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- 予算:5万円前後
- 撮りたいもの:天の川、星空
- 大きさ重さ:軽いほうがいいですがあまり重視しません
- 機材:kissX7、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM、EF-S55-250mm F4-5.6 IS II、150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
こんにちは。いつもブログを拝見しております。 今回はAPS-C機で天の川や星空を撮るためのレンズの相談です。
kissX7を購入して10か月ほどになり新しく天の川や星などを撮るために超広角レンズの購入を考えています。現在使用しているEF-S18-55mmでも星を撮ることができますが、APS-Cということもあり画角が狭く天の川を撮ることが難しいです。
そこでAPS-C機でも天の川を撮れるようなおすすめのレンズを教えていただきたいと思い質問しました。
現在検討中のレンズは
- EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
- SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM
- TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD (Model B023)
- SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] (Model B001)
の4つです。それぞれの考えは
・EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM :画角が広く純正ということもあり安心して使えそう。しかしほかの候補のレンズより暗く、普段使うにはもう少し画角が欲しい。
・10-20mm F3.5 EX DC HSM :F3.5通しのレンズで価格もそれなりに手頃。ほかのレンズに比べてやや重いのとフィルター径が大きい。
・10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD (Model B023): タムロンの最新機種で手振れ補正がついており前モデルより普段撮るときにも便利。簡易防滴や防汚コートも採用されていてメンテナンスも行いやすい。また画角が10-24mmとほかのレンズよりも広い。
・SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] (Model B001): B023の前のモデルということもあり価格が下がってきており入手しやすい。ただ隅にいくと星が流れて写るというレビューが多いのが難点。
この4つのレンズの中で特にSIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM、TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD (Model B023)のどちらにするか迷っています。
B023は最新機種ということもあり、新しいレンズのほうが描写が優れていると思いますがSIGMAの通しF3.5も魅力的だと考えています。
この中でおすすめのレンズ、もしくは別のおすすめのレンズがありましたら教えていただきたいです。よろしくお願いします。
おがっちさんこんにちは!天の川撮影にはやっぱり広角レンズが欲しくなりますよねー!
サードも含めていろんなレンズが出てるので迷っちゃいますね。
APS-C機にどんなレンズが必要か?
[blogcard url=”https://logcamera.com/seikei-lenz/″]星景を撮影する時にどんなレンズが必要か、という記事を先日かいたのでまずはこちらをご覧になってみてください。
これを踏まえた上でAPS-C機にどんなレンズが必要なのか考えてみましょう。
フルサイズ機に比べて高感度性能に劣るので明るいレンズが欲しい
APS-C機の高感度性能、最近はかなりよくなってきましたが、それでもやはりフルサイズ機とくらべると若干劣ってしまいます。
適正な明るさで撮影するにはf値・シャッタースピード・ISO感度を調整してやるのですが、天の川の撮影となるとシャッタースピードは長くても30秒くらいが限界で、それ以上になると星の日周運動で星像がブレてしまいます。
となると、ISO感度とf値での調整になってきます。APS-C機ではこのISO感度をあげると、フルサイズに比べてノイズが目立ちやすくなってきます。そうなると、もうあとはf値だのみになってくるので、できるかぎり明るいレンズを選択するのが望ましいわけです。
天の川を撮影するのに必要な画角
天の川の全景をいれようと思うと、35mm換算で14〜16mmくらいのレンズがほしいのですが、これAPS-C機に換算すると10mm〜11mmくらい。今回候補にあげていただいたレンズがそのあたりのレンズになりすね。
これらのレンズのf値を見た時、一番明るくてf3.5、暗いものでf4.5くらいになっています。
僕が天の川の撮影するときにひとつの基準にしているのが、f2.8・ISO2500・SS20秒です。これを画角に合わせて微調整するのですが、f3.5スタートとなるとISOを4000、もしくはSSを30秒にする必要があります。
天の川の撮影に正解はありませんし、どこを落とし所にするかが難しいところです。ISOを上げた状態のノイズが許容できるか、シャッタースピードを上げた状態の星の流れが共用できるか。ちょうど18-55mmもお持ちのようなので、今一度、テストしてみてください。
実際に候補に上がっているレンズを見てみる
では、実際におがっちさんが候補にあげられているレンズを見てみましょう。
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
[amazonjs asin=”B00KAQX66Y” locale=”JP” title=”Canon 超広角ズームレンズ EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM APS-C対応 EF-S10-18ISSTM”]収差など、かなり抑えられており、4本のレンズのなかではかなり優秀そうです。とはいえ、開放f値が4.5と暗く、さらに18mmの望遠端では5.6と、正直天の川の撮影するのにはかなり難しいのではないかなというのが正直な感想です。広角端も18mmしかないので、使い所が限られてくるのも悩ましいです。
もしも、赤道儀との併用をお考えなら、シャッタースピードを伸ばせるので、少しは使えるかもしれません。
10-20mm F3.5 EX DC HSM
[amazonjs asin=”B002D2VS9U” locale=”JP” title=”SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545″]f3.5通しなので、比較的明るく撮影することができます。ただ、広角端で盛大にコマ収差がでるっぽいので、注意が必要ですね。このへんは開放明るいレンズの宿命といえば宿命なので、どこを落とし所にするかですね。
懸念されている通り、やや大きく、重いレンズなのでしっかりした三脚もいりそうです。
SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF]
B023のほうの作例が見つからなかったので、旧機種を見てみます。こちらは10mmでは開放でf3ですが、24mmではf4.5なので、シグマに比べるとちょっと暗そうですね。
周辺にも、広角にいくにしたがってコマ収差がよくみられそうです。
saizouのおすすめ
ここでは候補にあがっていませんでしたが、プラス2本ほど紹介させてください。
Tokina(トキナー) AT-X 11-20 PRO DX NAF
[amazonjs asin=”B00SXU9RXU” locale=”JP” title=”Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 11-20 F2.8 PRO DX 11-20mm F2.8 Canon用 フード付属 APS-C対応 634394″]TokinaからAPS-C用の広角レンズでf2.8のものが販売されています。11mmと広角端は候補のレンズより1mm狭いですが、換算で16〜17mmくらいとそれなりに扱いやすい画角です。
APS-Cだと、ISOをガンガンにあげる、というのはけっこう抵抗あるので、やっぱり明るいレンズというのは正義です。星の撮影に使われているかたもけっこう多いようです。
欠点としては11−20mmとズーム倍率が少ないこと、ゴーストが盛大に出るので前景に街灯などがあるとけっこうシンドいこと。このへんは、星以外の被写体にどこまで使われるかでまた違ってきますが、星撮るのにはかなりいいと思います。
Samyang(サムヤン) 14 mm f/2.8 ED AS IF UMC
[amazonjs asin=”B00KXMEZS8″ locale=”JP” title=”SAMYANG サムヤン 14mm F2.8 ED AS IF UMC Canon EOS用 Black”]samyangの単焦点レンズ。14mmなので換算21mmくらいと、天の川全体を狙うにはちょっとせまいかもしれませんが、構図は作りやすい画角です。
単焦点なので、非常に解像感もありますし、コマ収差もかなり抑えられています。こちらもf2.8なので非常に明るく撮影できますね。
歪曲収差はけっこう出るようなので、建築物などは苦手なようです。
どれにする?
個人的な意見にはなりますが、星を撮影するのなら、最低でもf3.5のものが欲しいのかなーとは思います。10mmの広角端だけでなく、もう少し狭い画角も星撮りには使うので、やはり通しで明るいものがいいかもしれませんね。
星をメインにされるのならTokinaのAT-X 11-20 PRO DX NAFはかなりいいと思います。僕がAPS-C機を使って星撮影するならこれを選びますね。
単焦点でバキバキに撮りたいならsamyangの14mmもいいかもしれません。星以外にも使いたいのならシグマがいいと思います。
追記:こちらもおすすめ
星を撮影するレンズ選びにおすすめの本が発売されました。こちらも参考にしてみてください。
[blogcard url=”https://logcamera.com/hoshizorajissha/″]補足コメント
くししさんより
tokinaの11-20をD5300、D750で使ってますがいいレンズですよ。
開放で周辺は多少流れますしフレアは出るんですが、マニュアルフォーカスの稼動限界の位置に無限遠がくるので、慣れないうちのピントあわせは楽です。
昼、夜を通じて青系の発色がいいのも特徴なのでそれらも楽しむのはありだと思います。
自分はこれ買ってから広角撮影にドハマリしました。笑
まとめ
いかがだったでしょうか。星の撮影はめっちゃ楽しいので、いいレンズと出会えるといいですね。まずはお持ちの18mmのf3.5でテストしてみて、どのくらいの明るさのレンズが必要か検討してみてください。
実際に使ってみての感想ではないので、もしお使いのかたがいらっしゃれば、補足コメントいただけるとうれしいです。
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