本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

プロフォトグラファーがD5を徹底レビュー!Nikonのフラッグシップはバケモノか!!

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高田公園 夜景 桜

全国1億3千万人のNikonマニアのみなさまこんにちは。

いよいよ、Nikonのフラッグシップ機が発売されました。ニコたん押しの当ブログとしても言及したいところですが、目ん玉が3つぐらいぶっ飛ぶくらいのお値段。

まあ、レビューは他所におまかせしようかと思っていたところに、Twitterで仲良くさせてもらっているShunさんがD5購入されてホルホルされてたので、今回レビューをお願いしてみたらまんまと心よく快諾していただいたので寄稿していただきました。

プロフォトグラファーによるフラッグシップ機のレビュー!ぜひご覧くださいませ!


 

みなさん、はじめまして。
この度、ログカメラ様へNikon D5のレビューを寄稿させてもらうことになりました、Shunです。

現在は、プロのフォトグラファーとして料理写真を中心とした広告の分野で活躍してます。
ただ、今回は僕の趣味であり、写真を趣味とする人の中で一番多い分野であろう風景写真を中心にレビューをしてみます。



なぜ広告・風景の人間がD5を手に入れたのか

D5 箱

世間には画素数の高いカメラや、コンパクトでも写りの良いカメラ等、値段も機能も数えきれないほどのカメラが存在します。

単純にそんな中でもD5は “デカイ!” “デカイ!” “デカイ!”  の三拍子でございます。「とにかく、デカくてカッコいい」これに尽きます。

僕がD5を買った理由は以下3点です

  • デカくてカッコイイ!これを使えばドヤ顔できるんじゃないか!
  • 最大ISO328万の超高感度撮影で手持ち撮影が捗るんじゃないのか!
  • フラッグシップ機は他のハイエンドと何が違うのかこの手で確かめて見たかった!

本当に理由は単純で、これだけです。

ついに手に入れた!Nikon D5の性能面をザックリ紹介

d5

ついに、僕のところにも発売日に届きました!この度はMap Cameraにて67万円で購入。(鬼ローンです)
迅速な配送に感謝感謝…
では、D5の性能をザックリ紹介

  • フルサイズセンサー
  • 2000万画素くらい
  • ISOの常用感度は102400
  • デカくて重い
  • CFかXQDを選べる(僕はどこでも手に入るCFを選びました)
  • 低照度AF

とまぁ、本当になんの参考にもならない紹介ですが、詳しくはメーカーページに乗ってますので、そちらを参照ください(投げやり)

D5のファインダーは見やすさも使い勝手も素晴らしかった!

D5 ファインダ

そんなこんなで、D5のファインダーをチラっ

ワイ将「!?!?」

めっっちゃ見やすい!!普通に肉眼と変わらないレベル。こりゃ素晴らしい。
CP+でも紹介されていましたがフラッグシップ機には女性の握りこぶしくらいのペンタプリズムが搭載されているようです。(さすがにデカすぎじゃ・・・・)

AFのフォーカスポイントも赤いレティクルで、被写体の明るさによってレティクルの明るさも変化するという驚天仕様

ちなみに、D5のファインダーですがNikonの最近のイチオシ技術のフッ素コーティングがされていて、油汚れやチリが本当に付きにくい。実際に覗いてみても目の周りの皮脂汚れやチリがつかない!というより付きにくい。これからはフッ素コーティングの時代ですよ。

そしてクロップ時のマスク機能がすごい!
普通ハイエンド機では、クロップ撮影の際は黒線が追加されるのみですが、D5のファインダーはクロップしたら映らない部分をグレーのマスクで覆ってくれます。これは店頭でぜひ験してみてください!感動しますよ!

D5のオートフォーカスに感動した!

AFの速さは手持ちのレンズによってスピードが変わるので、細かくは記載しません。

しかし、僕の持つNikon純正の14-24・24-70・70−200・300ではどれも爆速でした。
押したらスッとAFが合うというよりも、押した時にはすでに合う直前くらいで考えてもらえるといいです。

何よりビックリしたのが低照度環境でのAF。 
なんと中央1点は-4EV対応!これは某C社でもフラッグシップ機に搭載できなかった技術です。


ほぼ真っ暗のホテル内で撮影したものですが、なんとAF合わせてます(笑)
これは低照度の風景写真の撮影も捗りそうですね。



D5実写レビュー

では、ここからは僕がD5で撮影した写真を載せていきます。
ちなみに、D5は高感度のノイズが非常に少ないのが魅力です。

ですので、これから載せる写真は手持ちの場合明記しますので、そのへんも踏まえて見ていただけたらなと思います。

D5で日本の春を写す

D5桜

深みのあるシャドウをより豊かなディテールで写しとってくれました。
300mmF4で手持ちです

D5 14−24 HDR

これは14-24で撮影したものですが、手持ちで±2.0のブラケット撮影をして、あとからHDR合成をしています。
D5の連射力があってこそ撮れる写真なのではと思いますね。

高田公園 夜景 桜

新潟県上越市の高田公園より

巷では、ISO100の際にダイナミックレンジが狭いと言われていますが、適正露出か現像構成も頭に入れながら撮影すると、そのような破綻も一切起きずに、綺麗な階調を見せてくれます。

D5 高田公園 桜

D5 お堀 桜

この2枚はお堀の反射を演出するために、ISO400でシャッタースピードを稼いでいます。

三春の滝桜

こちらは三春の滝桜。風がそれなりにあったため、ISOは800で撮影。 

ノイズも一切見当たらず、素晴らしい階調を見せてくれてます。

D5で京都を撮る・スナップ編

D5 嵐山

嵐山にて、太陽を映し込むも、ダイナミックレンジの狭さなど気にならないほどの表現力。

D5 京都 町並み

2082万画素にアップしたということも有り、京都の町並みも鮮明に写しとってくれました。

d5 サル

モンキーパーク。
猿の繊細な毛並みも、餌を手から取る瞬間もD5のAF速度と正確さがあってこそ撮れる写真だと実感しております。

D5 サル 餌

手元にガッチリピントがあってますね

京都 竹林

この写真、
嵐山の竹林の道という場所ですが、どうにか太陽の光芒を出そうとF22まで絞っております。そこまで光芒は出ませんでしたが、F22まで絞るためにISOは1600に上げました。 

D5はISO 12800まではノイズがほとんど見当たらず、作品として十分に使える範囲です。

京都 祇園

祇園への裏路地にてパシャリ。
こちら、ほぼJPEG撮って出しです。D5が非常に素晴らしい描写をしてくれました。

影や木造建築物の質感の表現が滑らかですね。


また、明暗差の激しい被写体ですが、ハイライト部のディテールも綺麗に残されています

京都 夜 スナップ

こちらは、夜の京都の裏路地スナップ。
低照度AFの力とISO12800を存分に使わせてもらいました。

気になるノイズもなく、旅や夜のスナップに最適なカメラです。

D5で京都を撮る・風景写真編

ここからは、三脚で撮った風景写真を紹介していきたいと思います。

今までは手持ち撮影についてピックアップしてきましたが、夜間に上質な写真を残したい方や、作品撮りを目的にされている方には手持ちは階調や絞りに制限があると思います。

花灯路〜伏見稲荷大社という流れで撮ってきました。

京都 花灯路

まずは、花灯路の写真。
階調がスンバラシイ!!!

これを撮った時には僕も一人で興奮していました。

シャドウの質感と夜空の階調がほんとうに綺麗に出てくれました。

この写真を見ただけでもD5を買ってよかったなと心から実感しました。

京都 伏見稲荷

伏見稲荷大社の入口門ですが、これを見て思ったことは2つ

・解像度が上がったおかげか建築物のディテールが非常に鮮明

そして何より、赤という色のノリ方がD800を使ってきた僕からすると段違い!

 D5はオリジナルのRGBセンサー配列を持っているから階調が豊かだとかそうでないとか・・・。

京都 伏見稲荷

こちらも、心なしか赤にコクがあるような気がします。

D5で大阪の夜景を撮る

大阪 夜景

夜景といえば、綺麗なのはもちろんですがそこには人間の営みだったり、社畜の魂だったりが写し込まれている魅力的な被写体ですね。
梅田スカイビルからの夜景を何枚か載せてみます。

おおさか 夜景

たまたま綺麗な三日月が出ていました。

大阪 d5 ビル

真下から1枚。

 



このカメラだからこそ撮れた1枚!!

あぶくま洞

これは福島県のあぶくま洞で撮影したものです。

地面の足場が悪く、ライトアップも暗く、なおかつ湿度が非常に高いというフォトグラファーに取っては最悪の条件です!

しかし、D5を持っていればこう言うでしょう。「我がマシンに撮れぬ被写体なし」と。

高感度ISO12800のAWBで撮影。D5はAWBが非常に優秀。とても綺麗な白を出してくれます。

湿度が高いとカメラ内部が結露しそうですが、D5はフルシーリングが施されているので心配無用。
存分に撮影に集中できました。



D5の良い点・イマイチな点

D5の良い点

・まずEXPEED5による色の表現力や階調が本当に素晴らしい。想像以上にコクのある色と爽やかな表現を両立しています。

高感度ISO12800までは本当にノイズレスで作品として十分に取り入れることができる。常用と謳われるISO 102400も本当に常用感度だった!

・ファインダーの見やすさと使い勝手に感動さえ覚えた。

・AFの速さは爆速!-4EVは真っ暗な低照度条件でも合わせる鬼神っぷり!

D5のイマイチな点

・デカくて重いのでなれるまで指や腕が疲れる(筋トレしましょう)

・液晶画面が綺麗すぎて写真がうまくなったと勘違いすることがしばしば(いいのか悪いのかわからない点・・・)

・サブバッテリーが高すぎる!!!(15000円くらいしました・・・)

・D800系などの高画素カメラと較べるとダイナミックレンジが狭い!
これは現像で暗部を思いっきり持ち上げると、ベルト状のノイズが出ることが分かりましたが、+2程度であれば問題はないでしょう。



結論:D5は高いけれど、価格以上に魅力のあるカメラだった!

D5をほしい方で迷っている方がたくさんいると思います。
例えば、価格面だったり、巷で噂されている低感度でのDRの話だったりと。

価格はショッピングローンで無金利分割払いなどがあるので、そこまで手に入れるのが難しいというわけでもありません。

職業フォトグラファーですが、21歳の僕もポケットマネーから散財して購入しております。


また、ダイナミックレンジの狭さは現像の構想をしながら撮影に臨めば何ら問題はありません。

むしろ、D5を手に入れればそれ以上にたくさんの恩恵を受けられること間違いないです。


たった1ヶ月使ったレビューなので、1年使えばさらに自分の体の一部のような存在になっているはずです。

スペックでは語れないシャッターの感覚や操作感は手にとった時に必ずフラグシップ機としての威厳を見せつけてくれると思います。

まとめ

プロフォトグラファーによるフラッグシップ機のレビュー、いかがだったでしょうか!

もう僕なんて、これ編集しながら何度AmazonのカートにD5を入れたり出したりしたことか。Nikon機はどのカメラもいいですが、やっぱりなんかD5の写真ってグッときますよね。Shunさんの写真が上手いってこともあるんですが、立体感や階調性が頭一つ抜けている感じを受けます。

貯金いくらあったっけ…

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