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オートブラケット撮影とは?設定の方法や撮影の仕方

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オートブラケット撮影とは

オートブラケットとは一定の値ごとに段階的に設定を変えて撮影することをいいます。

一般的には露出を変えて異なる明るさのものを撮影しておくことをいいますが、カメラによってはホワイトバランスやフラッシュの発光量を変えることもできます。

今日はそんなオートブラケット撮影について解説してみます。

オートブラケット撮影

Lightroom Catalog 2 2 v10 v11 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic ライブラリ

オートブラケット撮影とは露出を段階的に変えて複数枚撮影することをいいます。

この写真のように「暗め」「普通」「明るめ」の写真を何枚かとっておくのです。

なぜこのように違う明るさのものを撮るのでしょうか?

露出とは

露出とはカメラのセンサーに光をあてることをいいます。

露出を変える、ということは光をあてる量を変えることをいいます。たくさんあてれば写真は明るく、少なくすれば暗くなります。

露出補正とは?使いこなして明るさを操ろう!!

違う明るさのものを撮っておくことで失敗を防ぐため

Lightroom Catalog 2 2 v10 v11 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic 現像

カメラのモニターだと明るく見えていたものでも、家に帰ってパソコンに取り込んでみると暗すぎたなんてことはよくある話です。逆に明るすぎたなんてことも。

本当ではあれば現地ではしっかりヒストグラムを確認して撮影しておきたいのですが、ついついモニターに騙されてしまいます。

カメラのヒストグラムのてっとり早い見方と使いこなす方法!

多少明るかったり、暗かったりするぶんにはRAWで撮っておけばあとでそれなりに補正はできるのですが、白飛びしたり黒つぶれしていたりすると後処理でもどうにもならないことがあります。

こういったことにならないように、ブラケット撮影でおなじ構図を複数枚撮影しておき露出ミスがないようにしておくことができます。

HDR合成の素材として

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写真を合成するテクニックのひとつにHDR(ハイダイナミックレンジ)合成というものがあります。

これはことなる明るさの複数の写真を撮影しておき、あとでパソコンで合成する方法です。ダイナミックレンジというのは「暗いところから明るいところまでが映る範囲」のことをいいますがカメラはこのダイナミックレンジが狭く、目で見たままのような明るさで写らなかったりします。

合成することで暗いところから明るいところまで表現するのがHDR合成なのです。

このHDR合成になる、ことなる明るさの複数枚の写真を撮影するために使うのがブラケット撮影です。

カメラのダイナミックレンジとは?

ブラケット撮影のやり方

では実際にどのようにしてブラケット撮影をするのか、やり方について説明していきます。といって、そんなに難しいことやらないので気楽に読んでください。

僕はNikonのカメラを使っているので、Nikonで説明します。他のメーカーを使っている人は、それなりのカメラならだいたいついていると思うので自分の使っているカメラの説明書を見るかNikonに買い替えてください。

ちなみに今回はZ9を使っています。

静止画メニューから設定する方法

IMG 0285

メニュー画面のカメラのマークが「静止画メニュー」です。そこからオートブラケティングを選択。

IMG 0286

オートブラケティングのセットは「AE」を選択。AEとはオートマチック・エクスポージャー(Automatic Exposure)の略で露出をカメラが自動的に制御する自動露出のことです。

これを選ぶことで、カメラが自動的に露出を変えながら段階的に撮影してくれます。

ちなみに…

ちなみにオートブラケティングからこのようにいろいろなブラケティングを選ぶことができます。

  • AE・フラッシュブラケティング・・露出値とフラッシュの発光量を変えながら撮影
  • AEブラケティング・・露出値を変えながら撮影
  • フラッシュブラケティング・・フラッシュの発光量を変えながら撮影
  • WBブラケティング・・ホワイトバランスの色温度を変えながら撮影
  • ADL・・アクティブD-ライティングの効果の度合いを変えながら撮影

あまり使う機会が多くないものもあるので、こんなのもあるんだなというぐらいに覚えておきましょう。

コマ数・補正ステップを選ぶ

コマ数は何コマ撮影するか。3コマ〜9コマまで選ぶことができます。HDR合成などたくさんのコマ数があったほうがなめらかに繋がりますが、その分撮影枚数が多くなってしまいます。

補正ステップは基準となるものから、露出値(EV値)をいくら変えるかという設定。0.3〜3.0まで選べます。1.0が1段ですね。段や露出値についてはこちらを参考にしてください。

写真の「段」をなるべくわかりやすく解説してみる。

ちょっと難しいので「数値が大きくなればなるほど明るさがたくさん変わる」ぐらいに思っておきましょう。

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コマ数を7、補正ステップを1.0にして撮影するとこんな感じになります。1EVずつ明るさを変えて撮影することができました。

BKTボタンから設定

カメラによってはBKT(ブラケティング)ボタンがついているものもあります。

スクリーンショット 2022 09 21 19 09

これを押してやると

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画面内に先ほどと同じような感じで、上段がステップ幅、下段がコマ数を選べる画面が出てきますので設定してやります。

あとは連写するだけ!

Lightroom Catalog 2 2 v10 v11 lrcat Adobe Photoshop Lightroom Classic ライブラリ

あとは連写するだけで異なる露出の写真を複数枚撮影することができます。

HDR合成の素材などにしたい場合はできるだけ被写体が動かないほうがいいのでできるだけ早い連写にしておくといいでしょう。

撮影モードはAかMがおすすめ

Aモード

異なる露出値で撮るということは、絞り・シャッタースピード・ISOを自動的に変えながら撮影するということです。

おすすめはシャッタースピードで露出値を変更してくれるAモードかMモード。ですが、シャッタースピードが変わるので被写体ブレには注意しましょう。

被写体がブレる場合はISOもオートにしておくとシャッタースピードが稼げていいのですが、今後はノイズものってきてしまいます。このへんはやりながら覚えていくしかないのですが慣れないうちはAモードでISOオートにしておくといいかもしれません。

P・A・S・Mとは?カメラの撮影モードを覚えて使いこなそう!

まとめ

ブラケット撮影をしておくと露出での失敗が少なくなりますし、HDR合成の素材にもなり非常に便利です。一方、撮影枚数がどうしても増えてしまうので写真のセレクトの手間がかかったり容量を圧迫してしまうというデメリットもあります。

自分の性格にあった撮影をしてみましょう。