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全国1億3千万人の北アルプスファンのみなさまこんにちは。
2月の中旬、北アルプスの唐松岳に登ってきました。一面銀世界のすばらしい絶景を拝んできたので今日はそのことについて書いてみたいと思います。
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2月の唐松岳に登ってきた!
計画
今回は朝焼けの写真を撮りたかったので厳冬期に北アルプスの唐松岳にナイトハイクしました。
何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をやってるのかわからなかった。
写真を撮る時、革のブーツだと歩きにくいからという理由で登山靴を買っただけなのに、まさか雪山を登る日が来るとは思いませんでした。それも北アルプスを2月にナイトハイクとか。人生ってなにがあるのかわかりませんね。
ということで唐松岳です。
唐松岳は以前夏にも登っているので興味があるかたはこちらもどうぞ。
[blogcard url=”https://logcamera.com/karamatudake/″]
唐松岳は八方駅から3つのリフトを使うことで登山口までグイーンと登れます。初日は登山口にある八方池山荘で小屋泊。夜の12時から山頂を目指して歩き始めるという計画です。
初日
初日は八方池山荘に宿泊するだけなのでのんびり。朝の10時に友だちと待ち合わせしてゆっくりとリフトで上がっていきます。夏であれば観光客と登山客が半々くらいなのですが、冬のシーズンは完全にスキー客が多くなんだか肩身の狭い気分で登っていきます。
八方池山荘
本日のお宿、八方池山荘です。リフトを乗り継いだ目の前にある小屋。こんなに疲れのない小屋泊は初めてです(笑)
この日は平日ということもありこのスペースに4人だけと広々使うことができました。
インスタのストーリーから。下界はわりとスカッと晴れていたのですが山頂に向うにつれてガスってきました。そうなるとどうなるか?
そうですね、飲むしかなくなるわけです。リフトで登ってもビールっておいしいので最高だなと思いました。
ビールを飲みながらいい気分になっているとはたと気づくわけです。そういえば写真を撮りにきていたのだった。
いや、まあ別に撮らなくてもいいのではないかと悪魔が耳元でささやくのですが、エイヤと意気込みお外にでかけます。
まだお昼をちょっとまわったくらい。本日の出発は夜12時なので八方池山荘から歩いて1時間くらいの八方池のほうまでお散歩してみましょう。
こちらが登山口、ガスってますね。
お散歩しているとガスが晴れてきました!やったね!お酒に飲まれなくてよかったね!ガンガンにいい天気になります。
雪なのかガスなのかモクモクとしたものがめちゃくちゃかっこうがいいわけです。
一緒に言った友だちの話によると2月の北アルプスでこんなによく晴れるのはあんまりないようでした。いやあ、いいときにきましたねえ。
2020年は雪不足でこれまでほとんど雪景色を見てなかったのでテンションがガンガンにあがってきますね。
今回持ってきた機材はZ7とNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S。
こちらの写真は14−30mmで。相変わらずいい光条が出てかっこいいです。
登山客よりもはるかに多かったのがバックカントリーのスキーヤーたち。ときおり近くを滑り降りるてくのですがめっちゃかっこいいですね。いつかこんなのもやってみたいものです。
ビールです。
自分でもおどろくくらいビールの写真が残っています。こんなに飲んだっけ…。お昼の快晴の写真が撮れて非常にいい気分になりますね。
夕方も撮影
山小屋での晩ごはんもあるので夕焼けの撮影は八方池山荘からちょっとあがったところでほどほどに。この日の日の入りは17:45だったのですがやはり山の日没は早い。17:00くらいにはかなり色づいてきていました。
優しいピンク色と雲海が非常に癒やされる光景です。
晩ごはんが6時からなので足早に八方池山荘へと帰ります。
八方池山荘の晩ごはん
八方池山荘の晩ごはんはバイキング形式でした。好きなものを好きなだけとっていただきます。
バイキングと聞くともりもり食べたくなるのですが、ちょっと仮眠したら出発なのでほどほどにしておきました。ビールが見えるのは気のせいです。
夜12時に唐松岳に向けて出発
晩ごはんを食べおえ7時すぎには就寝。短い仮眠を終えて12時に唐松岳に出発しました。満月に照らされる北アルプスがあまりにも美しい。
夜の写真というと天の川や星の撮影が多いですが、満月に照らされてコントラストがばっちりある夜の風景というのもいいものです。
空気も非常にきれいで透明感があるため遠くの山なのに距離感がないような不思議な感覚になっていきます。
唐松岳頂上山荘に到着!!!
あっという間に唐松岳頂上山荘に到着…したように見えますがまあバテまくっております。こんなにきつかったっけなと思うほどしんどく、さらには氷点下の中、かなり風が強く、もう寒くてめげそうになります。
ぶっちゃけギブアップして帰ろうかなと思ってたんですが、まあ見てくださいよ。2月の厳冬期、北アルプスで迎える日の出が美しすぎるわけです。なんじゃこりゃ。
こちらは沈む前の月と剱岳ちゃん。剱岳ちゃんはどこからみても最高にかっこいいですね。
太陽が登って燃えるようなモルゲンロートに。この間も暴風と寒さでやってられないのですが、写真を撮る手をとめられません。
目の前には五竜岳がそびえます。見たことある人なら分かってもらえると思うのですが、五竜岳の五竜岳感ってはんぱないですよね。
後ろを振り返れば唐松岳。赤い建物が唐松岳頂上山荘です。こちらは朝のやわらかい光とビーナスベルトがとてもファンタジックなのです。
あまりにも天気がよく空気が澄み渡っているので富士山までばっちりと見えました!写真の神さまに愛されているのではないかと思うほどすばらしい時間。
ただ、この世界でいちばん美しい時間はほんの5分ほどで終わってしまいます。名残惜しい。5時間以上かけて登って5分ですよ。これからまた5時間近くかけて降りるんですが5分です。
それでも登ってよかったと心のそこから思う。なぜならこんな光景、生きててあと何度見れるかもわかりません。
ああ、世界は美しい。
往復16時間の運転、往復10時間の山行、氷点下の気温、10mを超える強風。その中のたったの5分。生きている意味なんてまだまだわかりませんが、少なくともいくつかある意味のうちのひとつがこの5分間なのではないかと思うわけです。
ゲッザーン!
朝の素晴らしい光景でテンションが上がっていたのですが、ここでHPが0になりました。ほんとなら唐松岳の頂上まで行こうかと思っていたのですがもはや下れるかも怪しい感じになってきたのでそそくさと下山をはじめます。
ヘロヘロになりががらですが、それでもまだまだ美しい光景がてんこもりでシャッターを切るのをやめられません。
これは夜のうちに強風が吹くことでできるシュカブラ。自然の造形美の美しさに目を見張ります。
お水を飲もうと思ったら水筒の水が凍っていました。さすが氷点下…。
アルミの水筒なので今度冬山にくるならちょっと他の素材のものにしないといけないなと思いました。
ついに到着…
這々の体でようやく八方池山荘に到着。今回はまじできつかった。ていうか、10時間の行動時間の山行なんてほんと久しぶり。
下山したらいつもコーラを飲むんですが、こんなにうまいコーラはなかなか飲んだことがありませんでした。体に染み渡った。
その後、温泉に入ったり肉を食ったりといつものルーティンをこなして島根に帰りました。
まとめ
まさか自分が冬の北アルプスに立つ日が来るとは思わなかったので非常に感慨深いです。
今回は体力不足が露呈してしまったので次回はしっかり体をつくってまた山に登りたいと思います。