。

ここのフィッシュアンドチップスがおいしいということで買ってみました。予想の3倍くらいの量で出てきました。

で、でかい…。

物価がえげつなく高いので外食ばかりしてらんねえ、ということで地元のスーパーにやってきて食料を調達します。

フィッシュアンドチップスとスーパーの惣菜とビールです。こんにちは。

爆焼けを撮らない罪悪感をつまみに飲むビールはおいしいですナァ!

泊まっているところからとても近いので善き羊飼いの教会、おかわりしてきました。この日はわりと早い時間から晴れてたのですが、えげつないくらいの観光客がいてもはや無法地帯になっていたのでちょっと撮って早々に撤退しました。
マウントクックのえげつないモルゲンロート

おはようございます。昼間はめちゃくちゃ暑いのですが、冬〜春くらいの季節なので車のフロントガラスは絶賛凍っております。
この日は南島から北島へと飛行機で移動する予定。17:20発のフライトなので空港までの道のりをのんびりと走りながらあちこち寄っていこうという算段です。
昨日通ったマウントクックへの道、東側から太陽が登るっぽかったのでまずは朝焼け狙いでいってみましょい。

というわけでマウントクックです。最高ですね。
僕は海外のフォトグラファーが撮る写真が好きで、どうやっているのかずっと模索していました。それこそ、彼らが販売しているたくさんのチュートリアルを買ったりいろんな情報を調べたり。
んで、今回気付いたことがあります。海外のような写真を撮るにはどうしたらいいのか?
正解は…
海外へ行くことでした!
まあ、あれですね。空気感とか植生とか、やはりその土地でしかないものがあるんだなと気付かされました。
どんなに海外のフォトグラファーの写真に憧れて、似たようなものに近づけたところでやはりそこで撮ってないものはそうはならんだなと。
けどですね、もう1個気付いたこともあわけです。
このえげつないような絶景、僕が日本に住んでいて、こんなのが撮りたくて撮りたくてたまらかなった素晴らしい場所ですが、なんとですね。
他に撮影している人、ひとりもいないんですよ!!
こんだけの絶景、日本なら毎朝来ては「今日は60点だな…」なんておじさんが2〜3人はいそうなスポットだったんですが、撮影者どころか、通り過ぎる車すらいませんでした…。
ニュージーランド人、絶景がありふれすぎて感覚マヒしてるのかもしれません。
そう、そうなんです。
つまり、なんぼ絶景でもそれが毎日のありふれたものであるなら、そんなに感動しないんです。
と、いうことはですよ?
もしかしたら、僕らが日本に住んで当たり前に見ているいるような光景。それって、海外の人からしたら見たこともないオリエンタルで幻想的な光景なのかもしれない、と思ったわけです。
どうしても隣の芝は青く見え、ないものねだりをしてしまいますが、僕らは僕らで、今の土地の素晴らしさをきちんと見つめ直して写真を撮るべきではないか。そう思えた1枚でした。

いや、やっぱ絶景だな…。
えげつないほどの絶景に感動しながらですが、今日は北島へと向かわなければいけません。

かわいい羊ちゃんやらを撮りながら空港への道を走ります。
ちなみに、ニュージーランドでは僕が想像してた5万倍くらいの羊がいます。明らかに人間の数よりも羊のほうが多い。人間見るより羊見るほうが回数多い。そういった国でした。
ワナカ湖へ

はい、ということでワナカ湖にたどり着きました。
ここ、ワナカ湖にはワナカツリーというフォトジェニックな木が湖の中に直立しています。
ここもいろんな感じで撮れそうなのですが、残念ながら曇ってきましたのでここはひとつ長時間露光で撮影してみます。

こんな感じです。いい感じですね。曇りの日には長時間露光、これテストにでます。

ワナカツリーを撮ったあとは、空港のあるクイーンズタウンへと向かうのですが、相変わらず道中が絶景だらけなので撮りながら進みます。

ここもまるでロード・オブ・ザ・リングの舞台になりそうな雰囲気ですね。実際、ニュージーランドがロケ地になっているので、そらそうよとった感じではあるんですが、それがどこもかしこもとなるとちょっと事情は変わってきますよね。
ほんと全部絶景で運転してるだけで楽しかったです。
クイーンズタウンへ到着

空港のあるクイーンズタウンに到着したんですが、まだまだ時間があったので「Skyline Queenstown」という、クイーンズタウンを一望できるゴンドラリフトに乗ることにします。

ゴンドラリフトを撮るだけでも絶景ってやばいっすね。

都市と広大な自然が一体となっている感じ、いいですねえ。このバランス感がすばらしい。南島はほんと素敵な場所でした。

ゴンドラを降り、空港に戻る前にレンタカーにガソリンを入れている様子です。$と円の換算がすぐに計算できない僕でさえ、やばいくらい金額が増えているのがわかるくらいのガソリン料金でした。物価やべえ。

とりあえず空港についたので腹ごしらえです。ローストラムって書いてあったので、ラム大好きな迷わず注文します。

またもや、思てたんと違うものがきました。まあおいしかったのでよしとしましょう。

ということで、17:20クイーンズタウン発の飛行機にのりこみます。このあと、北島のメインの空港であるオークランド空港に向かいます。到着は19:10。
オークランドについてからは、再びレンタカーを借りました。次の日にはいよいよ今回の旅のメインディッシュでもあるツチボタルを見に行きます。
オークランドに泊まっても良かったんですが、翌日のツチボタルのツアーが朝の8時から。オークランドからだと2時間くらいかかってしまうので、ちょっと移動してハミルトンという街へと向かいました。

ハミルトンのホテルについたのは21時くらい。このくらいの時間だとスーパーも閉まっています。前述したとおり、ガソリンスタンドがコンビニみたいになっているので、道中のガソリンスタンドでカップヌードルを買っておいて夕食に。

僕、海外で食べるうさんくさいカップヌードル好きなんですよねえ。以前、カナダに行ったときにはなぜかカップヌードルの中にグリンピースが入っていて仰天したのですが、今回もグリンピースが入っていました。僕、カナダもニュージーランドも好きなんですが、カップヌードルにグリンピース入れる感覚は好きになれないナァ…。

まるでラピュタの世界!ツチボタルの撮影

いよいよ今回の旅の最大の目的地のひとつ、ツチボタルの撮影へとやってきました。
そもそも、ツチボタルとはなんぞや?という人もけっこういると思うので説明しておきましょう。
ツチボタルとは?
ツチボタルとは、ヒカリキノコバエ、現地の言葉ではグローワームと呼ばれます。
幼虫期に洞窟に生息し、青白い光を発する粘液を垂らし、それにおびき寄せられた虫を絡め取り捕食するという生き物。
洞窟の中に光り輝くそれがまるでホタルのように見えるから、ツチボタルという名前が付けられてるというわけです。
ツチボタル先生の光がニュージーランドで見られるのはワイトモ洞窟だけ!
そんなツチボタルが生息するのは、ニュージーランドの北島にあるワイトモ洞窟という鍾乳洞。
他にもオーストラリアなどでも見られるようですが、どこそこでも見られるような生き物ではないようです。
日本人がホタル大好きなように、やはり暗いところで光るものが好きなのは万国共通なようで、ここニュージーランドでも観光の目玉となっているツチボタル。
いろんなツアーでツチボタルが見られるようで、写真撮影もOK!というところも多いのですが、狭い鍾乳洞にたくさんの観光客を入れるので三脚はNGという場所ばかり。
真っ暗な洞窟で写真OK!って言われても三脚なかったら撮れへんやんけ!と思って、いろいろと探し回ったところ、プライベートツアーであれば三脚使ってもいいよというところを見つけます。
本当ならば10数人のツアーにして、ひとり云千円、という相場感なのですが、それをプライベートでいくということで、まあ、ちょっと、あらすごいわね、という金額を払うことになったのもののなんとか無事に三脚持ち込み可のツチボタルツアーに参加することができました。やったね。

ガイドのかたに「今日はこういう場所を歩いていくのよ!」と段ボールで手書きの地図を見せてもらいました。この手作り感すてきですね。

「ここにはウナギが住んでいるのよ!」とガイドのかたが嬉しげに紹介していくれたのですが、僕の知っているウナギとはちょっと違うでかいやつが出てきてびっくりしました。ここに住み着いていているそうです。
えげつないツチボタル

というわけでツチボタルです。はえーすっごい。
ちょっとやばすぎますね。天空の城ラピュタの劇中に飛行石の洞窟がでてきますが、光り方や色合いといい、まじであんな感じでした。

ヘッドライトを消せば自分の手のひらさえ見えないような深淵の洞窟、その天井に光り輝く様子は本当に銀河のように思えましたよ僕は。

ああ、世界は美しい。
10年以上も前にひょんなことから手にしたNikonのカメラ。そんなカメラに手をひかれ、これまで数え切れないほどの素晴らしい世界へと連れて行ってもらいました。
地平線まで鏡張りのような湖、大空にゆらめくオーロラの大地、竜巻のように渦巻く魚たちの群れ。
そして、今日、まるで銀河のような幻想的な輝きを放つ生き物にも出会うことができました。
たまんねえよな。
これ、たまんねえって。
この世界は僕が考えている以上に美しく、すばらしい。僕が死ぬまでの時間って、そんな世界からしたら本当に一瞬かもしれない。そんな花火がはじけて消えるような人生の中でこういう瞬間に出会えさせてくれたことに感謝しかないです。ありがとう。

そんな素晴らしい時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。限られた時間のなか、自分なりに精一杯撮ったつもりですが、もっとやりたかったこともあったりと、それなりに反省もあります。
とはいえ、ガイドのかたに「気持ちはわかるけど、もう時間だから」とうながされ、その素晴らしい洞窟をあとにします。
ウナギを見せてくれる時間があったら、もう少しこの洞窟にいたかったなあと思ったのは内緒です。
ツチボタルの撮影のポイント

さてさて。
このブログをご覧になって、もしかしたらあたいもツチボタル撮りたい!って人がもしかしたらいるかもしれません。いるかな。いたら嬉しいな。
というわけで、なかなか情報もないのでここの少し撮影のポイントを書いておきましょう。
まずは、三脚は必須。手持ちでは絶対に撮れません。暗すぎる。
ツチボタルは粘液を垂らしているので、長時間露光したときどうかな?と思っていたのですが、30秒くらいならブレることもなくいけますね。僕は試していませんが1分以上の露光もありかもしれません。
今回の撮影ではNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sを持っていったのですがf2.8の14-24mmだとちょっと暗くて使えないという印象でした。前述したんですが、撮影時間も結構短くてそこまで試行錯誤できてないのですが、f2.8はけっこう辛い
最低でもf1.8くらいの単焦点をおすすめします。今回メインで撮ったのはAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDだったのですが、画角的にも明るさ的にもかなりハマったレンズでした。

この写真はNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctで撮影。ノクトを買ったときに撮ってみたかった被写体ナンバーワンがツチボタルだったので撮れて満足です。ただ、ホタル同様、開放だと口径食が出てしまうのでもう少し絞ればよかったなと思っています。
ISOはガンガン上げてます。20mmで5000、ノクトの開放だと2500くらい。
ノイズは出まくるのですが、PureRAWやLightroomのノイズ除去を使うとそれなりにきれいにできます。多少のっぺりしても、そこまで気にならない背景なので、黒つぶれを無理やり起こすよりはISOのノイズを許容しながら明るめに撮ったほうがいいかと思いました。

背景も入れたいと思い、ヘッドライトで少し炙ったバージョンも撮ったのですが、ツチボタルの光がかなり淡いのでちょっと微妙でした。
ヘッドライトで背景明るくするなら、直で光を当てるのではなく、背後を照らしその反射光で光を入れてやるとギラつかなくていいかなと思います。
ただ、ワンショットだとちょい、微妙かな。ホタルのように背景と光を別撮りしたほうが結果がいいかもしれません。
とはいえ、撮影時間がけっこう短かったので、あんまりごちゃごちゃやってるよりは、撮れるだけ撮ったほうがいいような気もしたりしなかったりといった感じです。

信じられないくらいの絶景を目にして放心状態なので羊でも見て落ち着きましょう。メエメエ。
ホビット村へ

思ったよりも早くツチボタルのツアーが終わったのでのんびりお昼ご飯です。

くそおしゃれなレストランでパスタを食べました。ニュージーランドは素敵な店がたくさんでした。

さきほど、ニュージーランドはロード・オブ・ザ・リングのロケ地になっていると言いましたが、その中でホビット村という場所が出てきます。

ロード・オブ・ザ・リングで出てきたそのホビット村なんですが、実は今でもそのセットが残されており観光できるようになっており、最終日の締めとして行ってまいりました。

映画で見た場所そのまま。本当にその世界に入り込んだようでした。

場所そのものがちゃんと残してあるのもそうなんですが、そこのツアー自体もホビット村の世界観をそこなうことなくファンタジーな感じで案内してくれます。
日本であれば途中でホビットに扮した役者がモンスターと殺陣を行うようなアトラクションでも挟みそうなものですが、そういったこともなくほんとホビットの村に訪れたような感じで楽しむことができました。

この建物なんかは中に入ることができかなり精密に作りこまれた世界観を堪能できました。

これはホビット村の世界にひたっている成人男性の様子です。

軽い飲食ができる場所もおしゃれすぎました。
いざ日本へ

このあと、空港近くのホテルに1泊し、名残惜しいのですが日本への帰路につきました。
ということで長いようであっという間のニュージーランド旅行も終了です。
久しぶりに長いあいだお休みをいただいての海外でしたが、やっぱいいっすねえ。休みを勝ち取ったり仕事の段取りしたりは大変ではあったのですが、そんなの余裕で報われるしなんならお釣りじゃんじゃかもらえるくらい素晴らしい体験ができました。
この素晴らしい経験を再びできるよう、もっと頑張らなくてはいけないなあとつくづく思いました。
死ぬまでにやりたいことリストのひとつを埋められたのですが、僕のリストはまだまだあるのでそれに向けて明日からまた動いていきたいです。
まとめ
ということでニュージーランド旅行記、これにておしまいでございます。
saizou先生の次回作にご期待ください!