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「すべての鼓動を、美しく。」
3月2日に、いよいよ待望のD7000系の最新機種、「D7200」の発表がありました!
やった!こないだのCP+でも音沙汰なかったD7200や!こらすぐに記事書くしかないで!と思っていたのに、飲み過ぎて寝ちゃったので今更かきますね、てへぺろ。
D7200が3月19日リリース!!
というわけで、いよいよD7200がお目見えしました!
先日のCP+2015で発表されるかな?と思っていたのですが、少し時期をずらしての3月2日の発表。
やはり、年末にD750のフレア問題が急浮上して、それどころじゃなかったのでしょうかね、Nikonさん。DXフォーマットのフラッグシップ機であるD7000系。その最新機種であるD7200は前モデルであるD7100からどんな進化をとげたのでしょう!?まだまだ作例は出てきませんが、以前のモデルとスペックを比べてみましょう!
100コマまで撮り続けるバッファー容量!
D7000系といえば、AFポイントが多く、連写枚数も多い、いわゆる「動体」向きな機種になりますよね。
とはいえ、前モデルであるD7100は画素数を2400万まであげたせいか、バッファ不足を指摘する声がけっこう聞かれました。
バッファというのは撮ったデータを一時的に保存しておける容量。
これが多いと、マシンガンみたいに延々連写できますし、少ないとすぐに弾切れしてしまい、SDカードに書き込まれるまでリロード状態になってしまうのです。
7コマ/秒の連写性能が謳い文句のD7100でしたが、RAWで連写するとバッファ容量は6コマ。7コマ/秒の連写性能を活かしきれないバッファ容量でした。
ちなみにD750がRAWの場合12コマです。
さあ、そんなD7200なんですが、このバッファ容量が大幅にアップしたようです!
14ビットロスレス圧縮RAW時の連続撮影可能コマ数も向上。DX時18コマ、1.3×時29コマを達成しています。
D7200 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
18コマ連写ということは3秒間はずーっとRAW、で撮りつづけられるということです。D750の1.5倍ですね。このへんはDXフォーマットならではのメリットだと思います。
また、jpgで撮影すれば100コマまでいけるということです。これなら、シャッターチャンスを逃す!なんてことも少なくなりそうです。
6コマ/秒の連写スピード
ここは前モデルのD7100とあまり変わらないのですが、それでも1秒間に6コマも撮れるとかなり連写に強いカメラといえます。1.3にクロップすると最大7コマ/秒となるのでかなりのマシンガン感あると思います。
この連写スピードをきっちり受け止めてくれるのが進化したバッファ容量なわけなんですな!
最新の画像処理エンジン「EXPEED4」とAFユニット「CAM3500Ⅱ」
画像処理エンジンとAFユニットはD750ゆずりの最新のものが搭載されているようです。そしたらあとの違いはセンサーサイズくらいですな。
EXPPED4
一眼レフカメラの絵作りの肝となる画像処理エンジンですが、D7200にも最新の「EXPEED4」が搭載されました。
この「EXPEED4」はノイズ処理機能が以前のものより向上しているお陰か、常用感度がISO100〜25600となっています。これはD7100と比べても2段高い数字です。
ちなみに僕の所有しているD750の常用感度が12800。スペック的にはフルサイズのD750よりAPS-C機のD7200のほうが常用感度が高いと謳っているんですね!マジで!
まだまだ作例が出てきていないので、どれくらい「常用」に耐えうる画質なのかはクエスチョンですが、実際に25600までいけるのならかなりイカしたカメラになるんじゃないでしょうか。
こういった動体を撮るカメラは、どうしても望遠で撮る場合って多くなるのですが、望遠で一番気をつけたいのが手ブレ。ISOを上げてシャッタースピードを稼ぐことができれば、その大敵の手ブレをかなり軽減することができますね。
CAM3500Ⅱ
D750で好評だったアドバンストマルチCAM3500Ⅱオートフォーカスセンサーモジュールを、このD7200でも採用。
51点の広いフォーカスポイントはもちろんなんですが、このAFユニットの一番のウリが低輝度でのフォーカシングが可能ということ。
つまり、他のカメラと比べ、光の少ないシーンでも確実なオートフォーカスが可能、ということなんですね。
実際、僕が使っているD750にも同じAFユニットが使われているのですが、びっくりするくらい暗いところでオートフォーカスが可能です。今まで使っていたD5100では諦めていたシチュエーションでもきちんとピントを合わせてくれます。
被写体に食いついて離さない一眼レフカメラ「D7200」
とうわけで、けっきょくこのカメラ、どういうカメラかというと
被写体にあらゆるシチュエーションでガッチリ食いついて離さない一眼レフカメラ
といえるのではないでしょうか。
最新のEXPEED4によって常用25600という非常に高い感度での撮影を可能にし、さらにはCAM3500Ⅱの低輝度でガッチリ合焦するAF性能。ということは、明るいところ、暗い所に関わらず、あらゆるシーンでその51点のフォーカスポイントが被写体を捉えて離さないわけです。
さらに、DXフォーマットならではのAFポイントの広さ(APS-C機はフルサイズ機のそれよりファインダーいっぱいにAFポイントが広がっている)、望遠域でのアドバンテージ(35mm換算で1.5倍になるため)、100コマまで撮ってもバッファ切れにならない容量。
動体を撮るための機能を全てこの中に詰め込んだ、そんな印象を抱かせるカメラに仕上がったいますね。
もうちょい期待したところ
D750、D5500で採用されたモノコック構造
D750、D5500と立て続けに採用されたモノコック構造による小型・軽量化なんですが、D7200では見送られたようです。
小型化がこれからのNikon機の流れになるのかなと思っていた矢先だったのでちょっと残念でした。
サイズ自体は以前のモデルであるD7100をほとんど変わらないようです。
グループAFの不採用
D750と同じAFユニットなんですが、D750にはある「グループAF」が外されています。
グループAFとは選択したフォーカスポイント+その上下4点で構成された広いAFポイントで、不規則な動きをする被写体に対して高い補足性能を持つ機能なのですが、それが今回のD7200にはないようです。
APS-C機の動体最強マシンなので、ここは妥協してほしくなかったような気もします。
7D2キラー足りうるのか?
先日発売されたCanonのAPS-Cフラッグシップ機「EOS 7D Msrk Ⅱ」
EOS 7D MarkⅡのスペックを見てて、コンセプトのしっかりしたカメラはやっぱいいなあと思った件 | ログカメラ
多くのNikonユーザーが期待したであろう、D7200は果たして7D2キラーとなりうるのかということ。なんですが、結論からいうと7D2と比べると……という感じです。
もちろん値段が全然違うので、D7200と7D2じたい比較対象にはならないんですよね。7D2がCanonのガチのAPS-Cフラッグシップ機であるのに対して、D7200はあくまで中級機くらいの位置づけになっているみたいです。
まあ、僕は動くものあんまり撮らないであれなんですが、やはりD300sの後継機を望む声は多そうですね。
最近の傾向として、Nikonさんは価格帯の順番で出しているのに対し、Canonさんは価格は置いといて、それを欲しがるユーザー層へ直に刺さる機種を出しているイメージがあります、7D2や5000万画素機のEOS 5Dsなんかがそうですよねー。
まとめ
約2年ぶりのモデルチェンジとなるD7200。
鳥や飛行機など、遠くの動きものを撮るならAPS-Cという選択肢も非常にいいチョイスだと思います。同じ300mmのレンズ付けるにしても重さや捉えられる距離が全然違いますしね。
バッファ容量の増大もかなり嬉しい改良になるのではないでしょうか。これに書き込み速度の早いSDカード装備すれば、えんえん連写できてシャッターチャンスを逃すこともありません。
早く発売して、手にとってみたり作例が出てくるのが楽しみですね♪