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こんにちはsaizouです。
今日は風景写真を撮るのにおすすめのNIKON Zレンズを5つ紹介します。
Zレンズは現在たくさんのものが発売されていますが、今回は風景に絞って、実際に僕が使っているものの中で特におすすめのものを紹介してみたいと思います。
今回はおすすめ順に紹介していきますね。
YouTube動画もアップしているので動画で見たい方はこちらからどうぞ。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
まず紹介するのは、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sです。これはいわゆる大三元レンズと呼ばれるf2.8通しのうちの1本ですね。標準域をカバーするのがこの24-70mmです。
僕の使用レンズの中でも突出して出番が多いのがこのレンズ。
非常に高い解像感
なんといっても素晴らしいのが解像度の高さですね。
これの1個前のモデルはFマウントのものになるんですが、その頃は大三元といってもやはりズームレンズ、よく見ると若干解像が甘い部分がありました。まあね、でもしょうがないよね、ズームレンズだしね。
ということで、僕はFマウントの時代はズームレンズを使いながらも単焦点レンズを一緒に持ち歩く、という撮影をしておりました。
さて、それがZマウントとなり、この24-70mmを手に入れてみると、まあびっくりなわけです。
ズームレンズにもかかわらず、各焦点距離で、まるで単焦点レンズかのような描写をしてくれました。もちろん、単焦点レンズと比べると若干、解像が劣るんですが、それでも等倍にしてまじまじと見比べてみないと分からないレベルです。
つまり、これまで持ち歩いていたレンズ、24mm、35mm、50mm、85mmあたりのものを、この1本にまとめることができたわけです。
尖ってはいないものの、オールラウンダーとして活躍できる
しかし、ですね、解像度が高いとはいえ、f2.8なので単焦点ほどはボケません。ナノクリスタルコートがほどこされているとはいえ、太陽が真正面にあるとゴーストも出ます。
なにも考えずに撮るとおもしろくない写真になってしまうこともあります。
とはいえ!とはいえですよ?
やはり、撮影に出かけるときこのレンズを選ばざるを得ないわけです。尖った特徴はないものの、だからこそ必要なレンズ。
そう、1本でなんでもできるレンズ。これが大三元の標準域を担う24-70mmに与えられている使命だと僕は思うんですね。
24mmなら広角ならではのパースが出る、70mmならぎりぎり圧縮効果も感じられる。f2.8だから天の川だって撮れます。
なにかに突出するのではなく、その平均点を可能な限りあげてくれるのが、この24−70mmf2.8なんですね。尖った性能のレンズが欲しければシチュエーションにあったレンズを選べばいいのです。
けど、じゃあ、その突出したレンズ何本も持っていけますか?単焦点4本も5本も持って風景撮影にいけますか?
車で行けるとこならいいですが、そんなとこばかりじゃないですよね?山にも登るし、険しい道も歩くし、雨や雪の日にだって撮影するわけです。
1本しかレンズ持っていけないシチュエーションっていうのは多々あるわけです。
そんなときに、その1本であらゆる場面に対応してくれて、どんなところでも最も高い平均点を出してくれるのがこのNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sなんですね。
僕が一番信頼しているレンズです。
Zマウント初の大三元!NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sを手に入れたのでファーストインプレッションを書いてみる!!NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
次に紹介するのはNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sです。
こちらも大三元レンズと呼ばれるレンズの1本。広角域を担っているレンズですね。
神レンズと呼ばれたAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
最近ではちょっと性能のいいレンズがあると、猫も杓子も神レンズだなんていうことが多いのですが、名実が伴った神レンズをひとつ上げるとなると、僕はFマウントのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDをあげます。
一眼レフ用のレンズでありながら、14mmスタートでf2.8のズームレンズ、圧倒的な描写性能。前玉が大きく全面にせり出しているいわゆる出目金レンズだったので、逆光に弱い、歪曲が出るなどの弱点もありましたが、それでもこのレンズがあるからこそNIKONを選ぶという人もいたくらい素晴らしいレンズで僕も愛用していました。
そんな素晴らしいレンズの後継機として世に送り出されたのがこのNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sなんです。
神レンズを過去のものとした恐ろしい性能のレンズ
このレンズが発売されたのは2020年。初めて見たときはかなりの衝撃だったのを覚えています。
まずなんといっても、レンズの前玉が出目金レンズじゃない。今ではけっこう当たり前になってきてはいるんですが、発売された2020年ごろっていうのは14mmスタートの広角ズーム=出目金レンズっていうのが普通だったので、けっこうみんなざわざわしてましたよね。
で、これが出目金じゃなくなったということで、旧モデルであるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの弱点をことごとく潰すことができたのです。
特にすごかったのが逆光性能。これまで太陽を構図に入れるならゴーストを覚悟しておかなくてはならない、というくらいど派手に出ていたゴーストがまったく出なくなりました。ゼロではないのですが、それに近いくらい抑えることに成功しています。
他にも歪曲収差がしっかりと抑えられました。これまでは直線がしっかり直線として写らず、樽型のような歪みが発生してしまっていたんですよね。風景撮影などではそこまで気になりませんが、都市風景など直線を直線としてしっかり出したい場合には致命的な弱点でした。これもまた出目金レンズのほうが顕著に出やすい収差だったんです。
これも新しい14−24mmになることで劇的に改善。最近では歪曲収差はデジタル的に補正することが主流になっているので、レンズ性能の向上とカメラ内部の補正によって、直線としっかりと直線として表現できるようになりました。
また、広角レンズというのはどうしても周辺の解像が甘くなりがちだったのですが、このレンズでは周辺までもぬかりなくしっかりと解像してくれるんです。
神レンズと呼ばれた旧モデルの伝説を塗り替える新たな神レンズ。それがNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sなのです。
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sがやってきた!新世代の神レンズを徹底レビュー!!NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
次に紹介するのがNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sです。14−30mmが先に発売され、その後14−24mmが出ています。
Zマウントになった直後はまだまだレンズも少なく、早々に広角ズームが必要だったので購入したのが14−30mm。その後、大三元の14−24mmが出れば入れ替えて売ってしまうつもりだったレンズなのですが、まだ僕のカメラバッグにしぶとく残っているレンズであります。なぜなら、このレンズも替えの効かない1本であり、風景を撮影するのにとても役立つからです。
フィルターが使いやすい
1番気にいっている点がフィルターワークがしやすいということですね。
14−24mmも出目金レンズでなくなったことでフィルターがつけられるようになったんですが、専用のアタッチメントが必要だったりフィルター径が112mmと、とんでもなくデカくて高いフィルターだったりするんです。
一方、14−30mmのフィルター径は82mm。これもでかいほうのフィルターだったりするんですが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sも82mmなので、ひとつのフィルターを使い回すことができます。
僕はNDフィルターを使用して長時間露光の写真を撮影するのが好きなんですが、こんな写真を撮るのにはやっぱり広角レンズのほうが使いやすいですね。もちろん24−70mmも使うこともあるので、この2本を同じフィルターでレンズシステムを組むことができて便利なわけです。
NDフィルターとは?NDの選び方・種類・使い方をまとめてみた!14−24mmよりもコンパクトで軽量
14−24mmはZマウントになってからかなり小さくなったのですが、14−30mmはそんな14−24mmよりもさらにコンパクトです。
沈胴式のレンズになっているので、持ち歩く場合は全長85mmとかなりコンパクト。重量も485gとかなり軽い部類に入ると思います。
山や長時間歩かないとたどり着けないような場所というのは少しでも荷物を軽くしたいものですよね。そんな場所である程度撮影するものが決まっており、f2.8を必要としないシチュエーションであれば、軽い14−30mmを持っていくことがあります。
風景であれば絞ることがほとんどなので、そんなに明るいf値は必要なかったりしますし、解像度でいっても14−24mmと同等とはさすがにいいませんが、遜色ないくらいのしっかりした描写をしてくれます。
さらに30mmと少し長いのでもう少し寄りたい、という場面でも役立ってくれます。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sのファーストインプレッション!歴史が変わるレンズが出てきた!!NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
4つ目がNIKKOR Z 20mm f/1.8 S。こちらは単焦点レンズですね。
最近のNIKONのズームレンズというのは、さっき話したとおり非常に解像感が高く、単焦点並の写りをしてくれるので、よっぽど尖った性能がないと、そんなに必要なくなってきてるんですね。
ということは、この20mmというのはよっぽど尖っているといえるわけですが、何に尖っているのかというと、そう、星の撮影でございます。
周辺の解像力とf1.8に明るさ
広角レンズで描写が優れているレンズのひとつにさきほど紹介したNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sがあります。
大三元レンズと呼ばれるこのレンズなんですが、やはりズームレンズ。赤道儀に乗せて星を撮った写真があるのでちょっと見てほしいのですが、f4まで絞ってもこのように、星が尖ったようになっていまうサジタルコマフレアが出てしまいます。
一方でNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sはこのように開放でもかなりサジタルコマフレアが抑えられており
1段絞ったf2.8ではほとんど目立たなくなっています。
ズームレンズが単焦点並に写るとはいえ、実際に比べてみるとやはり単焦点の描写力というのは頭ひとつ抜けているのがわかりますね。
周辺の解像力が気になる星の撮影では20mmがおすすめという理由がおわかりいただけるかと思います。
さらに、f1.8でもここまで写るということは、積極的に開放で撮影していけるということでもあります。
赤道儀を使えば露光時間はいくらでも伸ばせるのですが、通常、三脚に乗せて撮影する場合では、シャッタースピードを長くしすぎると星が流れてしまいます。だからといって、ISOをあげすぎるとノイズが発生する。そうなると、やはりf値の明るいレンズというのは心強いわけですね。
車で撮影に行くのであれば赤道儀を使うのですが、山に登るとか、移動時間がかかる場所では赤道儀やそれを乗せる雲台などかなりの重量になってしまって現実的ではありません。
f2.8でも撮れないことはないのですが、やはりf1.8まで開けて撮影することでISOを抑えノイズの少ない写真が撮影できます。
天の川の撮影にちょうどいい20mm
そう考えると、星の撮影、特に天の川の撮影に特化しているとも言えるのがこのNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sなんですね。
しかし、単焦点ということで画角を変えることができません。いろんな構図を試してみたいから単焦点でも不安?なんて思ったそこのあなた。
実はですね、20mmって天の川の撮影にじつにちょうどいい画角だったりするのです。
例えば画角が自由なズームレンズで撮っている写真ですが
これが18mm
これが22mm
これが20mm
だいたい20mm前後で撮影しています。
そう、星と前景の地上部をバランスよく撮影しょうと思って構図を決めるとだいたい20mm前後くらいのことが多いのです。
14mmくらいだと星だけが広く写って前景に何が写ってるのか分からないという場面も少なくないです。
もちろん風景にもおすすめ
もちろん単焦点で解像感もしっかりしているので風景を撮るのもおすすめです。
また、ちょっと変わった使い方としてこんなふうにしっかり前ボケ使うなんてのもいいですね。これもf1.8だからこそできる表現だと思います。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
最後にご紹介するのNIKONの技術の粋を結集して作り上げられたNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct。
Zマウントはf0.95、つまりノクトのためにあるといっても過言ではないと開発陣に言わしめるのがこのレンズ。
作品にするにはとても難しいレンズ
さて、そんなノクトなんですが、作品を作り上げるにはちょっと難しいレンズだったりします。特に風景写真だと58mmという画角はけっこう狭く、何を撮ったらいいか迷う画角なんですね。
とはいえ、望遠レンズのようになにかにクローズアップして撮影できるという画角でもないので、非常に被写体を選びます。
じゃあ、なんでそんなレンズをこの5選に選んだかというと、その58mmがハマったときがめちゃくちゃいいからなんですね。
なんていうんですかね、三振は多いけど当たったら場外まえ飛ばすホームランバッターのような感覚です。
もう、重くてデカくてマニュアルで本当に使いにくいレンズなんですが、ハマったら他のレンズじゃとうてい出せない描写をしてくれるんでホント困っています。
やっぱりボケさせたい
絞ったときの解像感は、やはり単焦点レンズということもありばっちり描写してはくれるんですが、100万もするレンズ使ってまでの感動というのはそこまでありません。
やっぱりこのレンズの本領を発揮させようと思ったら他の単焦点にはないf0.95からf1.4までの間の絞り値を使ったものになるのではないかと思うんですね。
つまり、ボケた写真。しかし、ボケた写真というのは必然的に情報量が少なくなってしまうので、これまたけっこう難しいのです。
ノクトのボケ方というのは、まるで135mmなどの中望遠レンズのようなとろけるボケ方と似ています。それらのレンズとの違いは画角の広さ。135mmや200mmでボケさせることができるとはいえ、撮影できる範囲が狭いんです。
58mmだと135mmに比べると、はるかに広い範囲を写すことができますので、メインの被写体の他にも副題など他の要素を入れやすくもあります。
僕もまだまだどんな作品がこのレンズを活かすことのできるものなのか探り探りではあるんですが、やっぱり花の撮影はけっこう相性いいですね。あとは、ホタル。丸ボケも非常にきれいなレンズなのでヒメボタルなんかはとてもおすすめです。
この他にもポートレートとかもけっこうハマるのですが、2kgのレンズをかかえながらの手持ち撮影はまるで修行なのでしっかり筋トレしてから行ってください(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか。風景写真を撮影するときにおすすめなNIKONのZレンズ5選。どれも素晴らしいレンズばかりです。
また、ここで紹介していないものにも、優れたレンズはたくさんあるので、また機会を見つけてご紹介できればいいなと思います。