本が出ました!「美しい風景写真のマイルール」

【レンズ購入】風景写真を始めようと思います。Fマウントの広角レンズは何がおすすめですか?16mmと18mmの違いは?

質問内容
  • お名前:Tさん
  • 予算:6〜8万円くらい
  • 撮りたいもの:風景
  • 大きさ重さ:特に考えていません(本当は軽い方が良いですが、性能を優先したいです)
  • 機材:本体:D780、D500 レンズ:24-70f2.8e、70-200f2.8e、200-500f5.6、35f1.8、50f1.8、85f1.8、105マイクロ

広い画角の写真が苦手で、広角端が24mmのズームレンズで満足していましたが、最近風景写真を写してみたくなり24mmより広いレンズの購入を検討しています。

風景写真入門ですので、写すときはf8~11(開けても5.6位までかな・・・)位まで絞ると思い、純正で安心して使えるAF-S16-35または18-35mmをと思っています。

ネットの評価も見ましたが迷っています。D750とD810の購入で迷った時もSaizouさんのブログをみて750に決めました。サードパーティも含めたお勧めが有ればと思いメールしました。宜しくお願いします

Tさんこんにちは!

風景写真を写したくて広角レンズの購入をご検討されているとのことですね。

広角レンズの特徴とその使い方!

16-35mmか18-35mmか?

今回、候補にあがっているのが以下の2本

  • AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR
  • AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED

予算が6〜8万円ということのなのでまずは価格をチェックしてみましょう。

これらのレンズはすでにディスコンになっているようですね。なので必然的に中古を選ぶようになるので今回はキタムラの価格を参考にしてみました。

ニコン AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR

16-35mmが約5~7万

ニコン AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED

18-35mmが約3〜5万。けっこうお求めやすい価格ですね。

ではこの価格を踏まえながら2つを比べていってみましょう。

16mmか18mmか?

広角レンズにおける1mmというのは画角にかなり変化があります。今回の2つのレンズは2mmしか違わないように見えますが、この2mmがどのように影響してくるのかちょっと見てみましょう。

レンズが違うとここまで変わる!焦点距離ごとの特徴をまとめてみた!!

16mm:足元からえぐるような強烈なパース

ジュエリーアイス

16mmだとかなり遠近感のある撮影ができるようになります。画角も広くなるので足元にあるような被写体と遠景を同時に画角内に入れるような強烈なパースの写真が撮れるようになります。

18mm:広い画角で撮影することができる

仏ヶ浦 自撮り

18mmも広い範囲を撮影することができます。パースもしっかり出るので、広角っぽい撮影をしたいのなら十分に使える画角です。

ただ、やはり16mm以上の超広角と比べてしまうと少しおとなしめにはなってしまいますね。

しかし14mmや16mmが使いやすいかというとこれまた難しい話でして、あまりにも広角すぎると今度はいろんな要素が入りすぎてしまい何が主題なのかよくわからなくなるということもよくある話です。

このへんの画角の感覚は使ってみないとなかなか難しいですが、2mmでけっこう違うということはご理解いただければと思います。

解像

では解像感を見ていきましょう。

レンズを所有していないので、両レンズのMTF曲背と作例サイトをもとにした個人的な感想になります。

AF S NIKKOR 16 35mm f 4G ED VR 主な仕様 NIKKORレンズ ニコンイメージング

via:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR – 主な仕様 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

AF S NIKKOR 18 35mm f 3 5 4 5G ED 主な仕様 NIKKORレンズ ニコンイメージング

via:AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED – 主な仕様 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング 

両レンズともに広角端、開放での撮影は正直ゆるそうだなというのが率直な感想です。ただ、どちらもそこまで高くなく買えるレンズと考えるとまあこんなものかなという感じでもあります。

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRは16mmという画角が使えるものの周辺は絞ってもゆるいままという感じです。18mmまでいくとAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDの18mmとどっこいどっこいなのかなという感じ。もちろんAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDも広角端なので解像的にしんどい画角ではあるのですが。

テレ端までいくとまあまあな解像感になってきます。絞ればそれなりに使えるでしょう。

Fマウントの広角レンズの周辺、となると設計的にしんどいところもあり、どこかしらなにかしら妥協しなければいけない部分であるともいえます。

とはいえ、誰もが等倍鑑賞しているわけでもなく、広角の多少のゆるさよりもダイナミックに写し取れる写真のパワーのようなもものほうが時に大事だったりするので、この2本のレンズが使えないというわけでもないとも思います。

色収差

両レンズとも収差が出ないことはないんですが、概ねよく補正されていると思います。

コマ収差

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRはコマ収差がけっこう激しく出ます。特に広角端はかなり尖ったコマ収差になります。一方、AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDはわりと抑えられています。

歪曲

歪曲はどちらも広角端で盛大に歪みます。特にAF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRの広角端は補正入れないとどうにもならないくらい歪みますね。

風景写真の撮影が目的とのことなので、歪曲収差をそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、建造物など直線がはっきりわかるような被写体であればきちんと補正しなければ少し気になるかもしれません。

テレ端側にいくにしたがって、この歪曲は収まっていきます。

逆光性能

逆光性能に関してもAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDのほうが抑えられています。ゴーストやフレアもそこまで気にならないかと思います。

一方、AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRは逆光時にゴーストがけっこう出てしまいますね。

どちらを選ぶべきか?

AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDのほうがズーム域も短く、またAF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRよりも後発のため、細かい部分では価格以上の性能となっています。

なので、今回この2本を比べたとき「16mmが必要かどうか?」というのが大きな要因になってきそうです。

性能もよくコストパフォーマンスだけ見るとAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDのほうが良さそうですが、この2mmというのはかなり大きな差異となります。

日御碕 潮溜まり

個人的には16mm以上の広角の「足元からえぐるような構図」というのが大好きなので、僕だったら細かいことには目をつぶってもAF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRを選びそうです。

ただ、そこまでの超広角の画角が必要ない、というのであればAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDは非常にいいレンズだなと、今回比較してみて思いました。

他の選択肢

ではここからは他の選択肢も見ていきましょう。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

ご存知、神レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」

こちらはまだ現役のレンズとなりますが、前述の2本は中古でと考えた場合、じゃあ14-24mmが中古でいくらかというとこんな感じ。

AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED

10~13万円くらいなのでちょっと予算オーバーですね。前玉がせり出したいわゆる「出目金レンズ」なので取り扱いも気になるレンズではありますが、写りに関していえばやはり神レンズと呼ぶにふさわしい逸品です。レフ機の広角レンズにおける最高峰の1本といえるでしょう。

昔に比べると、値段もこなれてきているのでもうちょっとがんばって憧れの神レンズを手に入れるというのもいいのではないでしょうか。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDをついに手に入れて、念願の大三元をつもった話

タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD

僕が使用していたのは旧型にはなりますが、タムロンの15-30mmも非常にいいレンズです。

広角端は14-24mmよりも1mm短い15mmですが、望遠端が30mmまであるのでとても使い勝手がよく、解像感も神レンズと肩を並べるようなすばらしい写り。おまけに価格も7〜9万円あたりで買えるようなのでお買い得です。

タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 ニコン用

多少逆光には弱いですが、出目金レンズに抵抗がなければ風景入門としてはうってつけではないでしょうか?f2.8と前述のレンズよりも明るいので天の川の撮影なんかも楽しめるはずです。

Zシステムに移行も少し考えてはいかがでしょうか

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sfilter

ある程度、レンズのご提案をしたところで、今回いろんなレンズを比較してみて痛感したのが「旧製品の多さ」

タムロンの15-30mmなんかは、2018年発売と比較的最近のレンズですがすでに販売終了。Nikonの16-35mm、18-35mmも旧製品。14-24mmも遅かれ早かれといったところでしょうか。

しばらくはFマウントを残しはするでしょうが、NikonがZマウントに注力しているのもまぎれもない事実でありまして、既存のカメラ資産をお持ちなので一新するというのはなかなか勇気がいるかもしれませんが、しかし今ならまだFマウントの機材もそれなりに値がついて売却もできると思います。

Zマウントの小三元ともいえるNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sでさえ、神レンズといわれたAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDと比べても遜色ない性能となっています。

ズームレンズも単焦点なみに写るものがゴロゴロしていますので、機材的に少なくなっても、かえってコンパクトなシステムが組めるメリットもあります。

おせっかいにはなるかもしれませんがご一考いただけるといいかなと思います。

カメラやレンズを売りたい!高く売るにはどこががおすすめ?
まとめ

ということで、Fマウントの広角レンズのおすすめについてでした。

広角域の撮影はとても楽しいのでぜひチャレンジしてみていただきたいです。

こちらの記事、コメント欄をあけておきますので、ご覧のかたでアドバイスなどありましたらぜひ書き込んでいただければと思います!

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