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こういったブログを書いていると、カメラの購入のご質問をいただくことがちょくちょくありまして。
自分が使っているメーカーはNikonなので、Nikonのカメラなら使われるかたの目的や環境にあわせてこんなのがいいんじゃないですか?とご提案もできるのですが。
これが他メーカーになるとまあ分からないわけです。それでもがんばっていろいろ調べてみるんです。
初心者のかたにはセンサーサイズがAPS-Cくらいのが価格やサイズ的にも使いやすいかと思うのですが、ここ最近のCanonさんはものすごい数のAPS-C機を出していて、果たしてCanonユーザーもこれ把握してるのかしらという感じです。
ということで、何の関係もないNikonユーザーですが、CanonのAPS-C機がなにがなんだかわからなくなってるので、現在発売されているカメラをまとめてみました。
Canonの一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)のまとめ
今回まとめてみるのはセンサーサイズがAPS-Cと呼ばれるものです。価格の安いものから高いものまでたくさんあり、中にはプロやハイアマチュアも使うような機種もあります。
[blogcard url=”https://logcamera.com/sensor-hikaku/″]
一概にどれがおすすめとは言いかねるので、とりあえずまとめとしてご覧いただければ幸いです。
今回まとめてみるのは現在CanonのHPに掲載中の以下の機種。発売されているだけでも7機種もありまとまるか非常に不安です。
- EOS 7D Mark II
- EOS 80D
- EOS 9000D
- EOS Kiss X9i
- EOS Kiss X9
- EOS Kiss X8i
- EOS Kiss X90
それではいってみましょう。
まずは気になる価格から
APS-Cセンサーは比較的安価なエントリーモデル(入門機)と呼ばれるものが多いですが、シチュエーションや使用環境によってはプロやハイアマチュアでも使うような機種もたくさんあります。
ここではそれぞれの価格を見ていくことにしましょう。キットレンズだとちょっとわかりにくいのでボディのみの価格です。
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個人的にはわりと衝撃的な結果になっているのですが、いかがでしょうか?
ざっくりとですが、ほぼ1万円刻みの価格ですね。この中からCanonのカメラおすすめしてくれっていわれてもかなり難しい気がしてきました。家電コーナーの販売員さん大変そうです。
予算を決めて選ばれるかたが多いとは思いますが、もう1万あれば…もう2万あれば…と際限なくなりそうですね。
キャッチコピー
Canonさんはわりとマーケティングしっかりしているので「どういった層にこのカメラを売りたいか」というのが明確になっていることが多いです。
じゃあ、その最たるものはといえばやはりキャッチコピー。ちょっとキャッチコピーを見てみましょう。
EOS 7D Mark II | すべての一瞬が一新する |
EOS 80D | 日本の瞬間を |
EOS 9000D | あなたの写真を本気にするEOS。 |
EOS Kiss X9i | イチガン画質をスマホでシェア。 |
EOS Kiss X9 | 軽量・小型 一眼レフ、デビュー |
EOS Kiss X8i | 一眼レフ、はじめてのママに |
EOS Kiss X90 | キレイな写真、気軽にはじめよう。 |
おお、キャッチコピーを見ると一目瞭然ですね。これで一気に分かりやすくなりました。
7D2、80Dは「瞬間」をアピールポイントにしています。これはシャッターチャンスを逃さないような高速連写や高機能なAFを強みにしているのがわかります。
9000Dも写真を本気にする、とういうことで入門機よりもちょっといいのが欲しい人をターゲットにしているわけですね。たぶん家電量販店にいったら中級者用とか呼ばれているのでしょう。個人的には中級者も上級者もないとは思うのですが。
EOS Kissシリーズは完全に女性をターゲットにしている感じが見えますね。Kiss X8iなんて完全にママに向けてのキャッチコピー。たしかにこれからカメラを始めたいおじさまに「きっすください」と言わせるのはちょっと酷な気がします。
- 動き物を撮る人は7D2・80D
- 男性向けに9000D
- 女性向けにKissシリーズ
という感じでしょうか。
発売日
EOS 7D MarkⅡ | 2014/10/30 |
EOS 80D | 2016/3/25 |
EOS 9000D | 2017/4/7 |
EOS Kiss X9i | 2017/4/7 |
EOS Kiss X9 | 2017/7/28 |
EOS Kiss X8i | 2015/4/17 |
EOS Kiss X90 | 2018/3/29 |
Canonのカメラはわりと発売サイクルが長いことで知られています。とはいえ、ラインナップがこんなに幅広いのはさすがシェアナンバーワンといったところですね。
APS-Cフラッグシップ機である7D2が2014年の発売ということで、けっこう昔の機種になってますね。他のラインナップはここ2年くらいでリニューアルしてきた、という感じでしょうか。
有効画素数
EOS 7D MarkⅡ | 2090万画素 |
EOS 80D | 2420万画素 |
EOS 9000D | 2420万画素 |
EOS Kiss X9i | 2420万画素 |
EOS Kiss X9 | 2420万画素 |
EOS Kiss X8i | 2420万画素 |
EOS X90 | 2410万画素 |
画素数が多いからといって画質がいいわけではありません。CanonのAPS-Cフラッグシップモデルである7D2が一番画素数が低いというところからもよくわかりますね。
ただ、7D2も発売からけっこうたっている機種なので後継機は画素数あげてきそうな気もしますね。
常用ISO感度
EOS 7D MarkⅡ | ISO100~16000 |
EOS 80D | ISO100~16000 |
EOS 9000D | ISO100~25600 |
EOS Kiss X9i | ISO100~25600 |
EOS Kiss X9 | ISO100~25600 |
EOS Kiss X8i | ISO100~12800 |
EOS Kiss X90 | ISO100~6400 |
2017年移行い発売されているカメラに関しては画像処理エンジン「DIGIC7」を積んでいる恩恵かISO25600まで常用感度としてフォローされています。
最新機種であるEOS Kiss X90はISO6400まで。搭載している「DIGI4C+」と数世代前のもの。完全に低価格路線のエントリーモデルと割り切ってる機種なんですね。
連写速度/秒
EOS 7D MarkⅡ | 10コマ |
EOS 80D | 7コマ |
EOS 9000D | 6コマ |
EOS Kiss X9i | 6コマ |
EOS Kiss X9 | 5コマ |
EOS Kiss X8i | 5コマ |
EOS Kiss X90 | 3コマ |
シャッタースピードなんですが、個人的な感覚としては
- 10コマーすげえ早い
- 7コマー早い
- 6コマーまあ早い
- 5コマー普通
- 3コマーおそい
という感じです。フラッグシップ機である7D2は当時のフラッグシップの1Dが12コマ/秒だったい時代に10コマ/秒のカメラを出してきてぶったまげた記憶があります。
キャッチコピーで瞬間を強調している7D2や80Dはやはり連写に強いカメラ。ちょっといいカメラが欲しい人むけに9000DやX9iがそれなりに連写ができるようにしてあるということなんでしょうね。
9000DはX9iとほぼ同じ、男性向けか女性向けか
このあたりからうすうす気づきはじめていますが、9000DとX9iって性能的にはほとんど同じなんですね。完全におじさま向けと女性向けに、同じようなカメラを多少操作性を変えて出していることがわかりました。
こんな強気なラインナップ、シェアNo.1であるCanonさんだからこそできるんでしょうねえ。
測距点
via:キヤノン:EOS Kiss X9i|瞬間オートフォーカス
EOS 7D MarkⅡ | 65点 |
EOS 80D | 45点 |
EOS 9000D | 45点 |
EOS Kiss X9i | 45点 |
EOS Kiss X9 | 9点 |
EOS Kiss X8i | 19点 |
EOS Kiss X90 | 9点 |
測距点を比べてみてもおもしろい点が見て取れます。動き物の7D2が65点、同系統の80Dが少し下げて45点。販売時期があとになっている分、9000DとX9iが追いついて45点。
X9とX8iに関しては、X9のほうが価格も高く販売時期も新しいのにX8iのほうが測距点が多いということになっています。
同じKissシリーズでもiがつくナンバーに関しては格上という感じで作ってるのでしょうね。なのでX9は世代自体は新しいものの、iと差をつけるために測距点が抑えられ他の機能にリソースをふっているっぽいです。
X90に関しては、一眼レフとしての最小限の機能をつんだ商用車みたいな位置づけっぽいです。
その他の機能
バリアングル | 防塵防滴 | ファインダー | タッチパネル | |
EOS 7D MarkⅡ | ☓ | ◯ | ペンタプリズム | ☓ |
EOS 80D | ◯ | ◯ | ペンタプリズム | ◯ |
EOS 9000D | ◯ | ☓ | ペンタダハミラー | ◯ |
EOS Kiss X9i | ◯ | ☓ | ペンタダハミラー | ◯ |
EOS Kiss X9 | ◯ | ☓ | ペンタダハミラー | ◯ |
EOS Kiss X8i | ◯ | ☓ | ペンタダハミラー | ◯ |
EOS Kiss X90 | ☓ | ☓ | ペンタダハミラー | ☓ |
その他の機能も見てみましょう。
ほとんどのカメラにバリアングル液晶モニタを搭載。最近のカメラはなにかしら液晶部が動くものになっていますね。7D2の頃はそこまで需要がなかったのか、そこまで手が回らなかったのかついてません。X90は商用車ポジションなのでこちらも無し。
上位2機種は防塵防滴でペンタプリズム仕様。このあたりをちゃんと付けとかないとカメラ好き好きおじさんに怒られるからでしょうね。タッチパネルも7D2とX90以外にはついています。
CanonのAPS-C機の選び方がなんとなく分かってきた
ということで、たまには他メーカーのカメラも見てみるもんですね。
ようやくなにがなんだか分からなかったCanonのAPS-C機の選び方がなんとなく分かってきました。
動きものを撮るのなら7D2か80D
風景などに比べ、動くものを撮影するのはけっこう難しいです。動き回る被写体を追いかけ続けるオートフォーカス性能とシャッターチャンスをムダにしないための連写性能が必要になってきます。
鳥や電車、飛行機などなど。動くものをメインの被写体にしたい人は7D2か80Dを選ぶといいでしょう。
7D2に関しては発売からけっこうたっているので、もしかしたらそろそろ後継機が出てくるかもしれませんね。スペック的にはまだ充分に通用するカメラではありますが、後から発売されている下位機種についてるものが無かったりもします。
9000Dは男性向け、Kiss X9iは女性向け
一概にこういうまとめかたも乱暴ではありますが…
もともとKissシリーズが「初めて赤ちゃんが生まれたママが自分の子供のちょっといい写真を残してあげたい」という、マーケティングの鬼のようなピンポイントのニーズを掘り起こし、それにしっかりとあったカメラなわけです。Kissというその名前からもそれは窺い知れます。
ちなみにKissの由来は「Keep It Smart and Silent」の略で、賢く静かなカメラでお母さんが赤ちゃんにキスするように撮れるカメラみたいです。価格コムに買いてありました。
もちろん、そのしっかりとした性能なのでママや女性だけではなく、男性が使ったって全然いいんですが、やはりおじさまがカメラ売り場にいって「Kiss」と銘打ったカメラを触ったり「Kissください」というのがちょっと恥ずかしいというのがあったのでしょう。そうでしょう。
スペック的にはほとんど同じ9000DとKiss X9i。ただ、外観や細かな点なとはどちらかというと9000Dが男性にウケそうな、Kiss X9iが女性にウケそうなものになっています。マーケティングの鬼のCanonさんなのでこのへんは抜かりがないと思われます。
Kissシリーズはナンバリングの世代、一桁二桁とiのあるなしで区別する
Kissシリーズには世代ごとに数字のナンバリングがふられています。今の最新は9ですね。
また、Kissシリーズの中の同じ世代でも「i」がついてるものとそうでないものがあります。このiは「Integrate」や「Inteligent」を意味するそうです。
このiシリーズはナンバリングのワンランク上のような感じですね。なので発売時期が後で価格も高いにもかかわらずX8iよりX9のほうが性能を抑えられているような機種もあります。
Kissシリーズでも二桁のナンバリングがされている機種、今販売中なのがKiss X90。こちらは完全に低価格路線のエントリーモデル。とにかく一眼レフが欲しい人向けに必要最低限の機能をつけたカメラになっているっぽいです。
まとめ
カメラ屋さんに行っても、ちょっと多すぎるし、違いがちょっとずつだったので今まで何がなんだかわからなかったのですが、ようやくCanonのAPS-C機のポジションが分かってきました。
んでもって、何がなんだかわからないように見えて、実はしっかりと売りたい顧客がしっかりとしているのであらためてCanonさんはマーケティングうめえなあと思いました。
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