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いよいよ、全世界が待望したNikonの最新高画素フルサイズ機「D850」が発売されました。
約3年ぶりとなるD800系の新しいモデルはさらなる高画素化や7コマ/秒という、高画素機とは思えないような高速連写を実現させた素晴らしいカメラとなりました。
僕は現在、NikonのD750を愛用しているのですが、D850のりかえてはたして幸せになれるのか、ここ数日ずっとモヤモヤしているのでいろいろ比べてみたいと思います。
これは、僕がD850に買い換えるかどうかという、至極個人的な記事なのです。これを書いて誰が得をするのか?僕です。
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比べるポイント
さてさて。比べてみるといっても、そらD850のほうが上位機種であり最新なので、D750と単純にスペックだけで比較したところでかなうわけがないのです。
今回のポイントは「僕が買って幸せになれるか?」です。なので、僕がどういうものをよく撮るのか考えてみます。
- メインは風景
- 動き物は年に4〜5回
- 登山する
- ポトレもやってみたいけどするなら手持ちのα7Ⅱにオールドレンズつけるかな
- 三脚大好き
- 動画は撮らないので、まあどうでもいいかな
こんな感じですかね。
基本、必要であるのなら頑張って買うんですが、それでもD850は40万いかないくらいの、わりと優しくなお値段。さらに、ボディ単体ならそれですむんですが、周辺のアクセサリ類(RRSのプレートとか、レリーズとか)や現在のPCのスペックなどを考慮しても、追い銭でわりとけっこうなお金が飛んでいきそうな気がします。
今D750が手持ちにないのなら、間違いなく購入するんですが、ある程度D750用に環境を整えてきた上で、さらに投資して、それが見合うのかそうでないのか考えてみましょう。
けっこう細かく比べていこうと思うので知らない単語とかはこちらも参考にしてみてください。
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メインのセンサー周りから比べてみる
D850
D750
via:D850 – 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
さて、まずはセンサーを比べてみましょう。
D850 | D750 | |
有効画素数 | 4575万画素 | 2432万画素 |
ローパスフィルター | なし | あり |
画像処理エンジン | EXPEED5 | EXPEED4 |
ISO感度 | 64~25600 | 100~12800 |
画素数
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
一番目を引くのはやはりその画素数の違いですね。旧機種であるD810のときでも3600万画素という、高画素ブームの火付け役でしたが、今回はさらに多い4500万。
とはいえ、高画素だからといって画質がいいかというとこれはまた別問題でして。
画素数がデカイとめちゃくちゃアップにできたり、すごく大きくプリントできたりというメリットはあるんですが、そうでないのならD750の2400万画素というのは、ファイルのサイズも大きすぎず取り回しのしやすいサイズとも言えます。
ただ、これから8Kであったりとか、でっかいプリントでの作品の展示をしたりする機会がないともいえません。もしかしたら、ねえ、僕だってなんかすてきなところで展示したりするかもしれないじゃないですか。
実際、以前東京カメラ部のほうで展示させてもらったことがあったんですが、やっぱりデカいサイズの写真は正義だなとも思いました。
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ただ、画素数が多いということは、1画素が受け取る光の量が少なくなる、というデメリットもあります。これに関しては今回、D850は裏面照射型CMOSセンサーを採用して、光を効率的に受け取れるようになってるみたいですね。
ローパスフィルター
ローパスフィルターはD850がなし、D750はあり。
ローパスフィルターにはメリット・デメリットがあります。フィルターがあると偽色やモアレの発生を低減するという効果があるんですが、一方フィルターがあることによって解像力が低下するという欠点があります。
ローパスフィルターのせいなのか、はたまたレンズが悪いのか、D750だとたまに細かい木々を塗り絵のようにべちゃっとつぶすような描写をすることがあります。
ローパスフィルターレス機を使ってみたことがないのですが、解像感は高いにこしたことはありませんからね。
また、画素数が上がると(画素ピッチが狭くなると)、偽色やモアレが発生しにくくなるということもあり、最近の高画素機ではローパスフィルターレス機がはやりですね。このあたりはかなり食指が動く部分です。
画像処理エンジン
画像処理エンジンはD850はEXPEED5を搭載しました。とはいえ、僕は基本的にRAWで撮影するので、画像処理エンジンの進化の恩恵をあんまり受けないのではないかと、最近ぼんやり思っています。
もちろん、処理速度などは向上しているのでしょうけど、出てくる絵はそんなに変わらんのではないのかなというイメージ。ホワイトバランスや色も自分で好きに変えますし。ノイズも自分で除去しますし。おすし。
ISO感度
これも実際のRAWファイルを触ってみたいところではあるのですが、今回D850は高感度25600までフォローしています。
ただ、これは思うにEXPEED5のノイズリダクションがけっこう上手にノイズを処理できるようになったんじゃないの?とおもうわけです。
実際、D750も12800までフォローしていますし、JPEGで撮るとそれはもうトゥルットゥルになるんですけど、RAWファイルで触ってみるとやっぱりISO800くらいからノイズがのってますからね。
裏面照射型のセンサーがどれくらい入射光の効率化に成功しているのかわかんないんですが、1画素あたりの画素ピッチを考えると、どっこいどっこいじゃねえのかなとも思ったりするわけです。
ということで、あんまり過信しないですし、まあ基本的に僕、三脚使うからいいのかな。あ、でも赤道儀使うとき高感度強いと撮影時間短縮できるのか。
この辺は実際の作例が出てくるのが楽しみですね。
ダイナミックレンジ
via:Photographic Dynamic Range versus ISO Setting
Photons to Photosにダイナミックレンジのグラフが登録されています。
僕は、わりと明暗差の少ない感じの写真が好きなので、明暗差につよい、いわゆるダイナミックレンジが広いものだと、かなりありがたいんですね。
ISO感度ごとのダイナミックレンジがのっているんですが、これ見るとD750が案外よさげですね。
これももう少しいろんな作例見てみたいんですが、それでも画素ピッチの広さを考えるとねえ、やっぱりねえ。という気もしますね。旧機種のD810より画素数上げてるのに、D850のほうが若干よさそうなのはやっぱり裏面照射型のCMOSが効いてるんでしょうか。
ただ、ねえー、ダイナミックレンジ広い方がいいなー。
僕、現像するとき、ただでさえ全部HDR合成してからレタッチしてますからねえ。ダイナミックレンジの狭さは、Photoshopでもなんとかなるとはいえ、やっぱりめんどくさいですよねえ。しょっぱなから強いデータがあるといいですよねえ。
シャッター周り
via:D850 – 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
シャッター周りも見てみましょう。高画素機とは思えないようなD850の連射性能がきわだちます。
D850 | D750 | |
連続撮影速度 | 7コマ/秒 バッテリーパック使用時9コマ/秒 | 6.5コマ/秒 |
シャッター | 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター 電子先幕シャッター | 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/4000~30秒 |
フリッカー低減 | ◯ | ☓ |
連続撮影速度
通常時でも7コマ/秒とD750の連射性能を上回っているんですが、バッテリーパックをつけることで9コマ/秒という超高速連射が実現しています。このへんはEXPEED5の高い処理能力の恩恵もあるのかもしれません。
旧機種のフラッグシップモデルであるD4sが10コマ/秒ということを考えると、4500万画素でフラッグシップモデル並に連写ができるという、まあハンパない。
連写を使うような被写体を撮ることは年に4〜5回くらいしかないんで、連写がいるかと言われるとそこまで必要ではないんですが、やっぱりあると便利ではありますよね。
あと、加算平均の素材を手持ちで撮らざるをえないような時など、連写のスピードが早いのでけっこう使えるんじゃないだろうかと考えています。
対応メディア
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
とはいえ、ここで最大の不満が。
今回のD850なんですが、XQDカードに対応しました。D5などにも採用されていたのが記憶に新しいですね。高速書き込みができるという次世代のフラッシュメモリが、D850にも来たかー、イヤッホウ!とかおもってたんですが、、
なんとまあ、XQDのダブルスロットじゃないんですって!んもう!なんで!
だいたい、まずダブルスロットを何に使ってるんだという話でしょ?ダブルスロット何に使ってんの?
フラッシュメモリというのは、わりと不安定なメディアです。僕はいつもバックアップ取りながら撮影してるんです。
んで、そのバックアップしながらの撮影だとフラッシュメモリへの書き込みは遅い方に合わせるわけです。
今回のD850、XQDとSDのダブルスロットなんです。
SDでもUHS-Ⅱに対応したので、書き込み速度の速いカードを使うことができますが、それでもXQDには劣るわけです。
そしたら、せっかくXQDのスロットあるのに遅い方のSDに合わせた書き込み速度になるわけですよ。なんで別々のメディア載せる仕様なの!!
ダブルスロットが別メディアが入る仕様なので、必然的にXQDとSDを揃えないといけないし。
たしかにXQDカードはまだまだ高く、ウン万円しているようなメディア。SDカードをメインで使っているユーザーに対する配慮もあるのかもしれません。
ただ、やっぱりですね、ダブルスロットにしてほしかったなあと。いや、別にXQDが無理ならSDのダブルでもよかったんですよね。個人的に。それかD5みたいに選択できるようなモデルにするとか。
というわけで、この仕様はあんまり好きでないのです。まあ、愚痴っても設計が変わるわけではないので次に行きましょう。
シャッター
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
D850は電子先幕シャッターが搭載されています。これはD810のときからありましたね。
高画素機は、ブレにシビアなのでシャッターブレを少しでも無くすために搭載されていたんですが、これが更に進化して、後幕まで電子シャッターを使用し「サイレント撮影」が可能になっています。
D750はわりとお下品なシャッター音がするので(笑)、それだけ、けっこうシャッター時の振動もあります。
サイレントモードにも使えるほか、機構ブレを無くしたい時には非常に有用ですね。また、864万画素で最大3秒、30コマ/秒の高速連続撮影ができるみたいです。使い方は限定されるかもしれませんが、地味にすごい仕様になってました(笑)
シャッタースピード
これもD810のころからそうでしたが、D850のシャッターは1/8000できれます。対してD750は1/4000。
日中、明るいところでボケた写真を撮ろうと思うとシャッタースピードの早さはかなり大事になってきます。さらにはD850は低感度もISO64、最大でISO32まで減感することができるので、シャッタースピードと合わせ、かなり使い勝手がよさそうです。
フリッカー低減
D5やD500から搭載されているフリッカー低減も、高画素連射機であるD850に搭載されました。蛍光灯のちらつきを抑えることができます。
D750を使用していると、このフリッカーが気になることがかなりあるのでこれは羨ましい機能です。
オートフォーカス
次にオートフォーカスも。D850はフラッグシップモデルのD5と同じAFシステムをぶっこんできましたね。まじで高画素連射機にする気満々です。
D850
D750
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
D850 | D750 | |
オートフォーカス | フォーカスポイント153点(選択可能55点) クロスタイプセンサー99点(選択可能35点) F8対応15点(選択可能9点) | フォーカスポイント51点 (うち、15点はクロスタイプセンサー、11点はF8対応) |
検出範囲 | -4~+20EV(ISO 100、常温(20℃)) | -3~+19EV(ISO 100、常温(20℃)) |
ライブビュー時のフォーカス方式 | コントラスト方式 | コントラスト方式 |
ライブビュー時のピーキング表示 | ◯ | ☓ |
フォーカスシフト撮影 | ◯ | ☓ |
オートフォーカス
D850は153点のフォーカスポイントを持っています。
当初、高画素機であるD810に対し、そこそこ連写やAFが強い機種として発売されたような気がするD750ですが、連写やAFまわりは完全にD850に食われてしまいましたね。
今後、D750の後継機出す時Nikonさんどうするつもりなんでしょうね。
クロスタイプセンサーやF8対応のフォーカスポイントもD750にくらべてどっさりあるので、AFで困ることはしばらくないでしょう。
検出範囲
暗い場所でもD850が−4EV、D750から−3EVでピント合わせができます。
こちらも、D750では低輝度でのオートフォーカスができる!という売りだったのにD850に塗り替えられてしまいましたね。
ホタルの撮影の時など、ちょっと日が傾いただけで森は真っ暗になります。あっという間にオートフォーカスができなくなることもしばしば。低輝度でAFできるのはかなり使えます。
ライブビュー時のフォーカス方式
ライブビュー時のフォーカス方式は両機種ともにコントラスト方式です。
僕は基本的に撮影時はライブビューを使うのですね。んで、今回D850がタッチパネル式の液晶モニタになったので、もしかしたらライブビューのAFが像面位相差になってたりしなのかしらとワクテカしていたんですが、なりませんでしたね。
ちなみに競合になるであろうCanonの5D4はライブビュー、像面位相差らしいですよ。
ライブビューで構図を決め、ピントをタッチパネルで像面位相差でやれるとかめっちゃ便利な気がするんですけどね、どうでしょうか。
像面位相差のデメリットとして、欠損画素ができてしまうのですが、これもまた高画素機であるからある程度補完できると思うんですけど、どうですかね。
ライブビュー時のピーキング
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
これも、まあ、おまけ程度かなとも。
僕の持ってるα7Ⅱとかにもついているんですが、例えばこれ手持ちでマニュアル撮影するときとかはめっちゃ使えるんですよ。ただ、ライブビューでピーキングするのなら、画像アップにして目でみてピント合わせろよ、と思うんですがどうでしょう。
まあ、はやりだからやっとくか、みたいな感じですかね。
蛇足ですが、噂段階ではD850のファインダーは光学と電子ファインダーを切り替えられるとかいう噂が流れてきてめちゃくちゃ盛り上がりましたね。蛇足でした。
フォーカスシフト撮影
D850には被写界深度合成の素材を撮影するためのフォーカスシフト撮影が搭載されました。
僕はけっこう被写界深度合成よく使うのでこれはかなりアツい機能です。おそらく純正のレンズでないと使えないんでしょうが。
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操作系
via:D850 – 製品特長 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
D850 | D750 | |
コマ数無制限 | ◯ | ☓ |
撮影可能コマ数 | 約1840コマ | 約1230コマ |
寸法 | 約146×124×78.5mm | 約140.5×113×78mm |
重さ | 約1005g | 約840g |
暗いところであったりとか、急いでいるときなどに、きちんとシャッターチャンスを逃さずに撮影できるというのは、スペックに乗りづらい大事なところだと思っています。
D850は左肩にホワイトバランスやISOのボタンなどがまとまっているので、めっちゃいいですよね。D750だと、プロテクトボタンとホワイトバランスのボタンが一緒になってたりと、ちょっとストレスを感じることがたまにあります。
今回、背面の液晶も3.2型の236万ドット画像モニターとなっており、高画素で撮影した写真をチェックするのにも効果的です。さらにはタッチパネルを採用しているので、確認したい部分を簡単に確認できますね。
この辺の操作系はかなりD850がよさげ。
2点拡大表示で水平あわせができたり、ボタンイルミネーションがついていたり、光学ファインダーの倍率が0.75だったりと、D750にはない機能がてんこ盛りです。
100枚の壁がない
Nikon機は、インターバル撮影をしていると、なぜか100枚で止まってしまうというくそ仕様があって、D750もそうなんですが、このD850はそれが無く4秒以上の長秒時には無制限に撮影することができます。(まあ他メーカーではあたりまえにできるんですが)
タイマーレリーズなどを使うことでD750でも無制限に撮影はできるのですが、やはりカメラ側で連写したほうがつなぎ目がきれいなんですよね。
星の長時間露光とかけっこうやることあると思うのでこれ大事です。
バッテリーの持ちがいい
CIPA規格基準でD850が1840コマ、D750が1230コマの撮影ができます。D750でもけっこう電池もちがいい(とくにα7Ⅱと併用するようになってさらに痛感しました)と思っていたんですが、それよりも1.5倍くらい持つんですね。これは嬉しい。
大きさ・重さ
大きさはそこまで変わりはないんですが、重さはD850がバッテリーやカード込みで1kg超えます。
これは、ボディにマグネシウム合金を使用しているからだと思われます。D750は一部に炭素繊維複合素材を使用しているので、あんがい重くないんです。
D5などもマグネシウム合金で作られているのを見ると、やっぱり強度とかはマグネシウム合金のほうが信頼性があるんですかね。
果たしてこれを買って僕は幸せになれるのか?
というわけでいよいよ本題ですね。
D750からD850に買い換えて僕は幸せになることができるのか?当初、これを書く前は、とりあえずXQDとSDでのダブルスロットが気に入らなすぎて、買い換えるつもりは毛頭なかったんですが、書いてうちにだんだん欲しくなってきちゃった、不思議!
このスペックでXQDダブルスロット、あとおまけでライブビュー時のAFが像面位相差であれば即決だったんですが、ちょっと悩みますよねえ。
ただ、スペック的にはこれでもかと機能をてんこ盛りにしてきたD850。もし今フルサイズを持っておらず、予算に問題がなければこれな間違いなく『買い』な銘機です。どうも無金利で分割払いをやってるとこもあるみたいですし。
ただ、現在D750を所有している僕としては40万くらい払ってどれくらい絵が変わってくるかが気になるのです。
一番気になるのはダイナミックレンジなんですが、まさかのD750のほうがちょい良さげという結果。
D850、高感度も悪くはなさそうですが、これもEXSPEEDが賢くノイズ処理してるわけで、rawファイル自体はそんなに変わらないのではないかという予想。
高速連写はかなり惹かれる部分あります。手持ちで加算平均の素材撮れるのはかなりアリ。とはいえ、こちらも基本三脚の僕としてはそこまで恩恵もないのかな。あるにしても、使用回数考えるとちょっとコスパ悪い。
D750が最近いい感じになってきた
長年連れ添ってきたD750。間違いなく僕の生活で一番に側にいてくれたカメラです。一番側に近くにいてくれたのが無機物なので若干のさみしさは感じるのですが。
α7Ⅱを買ってみて、最近またよく思うのですが、慣れ親しみ手になじんだカメラっていうのはそれだけで価値があるのです。α7Ⅱなんかは、まだ慣れない部分があってけっこう撮影に失敗することがあります。
これは慣れといってしまえばそれまでなんですが、それでも写真撮影というのはもう数えくらないくらい失敗します。機械的なものからヒューマンエラーまでそらたくさん。
シャッターチャンスというのはほんと一瞬しかないんですが、それを逃すわけにはいかないですよね。
これまでD750でもたくさんたくさん失敗してきましたが、そうやって経験値をこのカメラで積んできたからこそ、いろんなフィールドに行って、ミスなくしっかり撮れるわけです。
カメラのクセやボタンの位置、暗いなかでも扱える、どこをどういじればどういう機能が使えるなどなどなど。
そりゃあ、発売されてからけっこうな時間がたちますし、スペック的には素晴らしいカメラがたくさんですが、この積み重ねた経験値というのはD750だからこそなわけなです。
D750を使ってて唯一気に入らなのはローパスフィルターがあるせいで、細かい部分を塗りつぶすクセがあるとこでして。24-70mmとかだとけっこう顕著なんですよね。とはいえ、キレのいい単焦点で撮影すれば、かなり改善されるので、がんばって単焦点使ってるわけです。
なので、最近かなりD750に対しての評価が高くなってきております。
高感度もダイナミックレンジも良く、連写もそこそこできる、持ちやすい、2400万画素のファイルサイズが扱いやすい、タフなどなど。今は価格もこなれてきて、めっちゃいいカメラな気がしてるわけです。
40万投資を他に投資するとまた違う絵が撮れる
バッテリーグリップ、L字プレート、XQDカードなどを揃えると、まあだいたい40万超えますかね。下手したら50万くらい?
僕はなにがしたいかというと、写真という媒体で作品が作りたいわけです。そうなると、なにもカメラだけがその手段になるわけではないんですね。
例えばドローンであれば、20万くらいからそれなりのものが買えそうですし、表現方法なんかは一気に広がりそう。
パソコンを新調すれば、レタッチの効率も一気にあがりそうです。
D750からD850に変えることで得られる、絵の変化より、他に投資したほうが劇的な変化が得られそうな気もしている今日このごろ。悩ましいとこですね。
まとめ
ということで、ぜんぜんまとまりそうにないんですが、いい加減長いのでとりあえず無理矢理まとめてみましょう。
D850は本当に素晴らしい、Nikonの銘機となりました。予算が許すならばさっさと買うほうがいいと思います。
僕はといえば、もう少し悶々としてみようかなと思います。めっちゃ欲しいのは欲しいんですが、実際の作例や比較などの情報も見てみたいところです。