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初めて買ったAPS-CはNikonのD5100。こんにちはsaizouです。
今日は2025年、Nikonから発売されているミラーレス一眼カメラ、どれを選んだらいいかというお話をしていきたいと思います。
今現在、Nikonからはいろんなカメラが出ているのですが、今回はその中からAPS-CモデルであるZ50II、Z30、Zfcの3つをピックアップしてその性能を比較しながら、これを見ているあなたにとってぴったりのおすすめカメラを紹介します。
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まずは結論・とりあえずZ50IIを検討しよう!
まずは結論からです。
これからNikonのAPS-C機を選ぼうと思っているのなら、まずはZ50IIの購入を検討してみましょう、ということです。
こちら、2024年12月に発売されたばかりのカメラでして、IIとあるとおり、Z50というカメラの2世代目のモデルとなっています。これがまあ、バージョンアップして大幅に進化しました。
これまでのZ50・Z30・Zfcというのはわりとコンセプトがはっきりしていまして
- Z50=電子ビューファインダーがあり、グリップも深めで最近のデザイン
- Z30=電子ビューファインダーがなく、価格も抑えめ。デザインはZ50に近い
- Zfc=クラシカルなデザイン、電子ビューファインダーはついている
といった感じでした。
一方で中身の様々な機能はほとんど同じだったので、これらを選ぶのであれば
- 電子ビューファインダーが欲しくてグリップがついているのがほしいならZ50
- クラシカルなデザインがいいならZfc
- 電子ビューファインダーがなくてもいいならZ30
という選び方でオッケーだったんですね。
しかし、先日Z50IIが発売されたことでいっぺんに状況が変わりました。NikonさんはAPS-CのモデルであるこのZ50IIに、Nikonで一番高性能であるフラッグシップモデル、Z9に使われている画像処理エンジン「EXPEED7」を搭載してきたのです。
この画像処理エンジンというのはカメラのCPUにあたるような部分でして、カメラの画質を左右するような非常に大事な部分です。
特にこれまでNikonのミラーレスカメラで弱点とされていたオートフォーカス性能がこのEXPEED7を搭載したことで、劇的に向上しています。
オートフォーカス以外にも動画性能や各種レスポンスなども良くなっており、今回比較する3機種の中では性能的には頭2つ3つ抜けてきた感があります。
さらに特筆すべきなのが価格。正確な価格はamazonリンクを張っておくのでそちらを参照してほしいのですが、2025年1月段階でZ50IIが14万、Zfcが11万、Z30が9万切るぐらいと、まあ一番高いっちゃあ高いんですが、その性能差ほどびっくりするくらい価格が高いというわけではないのです。
ちなみに、同じオートフォーカス性能をしているZ6IIIなどは40万と倍以上になっています。
ということで、細かい性能やコンセプトはこれから見ていきますが、まずはZ50IIがかなりいいよというのを頭の片隅におきながら、それでも他のZfcやZ30が自分には必要だなと思われたら、そちらを検討していくといいかなと思っております。
APS-Cとは?
まずはAPS-Cとはなんぞやという人のために簡単に説明しておきましょう。
このZ50II、Z30、ZfcというのはセンサーがAPS-Cというサイズのカメラになります。
カメラの中にあって、光を記録する部分をセンサーと呼ぶのですが、これにはいろんなサイズの規格があるんですね。
例えば
- 中判
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
- 1インチ
といったものがあり、これらは上から順番に大きなセンサーとなっています。
このセンサー、大きいとどうなるのか?今回はざっくりと説明するんですが、センサーが大きいとたくさん光を受け取れるようになります。
カメラのイメージセンサーのサイズ比較たくさん光を受け取れると
- 階調が豊かになる
- ノイズが少なくなる
- 明暗差に強くなる
といったメリットが生まれます。簡単にいうとよりきれいな写真が撮れるようになる、ということですね。
一方で
- カメラ自体が大きくなる
- 価格が高くなる
といったデメリットもあります。
Nikonから出ているカメラのセンサーサイズは2種類
現在、Nikonから発売されている一眼カメラのセンサーサイズは2種類です。フルサイズとAPS-C。
フルサイズはプロでも使っているようなモデルもあり、階調豊かで、ノイズもよく抑えられている一方で、価格がけっこう高くなっています。それに合わせるレンズも高価なものが多い。
APS-Cはフルサイズよりは価格が抑えられ、サイズもコンパクトなものが多いです。センサーがフルサイズより小さいとはいえ、画質も充分で、一般的なスマホよりも断然きれいにとれます。
ということで、これから写真を趣味にしたい、スマホよりもきれいに撮れるカメラが欲しいといった初心者のかたにもおすすめなのがAPS-Cサイズのカメラなのです。
そんなAPS-C機が、Z50II、Z30、Zfcの3つのモデルになるんですね。ということで、ここからはこの3機種を細かく比べていきましょう。
動体性能
さて、まずは動く物を撮影するための性能、動体性能を見ていきましょう。
Z50II | Z 30 | Z fc | |
画像処理エンジン | EXPEED7 | EXPEED6 | EXPEED6 |
連続撮影速度 | 約11コマ/秒(サイレントモード時:約15コマ/秒) ・ハイスピードフレームキャプチャー+(C15):約15コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー+(C30):約30コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約11コマ/秒 |
フォーカスポイント | 209点(シングルポイントAF時)、231点(オートエリアAF時) | 209点 | 209点 |
3Dトラッキング | ◯ | ✕ | ✕ |
UHS-II対応 | ◯ | ✕ | ✕ |
冒頭でも述べたように、最新のZ50IIのみがEXPEED7を搭載。Z30とZfcは旧モデルのEXPEED6が使われています。
この画像処理エンジンが与える影響というのは非常に大きく、デジタルカメラのすべての部分が左右されるくらい重要な部分です。
動体性能はもちろん、ノイズ低減や色の補正、コントラストの調整など。そしてそれらを高速で行うことで、1秒間に何コマもの撮影にも対応するのです。
とういことで、動体性能以外にもこのEXPEED7が効いていくる部分がいくつかあるので少し覚えておいてください。
動体性能にもいろいろありますが、被写体へとピントをあわせるオートフォーカスの性能。Z50IIはEXPEED7を積んだことでこのオートフォーカス性能が他の2機種と比べ段違いに良くなっています。
ミラーレスカメラというのは一眼レフカメラと比べると、オートフォーカス性能が弱いという弱点があり、Z30やZfcも悪くはないんだけど、まあいいとは言い難いよね、と言った感じでした。
そんなミラーレス機の弱点であるオートフォーカスですが、一眼レフからミラーレスへと各メーカーが本格的に移行していくなかで、徐々によくなってきました。Nikonでいえば2021年に発売されたフラッグシップモデルであるZ9。このモデルからようやく、過去の一眼レフにひけをとらないようなしっかりとしたオートフォーカスが搭載されたんです。
NIKON「Z9」を徹底レビュー!フラッグシップ機の実力を検証!!で、そのZ9のオートフォーカス性能を向上させた一因が画像処理エンジンであるEXPEED7なんです。そう、Nikonのフラッグシップモデルであり、70万円もするようなカメラに搭載されているのと同じものがZ50IIに備え付けられているんですね。
カメラというのは新しいものが上のモデルを食っちゃう、下剋上がけっこうあるんですが、なんなら明らかに格上であろうフルサイズモデルすらも食っちゃっているともいえるくらいの下剋上が今回起きているんですね。
具体的に言うと、人物・犬・猫・鳥・飛行機・車・バイク・自転車・列車の被写体をそれぞれ認識し検出することができるようになっています。
例えば鳥を狙う場合には、瞳をきちんと認識しそこへめがけてピントをバッチリあわせてくれるんです。
これまではフォーカスポイントを被写体に合わせる、といったことが必要でした。このフォーカスポイントを鳥なんかの小さい瞳に合わせるのって至難の業なんですが、それをカメラ側に任せることができるようになっているんですね。
さらにはプリキャプチャーという、シャッターボタンを押したときから1秒間遡って記録できるタイムマシンのような機能なども搭載されています。このへん、詳しいことは以前、Z50IIのレビュー記事をアップしているのでこちらも参考にしてみてください。
Z50IIをレビュー!これを買っとけば間違いないカメラがやってきた!!他にも3Dトラッキングという一度ロックオンした被写体をずっと追ってくれるようなフォーカスモードもZ50IIから搭載されましたし、SDカードがUHS-IIに対応したことで、他のモデルより高速に読み書きできるようになりました。
連写性能に関してはメカシャッターを使った場合にはどのカメラも秒間11コマと、すべて同じになっています。11コマっていうとけっこう早いので、オートフォーカスが劣るZ30やZfcでも、連写しまくっていたら数撃ちゃ当たるでなんとかなる場合もありますね。
画質面
Z50II | Z 30 | Z fc | |
撮像素子 | 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー | 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー | 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー |
有効画素数 | 2088万画素 | 2088万画素 | 2088万画素 |
ISO感度 | ISO 100~51200 | ISO 100~51200 | ISO 100~51200 |
続いて画質面を見ていきましょう。
この表を見てもらうとわかるんですが、全部同じですねははは。
カメラの性能を左右する大事な部分、画像処理エンジン以外にもうひとつあって、それをイメージセンサーといいます。
このカメラの中に入っている緑っぽいやつがそうですね。レンズから入ってきた光はこのセンサーによって記録されます。
イメージセンサーも画質に関するいろんなものを左右します。画素数だったり、ノイズそのものの耐性だったり、解像感、階調、オートフォーカス性能なんかにも影響したりします。
そんな、いわばカメラの心臓部のようなセンサーなんですが、3機種すべて同じものを使用されています。ですので、画質面はすべて同じ、というわけです。
Z50IIは最新機種なので、このセンサーも刷新されるかとちょっと期待したのですが、画像処理エンジンのバージョンアップのみのとどまっております。とはいえ、センサーが良くなれば、その分価格も上がってしまうので、今回はコストを抑えるために見送られたのかもしれません。
ということで、動体性能をそこまで重視しない人、例えば風景撮影とか、建築物、動かないもの撮影するのであれば、価格の安いZfcやZ30でも充分ともいえるわけです。
デザイン・寸法・質量
Z50II | Z 30 | Z fc | |
電子ビューファインダー | ◯ | ✕ | ◯ |
グリップ | かなり深め | 深め | 無し |
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約127×96.8×66.5mm | 約128×73.5×59.5mm | 約134.5×93.5×43.5mm |
質量(本体のみ) | 約495g(本体のみ) | 約350g(本体のみ) | 約390g(本体のみ) |
モニター | バリアングル | バリアングル | バリアングル |
デザイン | オーソドックス | オーソドックス | クラシカル |
内蔵フラッシュ | ◯ | ✕ | ✕ |
防塵防滴 | 配慮 | 配慮 | 配慮 |
デザイン面を見ていきましょう。
まず印象的なのがZfcのデザイン。Nikonの往年の名機、FM2にインスパイアされた非常にクラシカルなデザインとなっています。
シャッタースピードやISO感度、露出補正の3つのダイヤルがついており、昔のフィルムカメラのようにこれらをひとつずつ操作して丁寧にファインダーを覗きながらシャッターを切る。
そういった、写真を撮るという体験そのものが楽しくなるようなカメラになっており、これが欲しいという人には変えの効かない唯一無二のものになっています。
Nikonではこのようなクラシカルなデザインのカメラ、ミラーレスでは他にはフルサイズのZfしかないので、APS-C機でほしいかたは迷わずこのZfcを選ぶべきといえるでしょう。
一方で他の2機種とは違いグリップがついていません。これによって人によっては持ちにくい、と感じることがあるかもしれないですね。実際、僕自身も個人的な感想としては、グリップが深めなほうがいいのでこのデザインは苦手だったりします。
また、天板のダイヤル部分も他のカメラでは現在ではもっとコンパクトにまとめられてますし、これのせいで他のカメラより少し幅が大きくなっています。
ですので、カメラに実用性を求めるという人であれば、Z50IIやZ30を選ぶようになるかと思います。ロマンと実用性。このどちらを選ぶかという。
どんなに使いやすくても、そもそも外に持ってでなければ写真は撮れませんからね。持っていてモチベーションが上がるというのはカメラを選ぶうえで非常に大切なポイントのひとつ。
そして、もう一方で操作性の良さというのもやはり大きなポイントのひとつ。ストレスなく撮影ができるだけで写真が楽しくなるはずです。
グリップ
グリップについてもうちょっと見てみましょう。Zfcにはグリップがついていないのですが、Z50IIとZ30もグリップの深さが少し違います。Z50IIのほうがやや深めにしてありますね。
僕は手が大きいのでこれくらいグリップが深いほうが持ちやすいのですが、手が小さい人はもしかしたらちょっと深すぎると感じることもあるかもしれません。
Z50IIは動体性能が高く、望遠レンズをつけることも多くなると思うのですが、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6VR Sのようなかなり大きめなレンズを装着しても、このグリップが深いおかげで安定して撮影することができます。
一方でZ30は深すぎないグリップのおかげで手の中の収まりもよく軽快に取り回すことができます。
電子ビューファインダー
電子ビューファインダー。これはZ50IIとZfcにあり、Z30はついていません。
ファインダーがないのは一概に悪いことではなく、これまた必要か不必要かで考えるといいかなと思います。
Z30はファインダーをとっぱらったおかげで非常にコンパクト。バッグの片隅にいれていても邪魔になることがありません。Z30は初心者用のVlogカメラとしてもおすすめされているんですが、ジンバルを使って撮影する場合でもコンパクトで軽量です。動画撮影の場合はファインダーよりも液晶モニターを使う場合が多いですしね。
Z50IIとZfcは電子ビューファインダー付きで、Z50IIのほうが輝度が高く若干の性能差があるんですが、ほとんど同じものといっていいでしょう。
しかし、この2機種のファインダーがもつ意味合いというのはちょっと違うのかなと思います。
Z50IIはオートフォーカスが強く動体の撮影の機会も多くなりますが、やはり鳥や動物などを撮影する場合はファインダーを見て撮影することで撮影時のフォームが安定します。Z30のように液晶モニターだけしかないと手ブレしやすいフォームになってしまいますからね。
一方で、Zfcというのは、ファインダーを見て撮影するという様式美があります。ファインダーを覗き込むことで被写体と繋がるような、そんな感覚を得られるわけですね。
サイズ・重さ
サイズ感ですが、Z30がもっともコンパクトでZfcもほんのちょっと大きいくらい。Z50IIは他の2機種に比べるとちょっと重量がありますが、それでも充分に小さいですね。動体がZ9並に撮れると考えるとかなり小さくまとまっているといえるでしょう。
ただ、カメラにおいて軽い小さいは正義。さっきも言ったんですが、外に持ってでなければ写真は撮れませんし、その心理的な負担を下げてくれるのがこの小ささです。ほんのちょっとしかサイズは変わりませんが個人的にもZ30のほうがやっぱり気軽に持ち出せるなという気になります。
その他、液晶モニターは全機種バリアングルモニター。これは動画撮影を意識されてつけられたものですね。
内蔵フラッシュはZ50IIのみついています。内蔵フラッシュは、まああったら便利ではあるんですが、けっこう使うの難しいので、これがあるかないかはそこまで気にしなくていいかと思います。どの機種も別売りのストロボをつけることもできますしね。
防塵防滴も、全機種が防塵防滴に配慮した設計になっていますという、奥歯に物が挟まったような表現となっています。
とはいえ、Nikonのいいところの一つとして堅牢性があるのでちょっとくらいの雨風などでは大丈夫な性能になっているとは思います。
動画性能
Z50II | Z 30 | Z fc | |
4K | 最大60p | 最大30p | 最大30p |
最長記録時間 | 125分 | 125分 | 29分59秒 |
映像圧縮方式 | H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit) | H.264/MPEG-4 AVC | H.264/MPEG-4 AVC |
N-log | ◯ | ✕ | ✕ |
HLG | ◯ | ✕ | ✕ |
商品レビューモード | ◯ | ✕ | ✕ |
最後に動画性能を比較したいと思います。最近のNikonさんはこの動画の部分に非常に力を入れておりまして、静止画だけでなくムービーもしっかり撮れるカメラというのを目指していることがよくわかります。
んで、ここでもやはり最新のカメラであるZ50IIはEXPEED7によって動画性能も著しく向上しています。
各カメラ4Kで撮影できるんですが、Z50IIは最大で60fpsの撮影が可能になりました。これは1秒間に60コマで動画を構成できるということであり、より滑らかなものになります。
さらに映像圧縮方式も、これまでのH.264に加え、H.265が追加され10bitで撮影できるようになりました。このおかげで情報量の多いデータが扱えるように。
撮影後の色調補正がより柔軟に行えるN-logだったり、明るい部分から暗い部分まで再現するHDRに対応したHLGの撮影にも対応しています。これらも、H.265でたくさんのデータをコンパクトに圧縮することで可能になるものです。
ちょっと難しい言葉がならぶので、簡単に言うとかなり本格的な動画撮影ができるようになっとるよ、ということです。
さらには、YouTubeなどで商品を紹介するためにカメラの前に差し出したときに顔から商品へとスムーズにピントが移る商品レビューモードなども搭載。
Z30はそこまでの機能はないのですが、動画初心者であれば充分なほどの動画性能を持っています。
また、Zfcでは最長記録時間が29分59秒だったのに対して、Z50II、Z30では125分まで撮影が可能。
ということで、動画性能的にはZ50II>Z30≧Zfcという具合になっています。
どのカメラがおすすめか?
ということで、各カメラのデザインや性能を細かく比較してきましたが、じゃあ実際のこれを見ているあなたにとってどのカメラがおすすめか?というのを解説していきます。
まずはZ50IIを考えてみる
冒頭でもお伝えしましたが、まずはZ50IIの購入を検討してみましょう。
カメラというのは新しければ新しいほど性能がいいので、発売されたばかりのこのカメラはぶっちぎりで高性能。なんならフルサイズ機にも勝るような素晴らしいカメラになっています。
オートフォーカスがいいとはいっても、自分は動物とか撮らないし…という人もいるかもしれませんが、そう思っていてもやっぱりその機能が備わっているのと備わってないとではやまったく違います。風景しか撮らないんだ、という人もなにかのタイミングで動体撮影の機会があったりするもの。
そして、シャッターチャンスというのはその瞬間にしかありません、せっかくその場にいられたのに機材のせいで撮れなかったというのはちょっともったいなさすぎますんでね。
また、操作性もZ30とかとも比べても非常によくなっています。電源のオンオフから、撮影後の再生時間など、あらゆるレスポンスがよく、気持ちよく撮影することができる。これも、なかなかスペックにでないけれども重要なポイントです。
この3機種の中で唯一のネックが価格。とはいえ、レンズキットで15万くらいで買えるというのは、この機能からするとコスパがいいなんてもんじゃないくらいいいです。Z30と比べるとたしかに5万くらい違うのですが、性能を考えると5万以上の差があってもいいんかないかと思っています。これまでNikonのカメラを買ってきた感覚でいうと正直20万くらいでもまあしゃあないかというくらいの性能です。
ということで、どんな被写体を撮影するにしろ、動画にしろ静止画にしろ、今Nikonのカメラで最もコスパがいいカメラがZ50IIだと思うので、これからカメラを買うならまずはこれをおすすめしたいと思います。
Zfc
とはいえ、再三言いますが、写真というのはカメラを持ち出さなければ撮れません。
ですので、Zfc。このZfcのデザインやコンセプトが刺さったあなた。そんなあなたはもうこれ以外考えられません。
持っていてテンションが上がるとか使っていて楽しいとか、撮影へのモチベーションが上がる道具というのは本当にいい道具ですからね。
動体性能はZ50IIに劣りますが、静止画を撮影するのならセンサーが同じなので、同じ絵が出てきますしね。
また、Zfcだけに限らないのですが、Zマウントというのは構造上、マウントアダプター経由でかなり多くのレンズが装着できます。ですので、このクラシカルなデザインのカメラにオールドレンズをつけて遊ぶというのもかなりおすすめです。
Z30
Z30はじゃあ、価格が一番安いから、という消去法的な考え方をしているというそこのあなた。いえいえ、Z30はこの2つのカメラにはないメリットがあります。それがコンパクトさ。
シャッターチャンスなんて日々いろんな場所にあるんですが、なぜ僕らがそれを撮れないか?それはカメラを持ってないからです。スマホがあるじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、いやいや、やはりセンサーのデカい一眼カメラで撮影した写真は階調がぜんぜん違います。
けれど、日々デカいカメラを持ち歩くのは大変。Z30のコンパクトさというのはいつも手元においておけて、取りこぼしてしまいそうなシャッターチャンスを写し止めてくれるというのが魅力なんです。
僕もZ30に買い足す形でZ50IIを購入し、最初は売ろうと思っていたのですがやはりこのコンパクトさは代えがたく、しばらく併用していこうと思っています。
んで、まあ、やっぱりあれですね。価格安いのいいですね。なんだかんだね。
実際ね、スマホで撮ってて楽しくなった人が、カメラでも写真を撮ってみたいとなったとき、ざっくり考える予算って10万くらいだと思うんですよ。
ぶっちゃけ、スマホの性能がめちゃくちゃよくなって、とはいえ、そんなスマホでも10万余裕で買えるような昨今、10万くらいのカメラではスマホと段違いな性能を載せるのってけっこう大変なんですね。そんな僕らのわがままな願いを叶えてくれるのがこのZ30ともいえるわけです。
すばしっこく動き回るような鳥とか野生動物でなければ、それなりにオートフォーカスは効きますし、画質自体はどれも同じ。Z30が選択肢にあがるのも充分あっていいと思います。
まとめ
では最後におさらいしてみましょう。
Z50IIが他の機種よりも圧倒的に動体性能に優れている。AFはZ9譲りでしっかり被写体認識する
Z30とZfcは同等の性能
すべて同じセンサーなので、出てくる絵もすべて同じ
Z50II・・グリップ深め、EVFあり
Zfc・・クラシカル、EVFあり、グリップなし
Z30・・グリップ深め、EVFなし
Z50IIは4K 60pやH.265があり、高性能
Z30とZfcはほぼ同じだが、最長記録時間がZfcが短め
そして、これからカメラを買おうと思っているのなら、まずはZ50IIを検討してみる。クラシカルなデザインがよければZfc、コンパクトさや安さを求めるならZ30だけど、Z50IIよりも価格差以上に性能差があることはしっかりと理解しておく、といった感じですね。
なんとなく、各カメラの違いやあなたにとってのおすすめがおわかりいただけたでしょうか。
ぜひ、あなたにぴったりのカメラを選んでください。