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白飛びとは?写真が明るくなりすぎるときの原因と対処方!

白飛びした写真

写真の適正露出を越え、明るくなりすぎてしまい絵が白くなっている状態を白飛びと呼びます。

今回は白飛びとはどのような状態のことをいうのうか?そして、白飛びを防ぐための対処方について書いてみます。

白飛びとは

石鎚山 白飛び

写真はちょうどいい明るさ(適正露出)で撮影したいのですが、明るくなりすぎると明るい部分が白く飛んでしまうことがあります。

本来であれば同じ白でも暗い白から明るい白までグラデーション(階調)があるものなのですが、入ってくる光が多すぎて露出オーバーになってしまうとその部分が全部『真っ白』の状態になります。

階調がなくなりデータが白しかなくなってしまう状態を『白飛び』と呼びます。

白飛び

ちょっといいカメラであれば、RAWという形式のファイルで撮影することができます。

このRAWファイルは、よく使うJPEGよりもたくさんのデータを記録することができるので一見白く飛んでいるように見える写真でも実はまだデータが残っている場合があります。

ちょっと長いですがRAWについて詳しく知りたい人はこちら↓も参考にしてみてください

完全に白飛びしてしまうとRAWでも復旧できない

RAWファイルにデータが残っていれば、一見白く飛んでいる場合でもなんとかなったりするのですが、あまりにも露光量が多すぎて露出オーバーするとデータすら残らない完全な白飛びになってしまいます。

ちょっと言葉だとわかりにくいので動画を撮ってみたのでご覧になってみてください。

白く飛んでいるように見える写真でもデータが残っていればRAW現像で露出を下げてやることで階調を取り戻すことができます。

白飛びした写真は現像しても白いまま YouTube

動画では白く飛んでしまっていた空の朝焼けの部分の階調を取り戻すことができました。

白飛びした写真は現像しても白いまま YouTube

一方、露出オーバーして完全に白飛びしてしまった写真はRAW現像で露出を下げても、そこに『真っ白』なデータしか残ってないので白にしかなりません

こうなっては後でどうにもならないので撮影の時点で白飛びしないうよう適正露出で撮影するのが大切なわけです。

とはいえ、白飛びも一つの表現

橋津海岸 鳥居

ただ、なんでもかんでも白飛びが悪いというわけではありません

例えばこの写真では曇りの日にモノトーンな雰囲気を出したかったのであえて白く飛ばしています。そうすることで静寂感が感じられますし、背景に情報がないぶん鳥居がぐっと存在感を増します。

SuperTakumar 55mmf1.8 フレア

明るい場合に白飛びするのですが、それはそのまま眩しさや明るさを表現することができます。

この写真でも太陽の部分が白飛びしていますが、フレアも入っていることで眩しい雰囲気の写真になっています。

ミツマタ 小川

このミツマタの写真も右上の部分が白飛びしていますが、これも森の中に日が差し込んでくる清々しさを表現したかったのであえて白飛びさせました。

なんでもかんでも白飛びが悪い、というわけではなく表現として意図的にやることも写真の大事な要素のひとつです。

明るくするのは後でもできたりするのでデータは白飛びしないようにしておくと後処理がしやすい

RAWで明るさを調整する

明るさは後のRAW現像調整できます。

RAW現像で明るさを調製

このように露光量を上げることで簡単に白飛びさせることができます。

白飛びしてしまった写真を後で補正しようと思ってもできませんが、後処理で白飛びさせることはできるのでまずは撮影するタイミングでは適正露出で撮っておくといいと思います。

白飛びしてしまうときの対処法

白カスカ島黒カスカ島

それではここからは実際に白飛びしてしまう場合、どうやって対処したらいいか見ていきましょう。

白飛びしているかどうかはヒストグラムを見て確認する

ヒストグラム めっちゃ明るい

カメラにはヒストグラムを表示できる機能があります。ヒストグラムについては詳しくこちらに書いているので参考にしてみてください。

このヒストグラムが右側にはりついてしまっているような状態が『白飛び』です。このヒストグラムが右側にはりつかないよう写真の明るさを調節しましょう。

カメラのハイライト表示も白飛びの確認に便利

カメラ ハイライト表示

カメラの中にはハイライト表示ができるものがあります。これをONにしておくと白飛びしている部分に色をつけて表示してくれるのでこちらも参照してみましょう。

露出補正をマイナスにする

露出補正

一番かんたんなのは露出補正をマイナスにしてやることです。各オートモードでいい感じに露出を補正してくれるので思ったとおりの露出にすることができます。

カメラはきちんとうまく明るく写るよう、オートで絞りやSS、ISOなどをコントロールしてくれるのですがそれが自分の思ったとおりの明るさになっているとはかぎりません。

露出補正を使うことで、カメラをコントロールしてあげるのです。

ISOは低く

D5500 ISO

ISO感度を上げると光を増幅してしまいます。なので、光が強い場合はなるべく低くしておくといいでしょう。ISO100やカメラによってはもっと低感度のISOにすることができます。

マニュアルモードを使う

Mモードに設定

マニュアルモードは絞りシャッタースピードを自分で設定するモードです。

ちょっと難しいですが、その分細かく明るさをコントロールすることができます。

それぞれ

  • 絞りを絞る
  • シャッタースピードを早くする

ことで光の量を少なくできるので、白飛びを防ぐことができます。

NDフィルターを使う

K&F NDフィルター

日中、光の強い時間帯でも絞りを開けてボケた写真が撮りたいとか、シャッタースピードを長くして水が流れている雰囲気を出したいという場合があります。

そういうときはカメラ側ではどうにもならないことがあるので「NDフィルター」という光を吸収してくれる黒いフィルターを使うと白飛びを抑えることができます。

光を減光させる量によってさまざまなフィルターがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

白飛びしてしまうと、せっかくのすばらしい写真も後で補正できなくなってしまいます。

撮影時に注意して、自分の意図した光をコントロールできるようにしましょう。