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【2024年】どのNIKONのカメラがあなたにおすすめなのか徹底解説!

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こんにちはsaizouです。

NIKONからはたくさんの素晴らしいカメラが発売されています。けど、たくさんあって何を選んだらいいか、ちょっと迷ってしまいますよね。

今日はNIKONのカメラを使い続けて10年以上の僕が、2024年現在発売されているNIKONのミラーレスカメラの中から、どんな機種があなたにおすすめなのかお話したいと思います。

ちなみに、現在所有しているのがZ9、Z7、Z30。

以前、所有していたのがZ5、Z50。レビュー等で使ったことがあるのがZ6Ⅲ、Z6Ⅱと、これまで出たNIKONのミラーレスは一通り使ってきました。

では始めていきましょう!

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フルサイズかAPS-Cか?

まず最初に決めたいのがフルサイズかAPS-Cか?ということ。

いきなりの専門用語なのでゆっくり解説していきますね。

このフルサイズ、とAPS-Cというのはセンサーの大きさの規格のことをいいます。このセンサーの大きさっていうのはいろんな規格があるのですが、これからNIKONのカメラを買おうと思う人は「フルサイズ」というものと「APS-C」という2つがあるということだけ覚えておけばいいです。

ここにあるカメラ、左のZ7がフルサイズ。右のZ30がAPS-Cです。んで、見てもらったら分かるんですが、こんなにセンサーの大きさが違うんですね。

このセンサーの大きさが、カメラにどのように影響してくるか?

簡単にいうとセンサーが大きい方が

  • 明暗差に強くなる
  • ノイズが出にくくなる
  • ボケやすくなる

なので、カメラの性能的にはセンサーの大きいフルサイズのほうがいいのですが、一方でセンサーが大きいと

  • カメラ自体が大きく、重くなる
  • レンズも大きく、重くなる
  • 価格が高い

といったデメリットが出てきます。

カメラというのは、それだけを買えばいいというわけではなく、あなたが撮りたいものに必要なレンズを揃えるところまで予算を考えておくといいと思います。

そのざっくりとしたトータルの予算なんですが

  • APS-Cで10〜50万くらい
  • フルサイズで30〜100万くらい、こだわりだしたらもっと必要

カメラ買うだけでも10万以上するのに、そんなにお金ないよって思う人がほとんどだと思います。ですよね。わかります。

なので、一度にこんなにお金用意する必要はないんですけど、今後あれがほしいこれがほしいってなったときに、APS-Cとフルサイズでは最終的にかかってくる予算が変わってくるということだけちょっと覚えておいてほしいと思います。

NIKONのレンズはどちらでも使えるものが多い

予算的にちょっときびしいなと思ってAPS-C機で写真を初めても、ちょっとフルサイズも気になるなという人もいらっしゃると思います。

ちょっと安心してほしいのは、NIKONのレンズはフルサイズでもAPS-Cでも使えるものがたくさんあるということです。

このレンズを装着する穴は各カメラメーカーでその大きさが決まっており、これをマウントと呼びます。NIKONのレンズが装着できるこのマウントのことをZマウントといいますね。

NIKONはフルサイズもAPS-CもこのZマウントとなっていて、どちらも穴の大きさが一緒です。ごらんのとおりセンサーの大きさは違いますが穴の大きさは一緒だということがわかりますよね。

このおかげで、APS-C機を買ってレンズを揃えてきたあと、フルサイズに買い替えたときそのレンズ資産が無駄にならずにステップアップすることができるんですね。

ただ、APS-C専用に作ることで小型・軽量・安価なレンズも出ていますのでそこだけ注意しておきましょう。

via:Zマウントレンズ製品一覧 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

Zマウントレンズ製品一覧を見てみるとわかりますが「フルサイズ」の表示になっているものがどちらにも使えるもの「APS-C」サイズになっているものがAPS-C専用のものです。

最初はやっぱりAPS-C機になるのでは

さて、ではここから実際にどんなカメラがおすすめなのか話していきましょう。

まずは初心者のかた。

初心者だけども、なにも考えずにとりあえずシャッターをきっておけばちゃんと写真が撮れる、っていうのは後半に紹介するようなハイエンド機になるんですが、何十万もするカメラになってきます。

そんな予算を注ぎ込める人ならいいんですが、写真始めてみたいけど、どれくらい長続きするか不安という人がほとんどだと思うので、価格的に手をだしやすい、APS-Cが選択肢にあがるのかと思います。

現在、発売しているAPS-Cは3種類ですね。

  • Z30
  • Z50
  • Zfc

さて、そんな各カメラなんですが、センサーの性能や画像処理エンジンは同じです。どれも同じセンサーを使っていますし、カメラの頭脳となる画像処理エンジンも一緒。

さらにはオートフォーカス性能や連写性能も一緒なので、中身は一緒でガワが違うカメラが3種類あると思ってもらったらいいです。

では、その側の違いを説明しながら、どんな人にどのカメラがおすすめなのか話していきましょう。

Z30

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

Z30はこの3機種の中でもいちばん安価なモデルになっています。

とはいえ、カメラ性能的にいうと変わらないのでかなりお買い得なモデルになっていますね。僕も持っていて日常で使ったり、YouTube動画の撮影に使ったりしています。

このモデルには電子ビューファインダーがついていません。

電子ビューファインダーというのはこれですね。

いわゆる「一眼カメラ」っぽいやつです。単にファインダーともいいますね。

背面についている液晶モニターでも撮影するものは確認できるんですが、晴れて眩しい場所とかでは明るく撮れているか暗くなっているのかわかりにくかったりします。

ファインダーを覗いて撮影すると、まわりの明るさに左右されることなく明るさを設定することができるので便利なわけです。

このZ30はそんなファインダーをとっぱらって価格を抑えているモデル、といえますね。ただ、これデメリットだけではなくて、このファインダーがないおかげでかなりコンパクトになっています。

僕も以前、フルサイズのサブ機としてZ50を持っていたのですが、やっぱりサブにするにはちょっと大きくて持ち歩かなくなってきました。

写真っていうのはどんなにいい機材を所有していても、持ち出さないと撮れないものですからね。ですので、買い替えたZ30というのは非常にコンパクトで持ち出しやすくなりました。

また、背面液晶はバリアングルモニターとなっています。こんな感じでモニターを引っ張り出すことができて、ハイアングルやローアングル、さらにはこちら側にむけて自撮りをする、ということもできます。

NIKON自体もこのカメラをVLOGカメラとして推していまして、Z50よりも動画向きといった機種になっています。実際、僕もフルサイズがある中、やっぱりバリアングルモニターが使いやすいためにYouTubeの撮影はこちらのZ30を使っています。

ただ、一方でバリアングルモニターは静止画、つまり普通の写真を撮るときにはちょっと使いにくいモニターだと個人的には思っています。

液晶画面の角度を変えるためにはこのように横に広げる格好になるんですが、これだとレンズの光軸と液晶画面の軸がずれてしまうんですよね。

このおかげで僕は個人的にはちょっと構図を作りづらいなと感じることがあります。このへんは好みではあるんですけどね。

ただ、やっぱりトータルとしてはコンパクトながらコスパにも優れている非常にいいカメラだと思います。操作性もとてもいいですし、初心者のかたにおすすめできるカメラです。

Z50

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

Z50はZ30に電子ビューファインダーがついたモデルです。

さきほどは大きくて使わなくなったといいましたが、これはあくまでサブで持ち歩いた場合です。メイン機として持ち歩くならZ30にファインダーの部分がついただけなので、コンパクトで使いやすいモデルとなっています。

ファインダーの恩恵というのはけっこう大きくてですね、さっきも言ったのですが、まわりの明るさに左右されず被写体を見ることができるのはおおきなメリットです。

日中の明るすぎる場面もそうですが、例えば夜間、ホタルとか星の撮影でまわりに人がいるような場所。こんなところで液晶を煌々とつけるのって他の人の撮影の邪魔になってしまいます。

そんな場所でも電子ビューファインダーなら周りに迷惑をかけずに構図や設定を決めることができるので便利です。

また、ファインダーを覗いて撮影すると、カメラを固定しやすくなります。手持ちで撮影する場合はファインダーでしっかり脇を締めて撮影するほうがブレが少なくなるというメリットもありますね。

あと、なんといってもカメラ使ってる感ありますね。これ大事ですね。やっぱり形から入って気分を盛り上げるのって大事でして、スマホでなくカメラでしっかり撮っているんだとテンションが上がるのは、カメラを続けていくモチベーションになります。やっぱり続かけないといい写真は撮れませんからね。

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

Z50のモニターは上下の角度を変えられるチルト式のモニターになっています。いちおう下に180°まで開くので自撮りもできるというところを推していますが、まあね、なんていうかあんまり使えそうじゃないですよね…。

これからしっかり写真を趣味としてやっていきたい、そんなかたにおすすめのカメラです。

Zfc

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

ZfcはZ50のように電子ビューファインダーがついているカメラ。

決定的に違うのはこのクラシカルなデザインですね。フィルムカメラのようなオシャレなデザインと、シャッタースピードやISO感度、露出補正がダイヤルで設定できるようになっているアナログ感あるものとなっています。

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

最近のNIKON機はこのように深いグリップがついているのでかなり操作感がいいのですが、こちらのZfcは過去のフィルム機をオマージュしているので以前の機種のようにグリップがありません。

ということで、個人的な感想ではあるんですが、けっこう使いにくいです。グリップがないので持ちにくいし、設定ダイヤルも、最近のNIKON機に慣れている僕としては直感的に設定できなかったりするものでして…。

ただですね、カメラっつうのは持って出かけないと写真が撮れないんです。これね、当たり前のようですが、やっぱりいちばん難しいことでして。スマホくらいコンパクトならいいんですが、けっこうな荷物になってしまうものを持ち出すのって億劫なんですよね。持って出かけるのがめんどい、写真を撮れない、いつまでたっても上達しない、だからヤメちゃうって悪循環になりがちなんですよね。

だからですね、持っていてテンションが上がる。というこのデザイン性の良さっていうのはやっぱり魅力なんです。

Zfcのデザインがかわいい、とかこのダイヤルを操作している感覚がアナログ感あって1枚1枚を丁寧に撮っている感じがするだとか、ファインダーを覗いて被写体を切り取る感覚だとか、そういったものってやっぱりカメラや写真を楽しむ素晴らしい体験になると思うんですよね。

なので、この雰囲気が好きだなという人はぜひ選んでいただきたいカメラです。

昔のフィルムカメラを模して作られているので、オールドレンズなんかを楽しみたいという人もいいですよね。やっぱり最新機いオールドレンズをつけるとちょっと浮いちゃうんで。

モニターもバリアングルモニターになっているので動画撮影にも適していると思います。

フルサイズ機

ここからはフルサイズ機を紹介していこうと思います。

Z5

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

フルサイズ機はけっこう高い機種が多いですし、レンズを揃えるのもけっこう予算が必要であるとさきほど話しました

ですので、上級者向けなのかなと感じる人もいるかと思います。

けどですね、撮りたいものにおいては初心者でもフルサイズにいってもいいんんじゃないかなと。

ダイナミックレンジの広さだとかISOを上げたときのノイズ耐性だなんて難しいメリットもあるんですが、なによりなにより、やっぱりフルサイズのカメラってボケやすいんですよね。

僕がそうだったんですけど、スマホで写真を撮り始めて一眼カメラに興味を持つ大きなポイントのひとつがボケなんじゃないでしょかね。

スマホで擬似的にボケが作れるようにもなってきていますが、一眼カメラならではの自然なボケというのはまだまだスマホには難しいです。

ボケた写真が撮りたいから一眼カメラを買った!んだけども、なんかいまいちボケないなと思う人も少なくないかもしれません。

単焦点レンズというズームできないレンズを使うとボケた写真は撮りやすくなったりもするんですが、それでもやっぱりAPS-Cよりフルサイズのほうがボケやすいです。

なので、ボケのきれいな写真が撮りたい人はいきなりフルサイズいっちゃってもいいんじゃないでしょうか。

NIKONのZ5はそんな初心者でも手を出しやすい価格帯のフルサイズカメラになっています。

実売価格で15万前後。最近は安価な40mmf2みたいな安めの単焦点レンズも出てきているのでセットで買っても20万を切るくらいの価格となっています。

性能的には必要最低限というところ。連写速度は4コマ、オートフォーカスもガツガツくらいつくわけでもないので動くものをガンガン撮るというカメラではありません。カメラ自体のレスポンスも若干ゆっくり目だったりもします。

それでも現実的に手が届きそうな価格帯でフルサイズが買えるというのはやっぱりありがたいものですね。

ボケだけじゃありません。やっぱりフルサイズでセンサーがでかいので、APS-C機では表現できないような明暗の階調の豊かさや夜間でもノイズの少ない写真が撮影できたりします。

Z5が最高すぎる!初めてのフルサイズにもサブ機にもオールドの母艦にも!!

Z7Ⅱ・Z6Ⅱ・Z6Ⅲ

さて、ここまでは初心者のかたでも予算的に捻出しやすいものを紹介してきましたが、ここからはちょっと高めながらも、性能もしっかりしているカメラを紹介していきます。

Zマウントで始めて発売されたのがZ7とZ6というカメラでした。このカメラはバージョンアップし今では7系が第2世代のZ7Ⅱ、6系が第三世代のZ6Ⅲまで出ています。

この2機種はわりとコンセプトがはっきりとしておりまして

  • 高画素機のZ7
  • 画素数は劣るものの連写速度に秀でるZ6

といった具合になっております。

価格的にはZ6はわりと手頃な部類だったのですが、第3世代のZ6Ⅲになってからガッツリ上がっております。その分性能もハンパないことにはなっているのですが、これまでのイメージとちょっと変わってきておりますね。

オールマイティーに撮れるZ6Ⅱ

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

Z6Ⅲがあまりにも高くなってしまったので、逆にわりといいんじゃないかと最近思っているのがZ6Ⅱです。

有効画素数約2400万と扱いやすいサイズ。高画素は高画素で細かいところまで描写してくれるのでいいんですけど、写真1枚のファイルが大きくなってしまったりというデメリットもあります。

また、画素数が少ないことで1画素あたりの光を受ける面積が大きくなるのでISO感度を上げたときのノイズ耐性も強くなっております。

連写速度も1秒に最大14コマとしっかり撮れます。本格的なフルサイズではありますが価格も抑えめなので、これからガッツリフルサイズカメラで写真を趣味に撮影したいという人にはいいんじゃないでしょうか。

オートフォーカス性能が次世代機に比べるとやはり劣ってしまうのがちょっぴり残念ですが、それでもこの価格でまだまだ使えるカメラになっているかなと思います。

逆にこの価格帯でこの性能のカメラが現在、NIKON機にないのでしばらくは6Ⅲと併売していくんじゃないでしょうかね。

高画素機ならではの魅力のZ7Ⅱ

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

Z7Ⅱの魅力はなんといっても高画素。有効画素数4500万画素ということで細部にいたるまで細やかに描写してくれます。

ということでやはり風景をメインに撮影するという方に非常におすすめですね。僕も旧モデルのZ7をいまだに現役で使っています。

Zマウントはカメラももちろんいいんですけど、なによりレンズが素晴らしいんですよね。非常にシャープに被写体を切り取ってくれるこの素晴らしいZレンズの真価を存分に発揮させることができます。

もちろん、最近はスマホで写真を見ることも多いですし、めちゃくちゃ拡大しないとその違いなんてそんなに分かんないんですが、そうやって細かいとこまで描写されているのを見て喜ぶのがカメラの楽しみのひとつだったりします。

連写も最大で1秒に10コマと、普通に撮影するには十分なくらいの連写速度。風景がメインだけどたまには動物などの動くものも撮りたいというかたも十分使えると思います。

Z7を使い始めて4年たったのだけどマジでいいカメラなので感想を書いてみる!

Zf

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

さて、ここでZ6Ⅲの話をするまえに一度Zfをはさんでおきましょう。

こちらはZfcと同じくクラシカルなデザインのカメラとなっています。これはあれですね、Zfcがよっぽど売れたんでしょうね。二匹目のドジョウがおいしかったということでフルサイズ用でもフィルムライクなカメラとして発売されました。

クラシカルでオシャレなデザイン。かわいらしい形をしてはいるんですが、中身はぜんぜんかわいくないのがこのカメラです。

同価格帯のZ6Ⅲと比べてみても見劣りしないどころか、上回る部分がたくさんあります。

カメラというのは後出しのほうが性能がよくなる傾向にはあるのですが、それでもこんなかわいらしい形をしているとは思えないくらいのハイスペックです。

JPEGでは14コマまでいけますがRAWでの連写は10コマが最大なのでそこはZ6Ⅲより劣るところですね。まあ、このデザインでバチバチ連写されてもいやですけどね。

バリアングルモニターだったり、クラシカルなデザインでグリップがなかったりと、個人的にはあんまり使い勝手がよくないなとは思うんですが、こちらもやはり高画素機Zfcと同じでこのデザインだからこそ撮影の意欲が湧く人もやっぱり多いと思います。

オールドレンズを使う場合でも、フルサイズセンサーで使えるというのは魅力だと思うので、これが欲しい人には代わりにならない機種ですね。

Z9・Z8・Z6Ⅲ

さてさて。このへんからはハイエンドモデルであったりプロ機だったりと呼ばれるようなカメラになってきます。

価格帯もかなり高めに設定されており、初心者のかたなんかはちょっとおっかなびっくり見るようなカメラになってきます。僕もカメラを始めたばかりのころは誰がこんなの買うんだと思っていましたが、そんなカメラが今手元にあるので人生って不思議なものだなと思います。

これまでは安価なモデルから紹介していましたが、ここからは一番高いZ9から紹介したいと思います。

フラッグシップモデルZ9

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

NIKONのフラッグシップモデルZ9です。現在、僕がメイン機として使っているのもこちらのモデル。

このカメラがどんなカメラかというとですね、Z7のように高画素で撮影できるのに、めちゃくちゃオートフォーカスが強くて、めちゃくちゃ連写できるというぼくがかんがえたさいきょうのカメラみたいな機種です。

Zマウントのカメラは非常に良いカメラが揃っていたんですが、オートフォーカスの弱さがウィークポイントでした。

悪くはないんですが、まあ、ゆうて良くもない。みたいな。

そんなオートフォーカス性能が抜群に改善されたのがこのZ9というわけです。ちょっと改善されたんじゃないですよ?抜群に改善されました。

僕は風景が多く動体撮影がメインじゃないので、ほんと細かいとこまでのレビューはできないんですが、それでも動体素人の僕が適当にシャッターを押してもピントをしっかり捉えてくれる。というのがこのカメラです。

僕らはですね、ついつい価格が安いものを初心者用などと言ってしまいますが、何も難しいことを考えずにわずかしかないシャッターチャンスを逃さず捉えてくれるといった意味ではZ9のようなカメラが真の意味での初心者用カメラといえるかもしれません。

なんでプロがこぞってこういったハイエンドモデルを使うかというと、撮るのが簡単になるからです。特にスポーツや報道、動物写真など、その瞬間を逃してしまえばなんの意味もないような世界において、機械側がサポートしてくれるという恩恵は非常に大きいんですね。

RAWでの撮影で最大20コマ撮れます。これが全部4500万画素。JPEGでちょっと画素数落とせば120コマ。連写というよりは動画を撮っておいていいところだけ抜き取るみたいな撮り方ができるのです。

この他にも人や撮り、バイクや飛行機など9種類の被写体検出が可能なオートフォーカスだったりプリキャプチャーであったりブラックアウトフリーとはまた異なる実際の被写体の動きをそのまま表示するリアルライブビューファインダーであったり、撮影条件にあった被写体を認識したら自動で撮影をするオートキャプチャーであったり、とまあこれだけで動画数本撮れるくらい、いろいろてんこ盛りになっている、それがNIKONのフラッグシップモデルZ9なのです。

NIKON「Z9」を徹底レビュー!フラッグシップ機の実力を検証!!

Z9と同等の性能を持ちながらも安価でコンパクトなZ8

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

続いて紹介するのがZ8。

これがどんなモデルかといいますと、Z9と同じ性能のカメラです。しかもZ9よりコンパクトでちょっと安いです。

ちょいちょいちょいちょい、NIKONさん。ちょっと待ってよと。

確かにカメラ業界、後出しのほうが性能よかったりすることがあるので、後続機であるZ8がこの性能であるのは分からないでもないですが、Z9を持っている身からしたらもうちょっと差をつけてよと思ったり思わなかったりしますわね。

とはいえ、このへんのNIKONさんの出し惜しみの無さは、僕が好きなところでもあります。

ただ、やっぱりZ9は縦グリップがあったり、その分バッテリーの持ちがよかったりもします。このへんはZ8も別売りのバッテリーパックを買えば解決できたりします。

あと、ちょっと大きい違いはZ9がCFexpressという高速に読み書きできる記録メディアのダブルスロットであるのに対して、Z8はCFexpressとSDカードのダブルスロットになっている点です。

2枚の記録メディアに同時に記録していくバックアップ撮影の場合、その書き込み速度は遅い方に合わせられてしまいます。ですので、せっかく読み書きの早いCFexpressを入れていても、バックアップ撮影する場合はその性能を十分に発揮させることができないということになります。

もちろん、バックアップ撮影をせずに単体で記録していく場合ならCFexpressの書き込み速度で撮影することはできます。

撮影スタイルでZ9にするかZ8にするかを選んでもらったらいいですね。個人的にはデカいカメラのほうがテンションが上がるのでZ9を選んでよかったとは思っています。

超高速連写機に進化したZ6Ⅲ

via:ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

最後にご紹介するのがZ6Ⅲ。

このカメラがすごいのが、やっぱりこれがまたZ9やZ8と同等に近い性能を持っているところです。あのね、NIKONさん、もうちょっと出し惜しみしません?

作例写真を撮影するのに少しだけお借りしたことがあるんですが、オートフォーカスや連写性能はもうZ9と同じフィーリングで撮影することができました。

センサーが違っていたりするので、完全に同じとはいえませんし細かく比べていったら劣る部分なんかもあるかもしれませんが、それでもこれまでのZ6シリーズと同じサイズのボディにここまでの性能を詰め込んできたのかよ、恐るべしと感じざるを得ない化け物みたいなマシンになっています。

しかし、あれこれ詰め込みすぎたせいで価格も40万オーバーと、これまでのZ6系のそれなりに買い求めやすい価格というところからはちょっとかけ離れた設定となっとります。

まあ、ここまでの性能を見ると納得ではあるので、今後しばらくはZ6Ⅱと併売していくんでしょうね。

画素数は2450万画素と扱いやすいサイズ。動体を撮影するけれでも、Z9や8のように4000万画素もいらないよっていうユーザーにしっかりと刺さるカメラになっていますね。最大9600万画素の解像度を得られるピクセルシフト撮影も搭載しているので、高画素が必要になった場合のケアもしっかりされているのは嬉しいですね。

RAWで6Kの動画を撮れたりと、液晶画面もバリアングルモニターになっていたりとかなりムービーを意識したカメラになっているので、動画を撮りたい人にもいいですね。

まとめ

今日はNIKONのミラーレスカメラをいろいろと紹介してみました。

あなたの撮影スタイルや目的に合ったカメラを選ぶのも大事ですが、実際に手にしてみたときのフィーリングなんかもかなり重要です。気になったカメラがあったらぜひ試してみてくださいね。