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アルカスイスZ1のクランプをRRS(リアリー・ライト・スタッフ)のクランプに交換した

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アルカスイス Really Right Stuff クランプ

現在、僕はアルカスイスのZ1という非常に素晴らしい雲台を使っております。ボールの動きが非常になめらかな雲台なんですが、一点、ずっと不満がありました。クランプです

今回はそのクランプをRRS(リアリーライトスタッフ)のものと交換したという、お話をしようと思います。これ、簡単なように聞こえてけっこう大変なので、知見としてブログ記事として残しておきます。



アルカスイスZ1の不満

アルカスイスのZ1がいかに素晴らしいかは以前にブログ記事に書いたことがあるので、ぜひこちらをご覧になってみてください。最近はリニューアルされ、Z1+として販売されています。日本ではケンコーが取り扱っていますね。

[blogcard url=”https://logcamera.com/z1/″]

さて、この素晴らしい雲台であるZ1なのですが、まあ、あれですよ。クランプがね、おくそであそばれるわけですよ。

アルカスイス プレート

クランプを横からみたとこです。ここにプレートをつけて

アルカスイス互換 プレートをガッチリ締め付ける

ネジでガッチリと締め付けるので、かなり頑強にカメラと雲台を固定できるのですが、このネジがね、すごく使いにくいんです

何度か回してやる必要があるんですが、なんか固定できてるのかできてないのかわからないような感じ。まあ、慣れではあるんですがね、それでも急いで雲台にカメラを取り付けようと思うとけっこうテンパりますし、うまくハマってなくて何度か落としそうになることもありました。

というか、実際一度クランプに固定しそこなってカメラとレンズを落としてマウントがもげたことがあります(白目

ということで、かなり長いこと使ってきてずっと不満だったのです。

さらに、アルカスイスにはプレートの規格が2つあるようで、どちらにも対応できるようなクランプになっているんですが、そのおかげでムダに2段式になっているわけです。

RRS(リアリーライトスタッフ)のレバークランプに交換したい

L字プレート

Really Right Stuff(リアリーライトスタッフ)というメーカーをご存知でしょうか。RRSとも略されることの多い、雲台や三脚を作っているメーカー。

ここの作っている雲台にはレバークランプといって、レバーでワンタッチでつけることができるものが販売されています。このレバークランプ、カメラ側につけるプレートの規格がメーカーごとに違うので、専用のものを使わないといけないんですが、僕はL字プレートは現在、そのRRSのものを使っております。

んで、アルカスイスのクランプなんですが、これ実はRRSのレバークランプに換装することができるんですよ

レバーでワンタッチで、相性ピッタリのRRSのL字プレートにセッティングできる。そして、ボール部分はめっちゃなめらかなアルカスイスのZ1。なにそれ、「ぼくのかんがえたさいきょうのうんだい」じゃないですか。

ということで、早速換装じゃ!であえであえー!!(ちなみにアルカスイスにもフリップロックという、ワンタッチで着脱できるものがあるんですが、これもまあ、あれですよ。わりとあれなんですよ。)

Z1のクランプを止めてるネジがめっちゃ硬いらしい

Z1 ネジ穴

そう簡単にいけば、さっさと交換しているんです。けれど今まで換装しなかったんです。なぜか?

クランプを換装しようと思っていろいろと調べてみると、行き着く先々に必ず書いてあるのが「Z1のネジがめっちゃ固い」ということ。

アルカスイスのクランプがおくそであそばれることは、けっこうみんなの知るところになってきており、ユーザーたちはガンガンRRSのクランプに換えはじめてたみたいなんですね。それを鑑みたアルカスイスはどうしたか?このネジめちゃくちゃ固くしてとれないようにしちゃったんだって!おちゃめ!うっさいわ!

調べると出てくるわ出てくるわ。普通の六角レンチでとれないとか、ネジに接着剤みたいのがつけてあってすげえ固いとか。

僕の買ったアルカスイスはアメリカのB&Hから個人輸入で買ったものなんです。日本ではケンコーで取扱があるんですが、海外から買ったほうが安いんですね。ただ、そうなるとネジ穴なめたから修理してくれ!ってなったとき、アルカスイスと直接やらんといけないわけですが、アルカスイスってフランスのメーカーなんですよ。できないから。saizou、おフランス語なんてできないから。

というわけで、不満はありながらも、取り替える勇気が出せずにずっとそのままつかっていたわけです。



いよいよクランプを交換した

そんなこんなで毎日をすごしていたある日、今月も無駄遣いしたとTwitterブツブツとつぶやいていると、Twitterのフォロワーさんであるハクさんからリプがきます。

ハクさんは「カメラと三脚とアルカスイスとときどきMac」というブログを運営されており、僕がアルカスイスの雲台を購入した時にも非常に参考にさせてもらった方です。

[blogcard url=”https://blogs.yahoo.co.jp/ha76ck″]

んで、

  • クランプを交換したい
  • けど、ハクさんがクランプめっちゃ固いって書いてるからビビってる

みたいなことを告げると、めちゃくちゃ詳しく回答をいただくことができました。んでもって翌日くらいにアップされたのがコレ。おお、あなたが神か。

[blogcard url=”https://blogs.yahoo.co.jp/ha76ck/57732393.html″]

クランプを交換する際に困るところが事細かに書かれています。

Twitterでやりとりしている時点で、RRS製品を購入するかはまだ未定だったのですが(お金がない)この記事に強く背中を押され、ポンポンとカートの中にRRS製品が入っていきました不思議!ちなみにカードで買ったので、これを書いている時点でお金の工面はできていません。不思議!

ということで、ハクさんの記事を見てもらうのが一番くわしく書いてあるのですが、僕なりに交換してみたときの感想を書いてみたいと思います。まだまだ日本では情報が少ないので、少しでも補足になれば幸いです。

交換の手順

Z1 交換

さてさて。基本はさきほどの記事のとおりにそっていくのですが、手順を書いてみます。

アルカスイスZ1のネジにはネジロック剤という接着剤が使われています。これがやたらと固いので、なかなかネジが外せないのですね。

このネジロック剤、熱に弱いようなので、ネジを半田ごてで温めて、専用の工具でグッと力を入れて回してやるときれいに外れるようです。

いろんなブログなどを見ると、ヒートガンなどを使うとか書いてもあったりしたのですが、いや普通の家庭にヒートガンとかないし、買っても他に使いみちないしなあとか思っていましたが、安い半田ごてでいけるとのことなので一安心しました

必要なもの

とりあえず、ネジの規格に合えばなにを使ってもいいかもしれませんが、とりあえず、ハクさんおすすめのものを買い揃えてみます。

白光 半田ごて レッド 40W

僕の人生でおそらく今後半田ごてを使う機会なんてほとんどないでしょうから、とりあえず、安いやつを買ってみます。600円なので、送料のほうがかかるので、なにかとまとめ買いしたほうがいいですね。今回使用しましたが、これでバッチリでした。

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KTC 9.5sq スタッビヘキサゴンビットソケット 3mm BT3-03SS

KTC 9.5sq スタッビヘキサゴンビットソケット 3mm BT3-03SS

アルカスイスのネジ穴に合ったビットソケット。こういう工具を買うのは初めてなのでワクワクしますね。

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AP 3/8DR ダブルスクエアスピンナハンドル 300mm

AP 3/8DR ダブルスクエアスピンナハンドル 300mm

ビットソケットをこのスピンナハンドルにつけます。もっと小さいものを想像していたらバールのようなものが来てビックリしました

AP 3/8DR ダブルスクエアスピンナハンドル 300mm2

この部分にさきほどのソケットビットをかぶせて使います。でっかい六角レンチみたいな感じですね。

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5分間ネジを半田ごてで温める

Z1を半田ごてで温める

ネジロック剤を温めて緩めます。ハクさんのブログによると半田ごてを完全に温めてから、5分間熱すると書いてあったので、そのとおりにやっていきます。半田ごてなんて使うのも久しぶりなので、煙が出てきたりおっかなびっくり使います。ヤケドに注意しましょうね。

雲台が熱くなりすぎてないかチェックします。温まりすぎると、水準器が熱で膨張したりするそうで。おそろしやおそろしや。

最初、ネジ穴につっこんでいたんですが、これ溶けたりしないんだろうか?と不安になったので、ネジの表面を温めてみました。とりあえず、ネジ穴自体溶けたりしなかったので大丈夫かもしれませんが。

スピンナハンドルでグッとやってガッとやる

スピンナハンドルでZ1のネジを外す

六角レンチを回すような要領で、ネジ穴を逆時計周りに回します。普通のネジと一緒ですね。固くなったロック剤をグッと割るようなイメージでと書いてあったので、グッとやってガッとやってみます。

最初、三脚に載せた状態で回したんですが、それだと雲台と三脚のネジが緩む方向が一緒でした。なので、手で握りしめてグッとガッとやってやります。これ、Z1とかだとけっこう大きいのでガシッと握りしめられますが、小さい雲台だと大変そうですね。

無事にとれました\(^o^)/

Z1ネジがとれる

ということで、めでたく、難攻不落との噂のZ1のネジを外すことができました。この白いのがネジロック剤ですかね?あとは普通のネジなのでクルクルと外してやります。

Z1のクランプの裏

クランプはこのようにミゾが掘ってあって、雲台と固定できるようになっています。僕、最初これどうやって外したらいいかわからなくて、グリグリ回そうとしてました。

グリグリやってたら雲台が手からすべって落ちた勢いでとれたという…。

B2-LLR-Ⅱ:レバーリリースクランプを換装

レバーリリースクランプ B2-llr-2

レバークランプにはB2-LLR-ⅡB2-LR-Ⅱがありました。それぞれ横の幅が80mmと60mmのもの。LLRのほうがちょっと大きいですね。なんか、大きいものはいいものだという宗教に入っているので、デカイほうを選びましたが、60mmのほうでも十分な気がします。

ネジとか付属するのかと思っていたら、このクランプだけ来たので、Z1にもともとついていたネジをスピンナハンドルでしめてやります。

完成!

アルカスイス Really Right Stuff クランプ

とうわけで、念願の「ぼくのかんがえたさいきょうのうんだい」が完成しました!やったね!これをさらにGITZOの5型とかにつけてやるとかなりいい感じです。

Z1 Really Right Stuff

カメラを取り付けてみましょう。かっこいいですね。レバークランプとReally Right StuffのL字プレートなので、簡単に着脱できるのにバチッと固定してくれます。Z1の雲台もヌルヌルの使用感で非常にいい感じです。

まとめ

ずっと変えたい変えたいと思っていたのですが、ようやく交換するにいたりました。

やはり、お気に入りのもので揃えると撮影意欲がわいてきますね。雲台とクランプを交換したから写真がよくなるわけではありませんが、撮影意欲がわけばたくさん写真撮りに行きますから、こういうのはわりと大事だと思います。

今回は本当にハクさんにお世話になりました。RRS・アルカスイス製品や三脚、雲台の情報が充実しまくっています!

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